えー1枚、ちょっと今週どうしても、っていうのがあるんですねー。

<お便りの内容>

いつもはバカなお便りばっかり出しているけど、今日はまじめな内容で、最後まで読んでください。

少し前になるけれども、1学期の最後の終業式でうちの学校のOっていう先輩が自殺をしたんです。
私はO先輩なんか全然知らないし、890人いる学校で一人ぐらいいなくなっても・・・と、私の学校の仲間が死の道を歩いていたことの実感なんて少しもありませんでした。

2学期が始まって1週間ほどしたころ、お昼の校内放送で、「O君が死ぬ直前に聴いていた曲です」といって、なんとマミちゃんの『マミの子守唄』が流れたんです。
私は早速友人をつかまえて、「これはいったいどういうこと?」と聞きました。友人は、O先輩の遺品の中にウォークマンがあって、その中にあったカセットテープを頼み込んで借りたところで、ちょうど『マミの子守唄』の1番のところで止まってたそうです。
私は友人にこっそりそのテープをダビングして聴いてみると、その90分テープには、『ラジコミ』1回分と『HERTZ』と『はしゃ丸』の一部分が入っていました。この人は『ラジコミ』リスナーだったと、聴き終えてからやっと気づきました。

私には同じ学校のリスナー仲間はいません。せっかく見つけたのに、もうその人とは『ラジコミ』やマミちゃんについて話し合うことができないなんて。
O先輩はどうして世の中を15年しか見てなかったのに自殺してしまったんでしょう?
なぜ、マミちゃんにお便り出さなかったんでしょう?
新聞には、「成績が下がり気味だった」などと書いてありますが、本当のことはわかりません。
マミちゃんに手紙を出せば、自分より人生経験が長いから、ひょっとしたら答えが返ってくるとか、彼は思わなかったんでしょうか?
私だったら、この悩み、ラジオで読まれなくても、マミちゃんが読んでくれて、悩みを聞いてくれていると思うけれど、O先輩は最後にどんな気持ちで『マミの子守唄』を聴いてたんでしょうか・・・


って、いただきましたけど、すごくショックで、私が力になれなかったと思うと、ずっとラジオをやってきて、『ラジコミ』とかこの人聴いててくれてたのに、どうしてもっと力になってあげられなかったのかなぁって、情けなくて情けなくて・・・

(バックに『マミの子守唄』が流れる)

この曲ね、夢を忘れた人たちがね、勇気をもって生きててくれるようにって、みんなマミの赤ちゃんみたいに大切なんだよっていう意味で、作った子守唄だったんだ・・・O君に会えなくて、すごく・・・すごく残念で、仕方ない。
北海道の集いでね、もうちょっと待っててくれたら、君にも会えたかもしれないのにね。
・・・ラジオじゃ無理なのかなぁ・・・。
ゴメンね、こんなエンディングになっちゃって。来週元気に放送するからね。
みんなのお便り待ってます。最後まで聴いててくれて、ありがとう。また来週まで・・・バイバイ。