Review No.V-010

Life 〜上をむいて歩こう〜

小森まなみ

スターチャイルド
SCRF 00003(キングレコード(スターチャイルドレーベル))

リニューアル・マミ姉、「 Life 」の 3rd Stage を歌う!

 ひさしぶりの新曲ですが、 重荷から解放されたような元気な歌声 が印象的です。それもそのはず、 マミ姉はつい最近、病を克服したばかり なのです。

ここで、マミ姉に一言!
あなたは、ラジオ番組などを通じてリスナーの切実な声に、親身になって応えてきました。そして今回、自身が病気であることについては、 「リスナーに心配をかけたくなかった」 という理由で、今まで一人で悩んでいたそうですね。でもそれは、リスナーと共に歩いてきたあなたらしくないと思うのです。 対等の関係というのは、相手を親身になって思いやる気持ちだけではなくて、弱みを見せたり、心配をかけられる関係を言うのではないでしょうか?

ラジオでの告白のとき、大多数のリスナーが 「なぜ言ってくれなかったの?」 という気持ちを抱いたと思います。もし言ってくれていたら、今まで目には見えないものの、抱えきれないほど大きな勇気を与えてくれたあなたに、どんなことをしてあげられただろう。
  もちろん我々リスナーとしても、単に、
悩んでいることに対して同情するだけのような、一見優しそうにはみえるけれども、無責任な応え方はしません 。それぐらいは、あなたにもわかっていたでしょう。それに・・・あなたのリスナーですからね、事実を知ってショックを受けたとしても、不安に押しつぶされるようなことはありませんよ。

 至らないところもたくさんあると思いますが、もっともっとリスナーを信頼してください。そして・・・これからもよろしくお願いします。


 ・・・というような背景があって生まれたのが、この Life 〜上をむいて歩こう〜 です。マミ姉が何を考え、そしてこの曲を書いたのか・・・それを知ったうえで聴けば、より鮮明にこの曲に込められたメッセージを感じ取ることができるでしょう。もっともそのメッセージは、曲を聴いている人ばかりではなくて、 マミ姉がマミ姉自身に宛てたものでもあるのだけれど。

 さて、歌詞の中で私が興味を持ったのは、 「笑い方を 忘れちゃだめさ/大切な人のために・・・」 というところ。 不安・あきらめ・絶望を経験し、そこから立ち直った人にしか書けないフレーズ だと思います。 「自分のため」ではないところが、いかにもマミ姉らしい ですね。


全体的に素直な曲調で、好感がもてます。大勢で歌うと気持ちよさそうな曲ですね。

Life・・・生きる喜びにあふれた歌声で、
これからも多くの人に勇気を与えていってくれることでしょう。
そうあることを期待して・・・

P.S この曲に対する私「グリシンあみの」作成のキャッチコピーですが、 「リニューアル」 という表現は必ずしも適切ではないと、私自身感じております。ただ、曲名を聞いた直後に思い浮かんだ言葉であり、ひらめきを大切にしたいと考え、そのまま掲載しております。決して表面的な部分だけをとらえて、語感の良い「リニューアル」という言葉で表現したわけではないことをご理解ください。
(2002/10/27)

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