さんにプロテスとシェル!ブレイブにフェイスにベール!そして最後にヘイスト!」


もう、ダメだ。


「ライトさんにもプロテスにシェル!ブレイブ、フェイスに
ベール!そして最後にヘイスト!」


我慢できない。


「僕にプロテス、シェル!ブレイブ、フェイス、ベール!
そして最後に僕にもヘイスト!」


こいつは・・・ほんっとに・・・!




「・・・ホープ。」

「はい!なんでしょうさん!」

「・・・トだ・・・」

「はい?」


少し間をおいてすぅっと息を吸い込む、


「最初にヘイストかけろって言ってんだよばかやろおおおおおおおおおおお!!!!!!」


私の叫び声がアルカキルティ大平原に響き渡った。
沈黙が続くと、しばらくしてホープが「あ・・・」と声もらした。


「あじゃねーよ!あじゃ!!あほかあああああああああ!!!
何回言えばわかんのじゃぼけえええええええ!!!」

「わああああああ!ごめんなさいごめんなさいいいいい!
胸倉つかまないでええええええええ!!」

「最初にヘイストかけた方が効率いいのわかんでしょうが
このやろおおおおおおおおおおお!!!」







「まーたあの二人やってんのか。」


スノウが呆れ気味にとホープのやりとりを見ている。


「なんでホープは学習しないんだ・・・。」


ライトニングがそういうと、みんな口々にホープは学習能力がないと言い出した。


「え、みんな知らなかったの?」


きょとんとした感じにヴァニラが言った。


「知らなかったって?」


ファングがヴァニラに聞くと、ヴァニラはえ、マジでみんな気が付かなかったの?というような顔をした。


「あれ、学習してないんじゃなくて、わざとだよ?」


ヴァニラがそう言った瞬間、みんなはえ?と口をそろえた。

ヴァニラは満面の笑みで、


「ホープはに構ってもらいたくて、わざと最初にヘイストかけないんだよ。」



な、


なんだそれ・・・・。



皆がホープとの方を見ると、心なしかホープがニヤっと
笑っているように見えた。



みんながそうだったのか・・・と思った。
でも、それって・・・


私(俺)らにとったらすごい迷惑なんだけど・・・。
自分らも最初にヘイストかけてもらえないから。別のことで構ってもらえよ。






「次は絶対にかけろよ。ヘイストを!」

「はい!ちゃんと覚えときます!」

「よし。」


そう言っては歩き進んだ。


(まぁ、かけないんですけどね。)


そう思ってホープも歩き始めた。






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アップデートすればホープが最初にヘイストかけて
くれるそうです。