純正のエアバイパスバルブ・・・社外品に代えるとブローオフバルブといいますが、強化品を作ってみました。
思った以上に効果があって、かなりレスポンスが向上しました。



 エアバイパスバルブはGC、GFの前期型だと赤丸の中のやつです。
アクセルオフした時の不要なエアを戻す役割をしています。



 取り外すとこんな感じです。
取り付けるときに間違えないようにとの配慮のためか、矢印がついています。



 簡単に内部のエアの流れなどを書いてみました。
私は絵心が全然無いからわかりにくかったらスイマセン・・・・・でも文句言われても書き直すのは嫌です(汗)
さらに上の画像と比べると矢印の向きが逆だったりしますが・・・・・許してください・・・・マジで書き直すのは嫌です。

 で、紫色の斜め線が入っているのはスプリング・・・のつもりです。
通常時は紫色のスプリングの力で青色の弁を常に押していますが、私が見た感じでは軽く押している程度でした。
赤矢印は年式によって少し変わりますが、前期型だったらインタークーラー手前からインテークまで戻っていくエアの通り道です。
青色の受け皿が閉じたり開いたりして調整しています。
その調整は緑矢印の、インマニから来るエア圧で調整されます。
アクセルを開けた時、スロットルが開いて緑矢印から来るエアの圧と、紫色のスプリングの力で青色の弁を下に押して赤矢印のエアの流れを止めてしまいます。
そしてアクセルオフしてスロットルが閉じると、スロットルのさらに奥にあるインマニのエア圧が無くなり緑矢印からくるエア圧が無くなります。
緑矢印のエア圧が無くなると、タービンから送られている行き場を失った赤矢印のエアが青色の弁を押し戻してインテークへ戻っていきます。
このとき青色の弁は紫色のスプリングの力だけで押さえられているので押し戻される仕組みになっています。

 今回は紫色のスプリングを強化して、立ち上がりの時と高ブースト圧がかかっている時に赤矢印のエア圧が青色の弁を押し戻してレスポンスが悪くなるのを防止します。その為に上部の黄色の線を引いたところを切って中を開けます。



 上の画像のように上部を開けてみると中からスプリングが出てきます。
開けるのは下にある安物のノコギリで切ってみました。
本当は同じ大きさの強化のスプリングがあればいいのですが、そう簡単に見つからないので赤丸のワッシャを入れてスプリングを押さえつけて強化スプリングの変りにしました。



 左の画像がワッシャを入れる前、右の画像が入れた後なのですがわかるでしょうか?
ワッシャは直径21.5mmで厚みが1.5mmの物を2枚入れて3mm上げ底してみました。
入れる物はワッシャでなくても大丈夫だと思うのですが、入れすぎてスプリングが縮むスペースを無くしてしまうとエアの逃げ道がなくなってブローバイガスでエアフロがすぐに汚れるようになるみたいなので気をつけてください。
 私はワッシャを入れていない状態と入れた状態を手で押し比べてみて3mmぐらいでいいと思ったのでこの厚みにしました。
ちなみに私が内部構造を理解するためにバラバラに分解した走行10万キロ以上使ったエアバイパスバルブと、今回改造した比較的走行が少ない時に外したエアバイパスバルブのスプリングを比べるとスプリングの力が全然違いました。
やはりスプリングもだんだん弱くなっていくみたいです。

 後日感想(汗)
3mm上げ底したらアクセルONの時のレスポンスは最高なのですが、アクセルOFFの時に弁が開かないみたいでエンジンブレーキが全然利きません。
コーナー曲がる時に前過重かけるのが大変難しくなり、その上もう少しでバックタービン音が聞こえそうでした(汗)
エンジンにも悪そうなので私は後日ワッシャーを1枚にして、上げ底1.5mmにしました。
1.5mmぐらいで私にはちょうどいい感じでした。
     



 開けた上部はこのグルーガンとスティックを使って閉じました。
ホームセンターで500円ぐらいで売っていました。
閉じるために使う物は力がかかっても外れないならボンドでも何でも良いと思います。



 こんな感じでクランプ等で固定してからやると作業がやりやすいと思います。
赤丸のような感じで完全に埋めてしまいました。



 でもグルーガンだけでは不安だったのでさらに上からパテで埋めてしまいました。
ここまでやって走り回ってみましたが全然外れる気配はありませんでした。
あとは向きを間違えないよう気をつけて車に取り付けたら終了です。

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