ステアリングラック交換を紹介します。
今回は作業スペースが狭いのと、私に余裕がなかったという半分言い訳じみた理由で撮影数が少なくわかりにくいところも多いかもしれませんがご容赦ください。
 あと、思わぬところで微妙に部品が違っていてうまくいかないのですが、それに対する互換性の問題は私もよくわからないところが多いので、はっきりとした回答をすることが出来ません。

 いきなり作業説明を省いてしまっていますが、まずはフロントをジャッキアップしてウマをかけてタイヤを外した状態にして下さい。
上の画像は右の足回りですが、赤丸のラックの先端を外してください。
ラジオペンチなどで割りピンをまず外してから19mmのナットを外してください。
 外す際には右ならばハンドルを右に全開に切ると上の画像のようになって作業がしやすいです。

 次にフロントのジャキアップポイントを外してください。
赤丸の4箇所の12mmのボルトを外してください。右の2本ボルトは裏側が12mmのナットが付いています。



 ステアリングラックを外す前には内部のパワステオイルを出来るだけ抜いてください。
きちんと抜いていないとパワステの配管を外したときにパワステフルードが垂れてきて大変です。
私は赤丸の部分を緩めてからハンドルを左右に何回も切ってフルードを抜きましたが(エンジンかけなくてもちゃんとフルードは抜けました)この先にもOリングがあってOリングに傷が入ってしまうとフルードが漏れてくる可能性もあるので出来れば新品のOリングを用意したほうがいいかもしれません。
 私はそのときは何も考えていなかったので交換せずに作業してましたが・・・・・

 ここはラック本体を外す前なら順番は違っても大丈夫ですが、スタビブッシュを固定している金具を外してラック本体が外せるようにして下さい。
私は面倒くさいのでスタビライザーはこのままの状態で作業しましたが、邪魔だと思う場合はスタビリンクとスタビライザーを取り付けているボルトを外してスタビライザーを外してください。

 パワーステアリングの配管とラック本体が繋がっているところです。
青丸が14mmのボルトで止まっていてこちらは下からスパナで緩めることが出来るのですが、赤丸の17mmのボルトは下から緩めることが出来ないので手を回して上から緩めなくては無理でした。

 こんな感じに手を回しました。右のドライブシャフトに腕を回すような感じになります。
赤丸の中にあるのがスパナですが、スペースが無くて動かすのも一苦労です。焦らずに根気よく少しずつ緩めるしかありません。
青丸の部分に写っているのはフロントパイプの触媒部分です。

 赤丸の部分で見えにくいですが17mmのボルトにスパナをかましています。
本当にスペースが無くて大変です。

 ステアリングとラックを繋いでいる接続部分のボルトを外します。
下から見ると左の画像のように見えると思います。一番上にあるのはタービンです。
外すボルトは大体赤丸の部分にあると思います。

 カメラは入り込むことが出来たのですが、その先に右の画像のように赤丸の中のステアリングとラックの接続部分を固定している12mmのボルトがあります。
ボルトを緩めるときはリンク部分を握って回すと回ると思うのでボルトを緩めやすい位置にしてから作業をするといいと思います。

 この部分は取り付ける時が作業の中で一番大変でした。

 最後にステアリングラックブッシュを固定している4つの赤丸の14mmのボルトを外してラック本体を外してください。
ラック本体は結構重いので気をつけてください。

 上が貰ったレガシーの中古品で(取り付いていたレガシーの型式は不明です)、下が私のGC8C型インプレッサについていたステアリングラックです。
汚れているのと色を別にして違いがあるのがわかるでしょうか?

 上の2枚の画像はラック本体は新しく取り付けようとしている中古のレガシーのラックですが、左が私のインプレッサに付いていた17mmで固定する太い方のパワステの配管で、右がこれまた頂いたNAフォレスターの17mmで固定するパワステの配管です。

 赤丸の部分を見比べるとわかると思いますが、配管の曲げ方が違います。
レガシーのラックに左のC型のインプレッサについていた配管を取り付けると赤丸の部分がフロントパイプに当たって取り付けが出来ませんでした。
右のNAフォレスター用を使うと取り付けることが出来ましたが、交換する場合は14mmと17mmの両方の配管を交換しないと、片側だけ交換すると配管同士が接触してこれもまた取り付けることが出来ません。しかし・・・・・・
 

 赤丸がC型インプレッサの配管で青丸がNAフォレスター用の14mmのボルトで固定する配管です。
見てもらえばわかるように取り付け部分が形が違います。
 NAフォレスター用に変える場合は取り付け用のボルト等を用意する必要があります。
17mmの配管はホースに差し込むだけです。
ホースはNAフォレスター用の配管にはちょっと長かったので少し切って使っています。

 14mmの配管は私は用意していなかったので無理矢理曲げて取り付けしましたが、配管はかなり硬い上に変な形に曲がると中の配管を潰して使い物にならなくなるかもしれません。出来ればちゃんと部品を用意して交換したほうがいいと思います。

 ちなみにGC8E型インプレッサは14mmのパワステ配管の先が、今回私が使ったNAフォレスター用の配管と同じ形をしていましたのでラックの形状などはパワステポンプをの取り付け部分を見れば判断できるかもしれません・・・・・・が
あくまで私の勝手な推測なのであまり当てにしないで下さい

 ラックの先の長さの調整(フロントのトー調整)は赤丸の部分にモンキーレンチをかましてボルトを緩めて長さを調整します。
調整するときは外した状態で調整しても、取り付けると微妙にずれるのでなかなか難しいですが車体に取り付けてから調整する必要があります。

 あとは逆の手順で取り付けていくのですが、はっきりいって取り付けるほうが大変です。
特にラックとパワステの配管を取り付ける時と、ハンドルとラックの連結部分を取り付ける時が大変です。

 最後に書き忘れてしまったのですが、ラックとパワステの配管を繋ぐ部分にもOリングがあるのですが、ここは新品を用意して交換したほうがいいです。
私は交換せずに中古品を使ったらパワステフルードが漏れてきて大変な目にあいました。

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