ラオス政府に求めています

30年間拘禁の政治犯 Sing Chanthakoummne, Pangtong Chokbengbounの人道的釈放を


ラオスは、インドシナ戦争、ベトナム戦争、内戦を経て、 1975年、王制が廃止され、共産主義
の ラオス人民民主共和国が誕生しました。 シンさん、パントーンさんは、王国軍の指揮官でしたので、
再教育キャンプに収監され、以来裁判なしで17年間拘禁 されました。1992年国際基準に合わない
裁判で、1975年以 前の(戦時の殺人などの)容疑で、1975年当時存在 しなかった法律に拠って裁かれ、終身刑になりました。 そして現在に至っています。長期被拘禁者のふたりが70代半ば であることも考慮し、アムネスティは人道的な立場から 釈放を求めます。
また国際基準にみあうラオス司法当局の改革、自由権 規約・社会権規約の批准を求めます。


1998年6月国連事務総長宛のSingの手紙  「・・・1996年初めから独房に入れられ、24時間監視 付です。週毎の
入浴は厳しく制限され、ずっと見張られ ています。毎日の食物の配給は二口の米(朝夕2回)。 常時肉体的精神的に
緊張している上に栄養失調なので具合 が悪いです。病院での手当てや家族の訪問は禁止され ています。
Bounlu Namathaoは麻痺して重体でした。彼 はLPDR政府に収容所の外で死なせてくれるよう 27回願い出ましたが、
願いは無視され続けました。 1998年6月21日、彼は悲しい運命のうちに 亡くなりました。
・・・・このような危険と信じがたい 野蛮さを前にして、私は緊急に嘆願致します。どうか 介入して、私の魂と命を救って
ください。・・・・」

ラオスの面積は本州ほど、人口は553万人(2002年) うちラオ族が60%、公用語はラオ語、産
業は農業・電力 ・林業など、アセアンやメコン川委員会のメンバー国です。




残念な知らせ

病気だったパントーンさんが、適切な医療も受けられず、 2005年3月、収容所で亡くなってしまいました。一刻も早く、 遺されたシンさんの釈放を実現させましょう!

ラオス政府にシンさんの釈放を求める葉書を送っています。 送ってくださる方は こちらまで連絡ください。葉書(本文・宛名 印刷済)を送りますので、日付とお名前を書き、投函 (切手70円)をお願いします。


署名活動を行いました。 (2005年10月〜11月)
11月18日、以下の手紙文と共に202名分をラオス大使館に 送りました。


ラオス人民民主共和国大使館 特命全権大使:スックタボン・ケオラ 閣下 2005年11月18日
拝啓

晩秋の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。日頃は, ラオスと日本の親善のために多方面にわたりご尽力下さいまして 深く感謝いたします。
さて、私は国際的人権団体であります「アムネスティ・インター ナショナル日本」の奈良グループの会員です。ご存知と思います が、アムネスティ・インターナショナルは、最低限保障される べき権利をうたった「世界人権宣言」が、すべて正しく守られて いる世の中を目指して活動しています。1961年にロンドンの弁護士 が「人権侵害を防ぐには,世界的な市民運動が最も効果的である」 と新聞に投書してことがきっかけに誕生しまして,現在は140 ヶ国以上に100万人以上の会員や支持者がいます。1977年には ノーベル平和賞を受賞しました。
私達奈良グループの会員はアムネスティの国際事務局(ロンドン にあります)から、貴国において、人権侵害で苦しんでいる囚人 のSing Chanthakoummaneさんと、Pangtong Chokbengbounさんの 情報を得、本年一月からお二人の即時釈放を求めてラオスの政府 (大統領,首相,外務大臣等)宛てに同封しておりますような ハガキを送り続けていますが国際事務局より病気だったPangtong さんが適切な病気の治療もほどこされずに三月収容所で亡くなら れたとの知らせを受け取り大変悲しく又残念に思っております。 一刻も早く、遺されたSingさんの釈放を願って、この度グループ のメンバーが周りの方達に事情を訴えて署名を集めました。 どうか、私達の思いを,貴国の政府の要人にお伝えください。 又、私達のはがきがラオス当局のお目にとまっているかどうか 確認頂ければ幸いです。
私達奈良グループは今までに、ブルガリア、ブータン、ギリシャ 、ベトナム,チュニジア等で苦しんでいる良心の囚人達の釈放を 願って政府の要人にハガキ書きを行って参りました。幸いにも、 私達が担当したすべての国々へ私達の願いは届き、囚人達は釈放 されています。人道的な立場から,年老いたSingさんが一日も 早く釈放されるよう202人分の署名を付してお願い申し上げます。閣下も我々同様Singさんに関心を向けていただけるものと信じます。

敬具

             アムネスティ・インターナショナル日本  奈良グループ


                       





ラオスの老政治犯の釈放を求める請願書
The petition for the release of the prisoner detained for 30 years





ラオス大統領、首相、法務大臣、在日大使閣下

長い戦争の苦難を経た後、ラオス人民民主共和国が誕生して今年で 30年になります。今やアセアンの議長国をつとめ、またメコン川 を擁して、農業・電力・林業・鉱業の分野などで、ますます日本を はじめアジアの大切なパートナーとなってきました。 しかし、その30年間劣悪な状況で拘禁され続けている人がいます。 シンさん(Sing Chanthakoumuuane)です。彼は拘禁後17年目に やっと起訴され、国際基準に合わない不公平な裁判で終身刑になり ました。70代半ばの現在、共産主義政権樹立以来30年未だに拘禁 されている最後の生存政治犯です。この3月、もう1人の政治犯が、 釈放の願い空しく、適切な医療を受けられずに亡くなってしまった からです。私たちは人道的な立場から老シンさんが1日も早く 釈放されるよう求めます。

住所 名前
     
    
    
    
    

この署名は、11月4日の裁判の日、12月2日 のラオスナショナルデー、12月10日世界人権デーに上記宛に送付 される目的以外に使用されません。
集約先、(社)アムネスティ・ インターナショナル日本 奈良グループ

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