第1話
柴田理森(豊川悦司)は長野にある寂れた田舎の駅員。
訳あって駅長である父・憲史(前田吟)と二人暮らし。
地元の食堂の娘、秋本美紀子(永作博美)は理森と幼なじみ。
男所帯の食堂におかずを持ってきては理森と軽口を叩き合うが、
ひそかに理森に想いを寄せていた。
ある日、この小さな町に都会的な母親が降り立った。
母の町村かほり(夏川結衣)はこの町の権力者・綿貫純一朗(仲谷昇)の息子、
広務(佐野史郎)に熱望されて再婚、
娘の誌織を連れてこの町で暮らすことになったのだが、
慣れない田舎暮らしと、かほりの過去をよく思わない冷たい義父に、
息の詰まるような毎日を送っていた。
誌織は星の好きな少女で、駅での待ち時間で理森と言葉を交わすようになり、
「駅長さん」と呼んで理森を慕う。
ある日、理森は子供時代の想い出の場所、
乙女が原を訪れるが、そこに星を見に誌織がやってきた。
流れ星が流れる。
「何もお願いがないのは幸せって事でしょ?」という誌織に寂しさを見る理森。
この子の母親はどんな人なのか、と興味をもつ。
いつものように母の迎えを待つ誌織。
夕立が降る中、かほりの赤い車が駅に近づく…。
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