胸骨上窩−長軸断面
suprasternal long axis view



1)画像の描出
 探触子はほとんどの場合胸骨上窩いわゆる喉仏の下の窪みに設置し(肩の所に枕等を入れ頭を後方へそらした方が描出しやすい)(図17)、超音波走査方向を頭足面(縦断面)よりやや時計回転方向に回転をかけた所で大動脈弓の縦断像が描出される(成人では良好な画像は得にくいことが多い)(図18)。この時、探触子の設置場所の下は気管であるのであまり強く圧迫しないように気をつける必要がある。
2)観察ポイント
a)大動脈径の拡大や瘤、狭窄はないか
b)大動脈壁に血栓や、石灰化はないか
c)大動脈内に膜様構造物はないか