Review No.A-012
(C)植芝理一/講談社・ポニーキャニオン
朝日放送系 毎週火曜日深夜 放映終了(2006/4〜2006/6)
ぐわっ、これはマニアックだっっ!
・・・っていうのが第一印象。
だって、TV番組表に載っているタイトルだけで、見るアニメを決めているんだからしょうがないでしょっ!
いきなり言い訳で始まった
『夢使い』
のレビューですが、だんだんまともになってきますので・・・
「現実化した悪夢と戦う」
という現実離れした設定、これがマニアックと言わずして、どう表現できようか。
「必殺技をオモチャから拝借」
するなんて、かなり無理矢理・・・もっとも
ワクワク感
はありますが。登場キャラクターも含め、すべての要素が
特定のターゲット向け
に作られているのは明白です。だから、放送時間が「深夜帯」なのか・・・おっと、勝手に納得してしまった。
要するに「万人受け」は難しい作品であり、最初から「万人受け」を目指していない作品
と言えるでしょう。
一話完結
の形で構成されているため、
いろんなエピソードが楽しめる
のはこの作品の長所と言えるでしょう。ただ、そのエピソードが結構奥深い内容を含んでいることが多いため、
30分という限られた時間では十分描ききれていない
ような気がします。某探偵モノのアニメのように、「前編」「後編」に分割して2週にわたって放送するなどの工夫があってもいいのでは?と思いました。ま、1クール(3ヵ月)しか放映期間がもらえないのでは、それも難しいですが。
高度にマニアックな作品ではありますが、万人受けするとは到底予想できなかった『エヴァ』の例もあることですし、
工夫次第では大化けするかも
しれないと感じたので、短期間で終わってしまうのは残念です。・・・
最近、DVD販売のための宣伝として「深夜帯」を使っているようなアニメがあるような
気がしているのは私だけでしょうか?
最後はなんだか業界批判みたいになってしまいましたが、アニメ化する際には
もっとそれぞれの作品に敬意を払ってほしい
と思ったもので・・・
(2006/06/25)
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