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Let's try!(体験記いろいろ)

鼻カメラ
そう、鼻カメラです

体験時期 2000年2月末  2002/4/25 write 


2年前の2月の終わりごろ、
不覚にもインフルエンザにかかりました。

事務所内は暖房で乾燥しており、換気も悪いので、
誰かがかかると、巡り巡ってやってきます。

しかも、台風が海水を含んでどんどん強大化するように

誰かの体内を通過するたびに

ウィルスはどんどん悪質になっていきます。

それは女子のみならず、おっちゃんの体内も通過したかと思うと
それだけで、吐き気も倍増!!

対策にうがいやビタミンCの補給などをしていたのですが
悪質度を増したウィルスに太刀打ちできず、
悪寒と節々の痛みを前兆に、私の体に上陸させてしまいました。


悪寒、間接の痛み、発熱、のどの痛みからはじまり
発病3日後、いよいよ鼻へと移行。

普通なら

鼻水→鼻詰まり→鼻(濃厚)→(中濃)→(薄)→鼻水

で1週間程度で終わるのですが、

2週間経っても「濃厚」のところで止まったまま。

最初はトイレに鼻をかみに行ってたのですが、
ほっておくと、1分もしないうちに鼻がずるずるでてくるので
仕方なく職場内で・・・。

しかし、脳が溶け出してるのではと思うほど、
次から次へと出るわ出るわ。

箱ティッシュを横においてかみつづけ、
ごみ箱はあっという間にティッシュの山。

鼻炎用の薬を飲み、家では鼻うがいを行い、
今日は良くなるか、明日こそ!の期待を裏切り3週間目に突入。

期間の長さもさることながら

「こりゃ、やっぱ変だぜ(>_<)」と思い出したのは

鼻(濃厚)の色がなんともいえない状態になってきたから。

自分では

「もうこれは違う分泌物がでてるに違いない!」

と確信するほど、普通のものとは明らかに違う。

だけど、鼻かんで

「ねぇ、見て見て!この鼻(濃厚)、ちょっと変だと思わない?」

って人に見せるわけにもいかず

仕方なく何年かぶりに耳鼻咽喉科に行くことに。
(歯医者以外の医者は嫌い(ーー;))


なんと先生は私が小さい頃、既におじいさんだった先生。

現役で頑張ってました。というか生きてたんですね。

病院内の作りはいわゆる病院って感じではなく

ラブリーな雰囲気に変貌し、

待合室は幼稚園か小児科専門と思うくらい、子供がうようよ。

しかも待合室と診察室は一応カーテンとついたてで

一部しきってあるものの、ほぼオープン状態。

待合室の座る場所によっては、診察されてる人間が丸見えじゃん。

30分ほど待って、やっと私の番がきました。

「どうしたんですか?」と向こうからたずねた割には

「えーと風邪で鼻が・・・・・でもう3週間・・・・花粉症かと・・・・」

「ふんふん」と言いながらも、

私の話は半分くらいしか聞いてないような生返事状態。

一応話し終わると、目を輝かせて

「じゃあ、鼻カメラで見てみましょう!」との返答。

「鼻かめら????」

「今用意しますからね。」

鼻カメラなるものが運ばれてきた。

ファイバースコープと本体とモニターがセットになっていて

ワゴンで移動してもってこれるくらいの
コンパクトなものでした。
直径2,3mm程度の細い管だが、要するに「胃カメラ」のようなもんですだ。


「これを鼻の中に入れて症状を見ます。」


なんだか嬉しそう。

「ハイ、左から行きますね。ハイ吸って、吸って。」

吸い込んだ勢いで奥に入れるようだが
鼻道(?)が少し曲がっていたせいか、途中でつかえる。

鼻もつまり気味だし(ーー;)。

「あれ、通らんな、こうかな?」

先生は穴を探してちょっとぐりぐり
(痛くはないです)

しかも先生は10センチくらいの近距離に
顏を近づけて覗きこんでるし。

針に糸を通す様子をご想像ください。



これって・・・こよりで鼻をこちょこちょするのと同じ感じ。

当然、くしゃみでます。モチロン私のせいではありません。
鼻の中をくすぐってるんですから・・・

我慢してたぶん、すんごい、くしゃみが。


ぶぁ〜くしんっ!



その結果がどうなったかは・・・。



先生のめがねやマスクにテンテンとついた

水滴(濃厚)を見れば、

それ以外のとこにも飛び散ってるのは明らか。



でも先生は私が「スミマセン」と言っても

「いいから、いいから」と一向に構わず

取り付かれたように覗き込んでぐりぐりを続けてる。

普通よくないでしょ (ーー;)。
顔に鼻ついてんですよ、先生・・・



「はい、吸って、もっと吸って!吸って!!」

でも、さっきのくしゃみをきっかけに

鼻(濃厚)がどんどん溜まりだしてたんで

吸ってったって、鼻がずるずる言ってんだよ!
聞こえるだろうが、あんたにも。(-_-メ)!

って感じになってきました。

しかも刺激しつづけられ、ますます鼻(濃厚)が溜まりだし、

吸うのが追いつかず、息継ぎのわずかな隙をついて



ダラリ〜ん!  


と鼻が大量に垂れてしまいました(T_T)。



もう吸い上げられないほど、でちゃった。

あー、子供とはいえ、こんな大勢に見られてる前で(T_T)。

しかも先生はこんなに鼻(濃厚)が出てるのに

まったく、気にとめてない(-_-メ)。

きっと子供なら診察中も垂れっぱなしなんて
日常茶飯事なんでしょうが、

十分大人の私には、どんな羞恥プレイより過酷でした。


「あかんな、右でやってみよう。」

(おーいっ!!まだやるんかい(-_-メ)!!
いい加減垂れた鼻に気づけ!)


「あ、あの・・・鼻が・・・」

「あ、そうね。」

ここでやっと垂れてる鼻をふいてくれたのでした。

でも本当はかませてほしかった(ーー;)。

    


「お、通ったぞ!。」

右は曲がってないらしく、吸い込むと
あっという間に奥に入っていきました。

今度は私の方は全く見ず、
看護婦(多分奥さん。なので当然おばあちゃん)

モニター画像に見入っています。

「あーやっぱりよく見えるなー。ほー!」

(やっぱり?)

看護婦「ほんとですね。さすがですね。」

(ほんとですね、さすがですね?ってまさか・・・)


「あー特に炎症はないな。」

しばらく中でぐりぐりして見渡してから

「じゃあ抜きますね。」

あっという間に抜けた。

「右は何とも無し。やっぱり左かな。
もう一回、左やってみよう。」

(もう1回左もやるのね(+_+))

右で先生も私も多少慣れた(処女と童貞脱出した)せいか

今度はあっさり通過。

「うーん。こっちも炎症は無いなぁ。

でも、特に変わったとこも無いし、鼻のかみ過ぎかな。」

ということで、原因はわからずじまい。
カルテを書きながら

「一応炎症止めの薬を出しとくから
それで様子を見てみましょう。」

(一応って・・・・)

診察が終わってトイレに駆け込み、

かみすぎと言われようとも

思う存分鼻をかみました。

最初のひとかみなんかティッシュからはみでるくらい・・・。

5回くらいたっぷりかみましたよとも。

はぁ・・・すっとした。





もらった薬を3日服用したがまったく、改善はしなかったっす。

薬を止めた翌日から、

鼻(濃厚普通色)→(中農)→(水)→全快  \(^o^)/ 

散々恥ずかしい思いをして、
結局なんだったのかわかりません。


しかも先生の会話&様子から
鼻カメラの第一号(実験台)に
なったと思われるんですが(-_-;)。

新作のプレイ道具を手に入れたら
使ってみたいのはわかるけど・・・。
私はMではないので辛かったです先生 (T_T)。



しかしその2週間後、花粉症が始まり、
それは初夏まで続いたのでした(T_T)。

鼻は水でしたけど・・・・

END

頭に浮かんだのは・・・やられ損って言葉。