高血圧症タイトル
●血圧とは
血圧とは心臓の収縮と拡張にともない血液が血管の壁に加える圧力のことをいいます。心臓が収縮して血液を送り出す時に血管にかかる血圧を収縮期血圧(最大血圧)、心臓が拡張して次に送り出す血液を貯めている時に血管にかかる血圧を拡張期血圧(最小血圧)といいます。それぞれ普段よく使われる血圧の上の値と下の値に相当します。
●高血圧とは
高血圧症は原因により本態性高血圧2次性高血圧の二つに分類されます。原因の特定できないものを本態性高血圧、他に病気があってそのために起こるものを2次性高血圧といいます。

高血圧のうち90〜95%は本態性高血圧です。これは遺伝因子や環境因子が関与していると考えられています。塩分の摂りすぎ、肥満、運動不足、ストレス、アルコールの飲みすぎ、喫煙などの生活習慣も深く関与していて、生活習慣病の一種でもあります。
残りの5〜10%が2次性高血圧で、腎臓病、内分泌(ホルモン)関係の病気、心血管や神経の病気などが原因となります。これらは原因がはっきりしている高血圧です。

高血圧は一般的にはWHO(世界保健機構)とISH(国際高血圧学会)の発表したガイドラインを使って診断されます。収縮期血圧、拡張期血圧どちらか一方が基準値より高ければ「高血圧」と判定されます。

1999 WHO/ISH 血圧のレベル診断
分 類 収縮期血圧 拡張期血圧
至適血圧 <120 <80
正常血圧 <130 <85
正常高値血圧 130kara139 85kara89
軽症高血圧 (Grade1) 140kara159 90kara99
(境界域高血圧) 140kara149 90kara94
中等症高血圧 (Grade2) 160kara179 100kara109
重症高血圧 (Grade3) ≧180 ≧110
収縮期高血圧 ≧140 <90
(境界域高血圧) 140kara149 <90
●高血圧の診断
上の表は1999年のWHO/ISHの高血圧のレベル診断のガイドラインです。収縮期、拡張期血圧で別のグレードにあてはまった場合は高い方のグレードで判定します。
血管では高血圧が問題になるのはなぜでしょうか?それは高血圧は気のつかないうちに進行して全身の血管に動脈硬化をを引き起こし重要な臓器にさまざまな障害を起こしていくからです。心臓肥大や虚血性心疾患脳卒中(脳梗塞・脳出血)腎機能低下眼底出血などが高血圧により引き起こされる病気の代表となっています。

では「なぜ高血圧は悪い」のか詳しく見ていきましょう。

To-kouza

Valid CSS!Valid HTML 4.01!