著者:ヤマグチノボル/発行:メディアファクトリー (MF文庫J)
ラブコメファンタジーをマラソンレビュー!!
ということで、
スタートしました
『ゼロの使い魔』
のマラソンレビュー!
これから、かなりの長丁場になりますが、よろしくお付き合いのほどを。
まずは、
私と『ゼロの使い魔』の出会い
について。といっても、これがまったくの偶然で、「石を投げたら当たった」的な話でして・・・。
あるとき、何か本でも読んでみようかと思い立ち、「今どき紙の本もね・・・」とか訳のわからない動機で電子書籍に手を出そうということになりました。ところが、書籍というのは音楽などと同じように、法的権利の関係でなかなかネット配信が難しいらしく、極端に発行数が少ない。こうなったら、
どっかで見たことのあるタイトルでいいや
ということになり、目に留まったのがこの
『ゼロの使い魔』
。見たことのあるタイトルとはいっても、新聞のテレビ欄で、わずか数回タイトルを目にしただけで、もちろんアニメは見たことなし。一方、『ゼロの使い魔』のほうもつい最近、電子書籍版の配信が始まったばかりということで、偶然の積み重ねが私とルイズ、サイトの運命の出会いだったわけです。
さて、メインキャストの名前も出てきたことですし、本題に入りましょう。この作品はジャンルとしては、大きくは「小説」、もう少し小さな分類では 「ライト・ノベル」 ということになると思いますが、内容的には、「ファンタジー」でかつ「ラブコメ」ということで異論はないでしょう。もう少しマニアックな分類では 「ツンデレ系」 に属するらしいですが、恥ずかしながら私は『ゼロの使い魔』に出会うまでは、「ツンデレ」というのがどういう意味か知りませんでした・・・
ま、何にしろ物語の導入部分ですので、舞台背景の説明やら、主要キャラクターの紹介やらで、説明的な文章が多いですが、ヤマグチノボル氏特有(?)の勢いにまかせたような心理描写のおかげで、あまり退屈せずに読み進むことができました。マラソンの最初の1キロの入り方としてはいいのではないでしょうか。それにしても、 ルイズにいじめられ、殴られ、蹴られ続けるサイトが痛々しいですね・・・
(2009/02/01)
2.風のアルビオンいやぁ、ついに 「犬扱い」 ときましたか!使い魔「サイト」の扱いはひどくなる一方のようですね。ご主人様の「ルイズ」も手加減一切なしのようで・・・トリスティンの姫君 「アンリエッタ」 と ルイズの婚約者(!) 「ワルド」 も登場し、物語も本格始動といったところです。特にアンリエッタ姫は、今後『ゼロの使い魔』の「ラブコメ度」を直接的・間接的に引き上げる重要なキャラクターなので、その容姿と合わせ、要チェックです。
さて、いきなり重大な使命を帯びて戦地へ乗り込むことになってしまったうえに、ルイズの婚約者も一緒ということで、典型的な三角関係勃発かと思ったら、サイトは最初からあきらめている様子。でも実力が違いすぎるし、仕方がないことかも。 しっかし、 運命の出会い というのはこういうものなんでしょうかねー。どんなにひどい扱いを受けていてもなぜかルイズを嫌いになれないサイトと、自分が徹底的に痛めつけているくせに、サイトに危険が迫ると身を呈してでもかばおうとするルイズ。これからどんな進展があるのか注目です。でもサイトにしてみれば、「実力行使」に出るのはいささか早すぎたようですね。 (2009/03/29) |
3.始祖の祈祷書「ついに」というか「やっと」、 ルイズ本格始動 です。アルビオンでなんとかうまい具合にワルドを撃退できたのも束の間、真の敵が動き出す。敵の奇襲にあい、敗色濃厚となったタルプ村の前線に、指揮官としてアンリエッタ姫が立つ。誰の目にも勝ち目はないかに見えたそのとき、ルイズに眠っていた 零番目の系統 「虚無」 が目覚める! 一撃で敵艦隊を全滅させるほどの「爆発」の呪文に、虚無の担い手としての重責をひしひしと感じるルイズなのであった・・・ 一方のサイトはと言えば、ルイズにやっと最低限の人として扱ってもらえるようになって、「よかったね」というところ。でも、シエスタと「ふたまた」かけようとするのはね・・・ 「殴る蹴る」 と 「ベッドシーン (Hはないけど) 」 。この目まぐるしく切り替わる、ルイズの 「ツン」 と 「デレ」 の絶妙のコンビネーション にすっかり魅了された私は、 『ゼロの使い魔』完結までレビューし続けることを、今ここに誓います! (2009/05/12) |
4.誓約の水精霊もう一人のヒロイン 「アンリエッタ」王女 が話の中心 となる第4巻。あ〜それなのに、この展開は・・・!こういうの、苦手なんだよなー。元恋人で死んだはずの「ウェールズ」があやつり人形にされたうえ、仕掛けられた卑劣な罠。そして罠と知りつつ付いて行く「アンリエッタ」。 お話としてはドラマチックな展開なんだろうけど、やっぱり苦手。苦手といえば、こっそり 「タバサ」の秘密 も語られるのですが、こっちもかなり悲劇なお話で、涙なしでは読めないときた。 ラストは 「アンリエッタ」との対決 だし、 もうやめてーっ て感じ。 しかし、相変わらずサイトの扱いはヒドいもの。ま、サイトのほうもいろんな女の子にフラフラしているから、ある程度は自業自得か。でも「魔法の拘束具」はやりすぎでは・・・。だから 例のポーションによるドタバタは、ルイズからのほんの「お詫びのしるし」 と考えてもいいのでは?そんな惚れ薬でメロメロのルイズに対し、 サイトはといえば生真面目に成り行きで結ばれることを拒絶する 。ま、ある意味、紳士ですな。 (2009/06/14) |
5.トリスタニアの休日マラソンレビューも 最初の給水ポイント に差しかかってきました。そう、 第5巻は 「息抜き」 的なお話になります。ここは素直に楽しみましょう!
アンリエッタから極秘任務を与えられたルイズは、身分を隠し
「あやしいお店」で働く
ことに!そう、ルイズがファン全員
(かどうか知らないが)
のリクエストに応え、
あ〜んな格好
をしてくれちゃいます!もっとも、ルイズの態度はいつもどおりなので、ご安心を。
あと、キュルケとタバサの出会いの話なんかもあるんだけど、ルイズのビスチェ姿の後では、どんな話もかすんでしまう。これは出す順番を間違えたのでは・・・? (2009/07/19) |
6.贖罪の炎赤石 (ルビー)まずは、 ルイズの実家へ里帰り ・・・というところから始まる第6巻。しかし、ルイズより怖い姉さまがいるとは・・・。でも本当に怖いのは、これから 全面戦争 が始まろうとしていること。ルイズは 「虚無の担い手」として重要な任務に就く ことになるのだ。しかも家族の反対を押し切って。まぁなんにしろ、実家と一悶着あって、 ルイズにあっさり 「好きだ!」と告白 するハメになってしまうサイト 。それで二人は表面的にはともかく、心の距離は近づくことができたのだから「結果オーライ」とでもしとこうか。さて肝心の戦争のほうだが、ルイズは奇襲攻撃にかかわる「陽動作戦」を受け持つことになる。戦争においてはいわゆる「裏方」ではあるが、「虚無」にしかできない役回りである。そんな重要な任務を、護衛の竜騎士の大きな犠牲もあったものの、 「イリュージョン」の虚無魔法 で見事成し遂げたルイズ。奇襲作戦は成功裏に終わった。
そんな中、サイトが師と仰ぐ
コルベールの過去
が明らかになる!魔法学院を占拠したフーケら一味を撃退するため、封印を解いた
コルベールの火の魔法は、まさに
悪魔
のそれであった!
コルベールはその昔、虐殺を主要任務とする特殊小隊の隊長だったのだ!ある作戦の後、罪の意識にさいなまれ、二度と火を破壊に使わないと誓ったのだ。 (2009/10/04) |
7.銀 (しろがね) の降臨祭まずは作戦成功・・・には違いなかったが、あまりにも むごい作戦 だった。「護衛」とは本来そういうものだろうが、自分たちだけが生き残っていることに納得のいかないサイトだった。・・・のだが、どういうわけか1週間たって全員無事に帰ってきた。中には妖精を見たとの証言もあり、なにやら気にかかる。さて、ルイズとサイトはといえば、例の一戦以降どうもしっくりいっていない。簡単に言ってしまうと、 ルイズの態度にすっかりすねてしまっているサイト だった。ここはひとつルイズのほうから謝るしかないと、デルフリンガーがアドバイス。少々、常軌を逸したアドバイスのおかげで (読者の期待に応えて) 、 ルイズは 黒ネコ の格好 をするハメに! やっぱり『ゼロ』はこうでなくっちゃ!
一方戦果のほうは、いくつか問題もあるものの着実に上がっていた。しかし、アルビオンの
恐るべき「水のワナ」
によって、一瞬にして連合軍は崩壊。撤退せざるをえなくなってしまう。アルビオンの追撃部隊が背後に迫る中、
退却の時間を稼ぐためにルイズに一人で敵の足止めをしろとの命令
が下る。名誉のために命令に従おうとするルイズを、サイトが眠り薬を使って眠らせて止める。そして、
自分が7万の敵に突撃する役割を引き受ける
のだった。う〜ん、カッコよすぎるぞ、サイト! (2010/06/27) |
8.望郷の小夜曲 (セレナーデ)戦いは終わった。多くの犠牲と悲しみを残して。ルイズもまた、犬呼ばわりした挙句、さんざんコキ使った・・・しかし 最愛の使い魔 を亡くしたのだった。一方のサイトはというと、なんと 死んではいなかった! が、ガンダールヴのルーンにとっては死んだも同然だったようで、 サイトはガンダールヴの力を失っていた 。つまりは、ルイズの使い魔でもなくなっていたのだ。これを不幸と感じるか幸運と感じるか・・・。 再びルイズに目を向けてみると、想いはつのり サイトのことを夢にまで見る始末 。何も手につかない日々をおくっていた。サイトが生きていることを確かめるために、新たな使い魔を召還してみることに。使い魔・・・つまりサイトが生きていれば、召還は失敗するはず・・・しかし、使い魔召還のゲートは開いた。ルイズの使い魔はこの世からいなくなっていたのだ。しかし、それがサイトが死んでしまったことと同義ではないことをルイズは知る由もなかった。ついに、 ルイズは絶望のあまり塔のてっぺんから身を投じるのだった! ・・・が、 シエスタのファインプレイで間一髪セーフ! おまけに、持ち前の強引さでサイトは絶対生きているという根拠のない確信まで与えることに成功する。 サイトを探すためアルビオンの地に降り立ったルイズとシエスタ。そこでルイズはあらゆる魔道具を操ることのできる虚無の使い魔 「ミョズニトニルン」に襲われる 。使い魔を欠いた虚無の担い手は無防備。防戦一方のルイズは、死んだはずのサイトを召還するために使い魔召還の呪文を唱える!そして・・・ サイトは帰ってきた! 文字通り 死の淵から帰ってきたのだ! ガンダールヴでなくなってしまってもサイトは守ってくれる ・・・その喜びを感じながら、ルイズは虚無を発動した。 闘い済んで、再びサイトを使い魔とするための契約 (=キス) が行われた。そして、 再びサイトはルイズの使い魔となった。今度は自分から望んで。 (2010/10/10) |
9.双月 (ふたつき) の舞踏会再会したルイズとサイトはいい雰囲気に。もうこれ以上なくイライラするくらいにいい雰囲気 なのであった。が、事はそんなに簡単にいくものでもなかったのであった・・・ ティファニアの巨大な果実 (?) のせいで思わぬ事故(?)に見舞われ、台無しに。さて、新たな虚無の担い手と使い魔がいることがわかり、運命の歯車は動き出した。ついでに (?) サイトはシュヴァリエの称号を得て、トリスティンで自分の居場所を確かなものにしつつあった。 この世界の運命の歯車とは別に、 サイトの周辺の女性陣も何やら不穏な動き に。スレイプニィルの舞踏会で、 サイトはアンリエッタ女王との決定的な場面をルイズに見られ、万事休す! 思い込みの激しいルイズのこと、こうなったら何をしでかすかわからない!追いかけるサイトの前に現れたのは、タバサ・・・だったのはいいが、 おいっ!なんで攻撃してくるっ! それがミョズニトニルンの策略によるものだとわかるのに時間はかからなかったが、さすがにルイズを人質に取られた状態でカーゴイルの群れを相手にするのは無理がありすぎる。今度こそ万事休す!・・・と思ったら、 死んだはずのコルベールがお得意の発明品とともに現れて助けられてしまった 。思いがけない再会は感動的ではあるが・・・ おいしいところを持っていく先生 だ。 ミョズニトニルンの襲撃を撥ね返し、束の間の平穏がやって来る代わりに ルイズとアンリエッタは冷戦状態 になっていた。しかし、姫さま相手に平手打ち2発とは、ルイズも思い切ったことを。 これはまだまだ色々と起きそうな予感・・・! (2011/06/05) |
10.イーヴァルディの勇者約1年ぶりの復活です。途中棄権 (=連載中止) と思ったみなさん、残念(?)でした。くだらない前置きはさておき、10巻目ですよ、2ケタ!ようやくたどり着きました! どうも立ち往生しているうちに、原作者のヤマグチノボル氏が大変なことになっているようで・・・私が忙しさにかまけて立ち止まったせいでしょうか。 もし、そうだったらゴメンなさい! 私のほうは、また走り出しました!一緒にゴールを目指しましょう!
で、ここからやっと本題。10巻目のストーリーは「劇中劇」形式の物語『イーヴァルディの勇者』の進行と合わせて進むという、なかなか
異質なテイスト
となっております。 (2012/07/07) 「第11巻」レビュー・・・準備中 |
11.追憶の二重奏(2010/mm/dd)
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12.妖精達の休日(2010/mm/dd)
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13.聖国の世界扉 (ワールド・ドア)(2010/mm/dd)
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14.水都市 (アクイレイア) の聖女(2010/mm/dd)
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15.忘却の夢迷宮 (ラビリンス)(2010/mm/dd)
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16.ド・オルニエールの安穏 (ティータイム)(2010/mm/dd)
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17.黎明の修道女 (スール)(2010/mm/dd)
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18.滅亡の精霊石(2010/mm/dd)
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19.始祖の円鏡(2010/mm/dd)
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