●インフルエンザと風邪
風邪(普通感冒)の症状・・・・のどの痛み、咳、鼻水・鼻閉、くしゃみなど。発熱はインフルエンザほどは高くなく、全身症状もあまり見られません。
インフルエンザの症状・・・・38℃以上の高熱、激しい全身倦怠、筋肉痛、関節痛などの全身症状を伴い、呼吸器症状はやや遅れて出現します。激しい症状は5日間ほど続き、気管支炎、肺炎などを併発しやすく、脳炎・脳症や心不全を起こす事もあります。
インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つに大きく分けて分類され、 毎年流行を繰り返すごとに変異株がでています。特にA型は多くの変異株があり、 世界的な大流行を引き起こします。ウイルスは渡り鳥などによって地球規模で運ばれており、 どの型が流行かという予測は、地球規模の動向を解析して行われます。
●インフルエンザの脅威
インフルエンザと風邪(普通感冒)とは、原因となるウイルスの種類が異なり、 インフルエンザは突如、強烈な流行が発生することが特徴です。「スペインかぜ」「香港かぜ」「アジアかぜ」など世界的に大流行し多くの死者を出したインフルエンザもあります。
インフルエンザは、その多くは発症から約1週間で回復に向かいます。 しかし、なかには合併症を起こして経過が長引き重症化してしまうこともあります。 なかでも肺炎は高齢者に合併頻度が高く、死に至ることも少なくありません。また乳幼児では
脳炎や脳症、それから安易な解熱剤の使用による
危険な合併症を引き起こすと命にかかわることがあります。
健康な人もインフルエンザにかかると本人が苦しい思いをするだけでなく、ウイルスをまき散らして周囲の人に感染する原因にもなります。
●予防と治療
予防
治療