1)画像の描出
探触子を肋骨弓下に設置し超音波走査面が頭足面(縦断面)となるようにすると、下行大動脈の右方で下大静脈の縦断像が描出される。この時画像の右方には右房の一部が描出されるようにする。
次いで探触子を90度時計回転方向に回転させ下大静脈の短軸断面も観察する(図14)。
胸痛等の訴えの患者の場合は胆石による痛みの場合もあるのでここで胆石の有無も観察するとよい。探触子の操作としては矢状断面での探触子を患者の右方を見るように傾けるか右側肋間からアプローチする。
2)観察ポイント
a)下大静脈が右房に開口しているか
b)下大静脈の拡大はないか(下大静脈は扁平状を呈していることが多いので短軸断面で評価する方がいい)
c)胆石はないか