Review No.G-007
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ちょっと趣向を変えて、フリーウェアのRPGをレビューしたいと思います。しばしお付き合いのほどを。
さてこの
『Treasure Island』
ですが、典型的ないわゆる「ドラクエ」タイプのRPGですね。フィールドをくまなく歩き回り、どんな小さな手がかりでも見逃さないようにしなくてはいけない。
『ロマンシア』
、
『ハイドライド3』
(こんな古いゲーム、みんな知ってるかなぁ?)
でコンピュータRPGの世界に初めて足を踏み入れた私にとっては、
自分で考えて謎を解くRPG
が全盛だった、古き良き時代を思い出させてくれる作品でした。
非常にコンパクトにまとまっており、ストーリー展開もちょうど良かったです
(時々立ち止まって、何をすべきか考えないといけない程度の難易度)
。ただ、
モンスターの出現頻度が少し高すぎるかも
しれません。謎解きで難易度を上げるのは賛成ですが、じっくり考えるのに妨げとなるほど、敵が出てくるのはどうかと思います
(歩かなければ敵は出てこないので、じっとしていれば済むことですが)
。ま、それも
「直面する謎を解いて先に進みたい」
と思わせるほどの完成度
があることの証しと言えなくもありません。
構成要素ごとに感想を述べてみると、まず
「ストーリー」
ですが、
短編ということで物語の奥行きこそありませんが、
ストーリー進行のつじつまがきちんと合っている
ので、良かった
と思います。
ラストは、コンパクトなストーリーの中で、精一杯のどんでん返しを演出していましたが、やはりちょっと苦しかったですね。このサイズのRPGでは、プレイヤーがヒロインのフィアナに感情移入するだけのイベントを用意できませんからね。・・・おっと、あぶない!あやうく結末を書きそうになった。
次に
「グラフィックス」
関係。フィールドを構成するマップパーツに関しては、賛否両論があると思いますが、私はこの程度のクオリティでいいと思います。必要以上にパワーをかけて作ることはないと思います。
一方、モンスターのグラフィックスは、結構リアルに書きこまれています。正統派RPGなので、「かわいい系のモンスター」を出すよりはこっちのほうがいいと思います。
最後に
「BGM」
ですが、
シーンに合った音楽を用意していて合格点
ではありますが、1曲でもいいのでインパクトのある曲が欲しかったです。それだけで雰囲気ががらりと変わると思います。
以上、いろいろ意見しましたが、フリーウェアであることを考慮すれば、高い評価をしていいのではないかと思います。機会があれば
(ゲームをプレイする時間ができれば)
、他の作品もプレイしてみたいと思います。
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