25団の話題      


        25団では、スカウト達が何かできることを、模索しています。


        その7    「ビービー弾のゆうた君」
                   彼の目は、どこまでみえるのでしょう。

        キャンプでも、ハイキングでも、カントリー作戦でごみ拾いの時も
        「ビービー弾」(3_位の丸いおもちゃのテッポウの玉)を、
        必ず手のひら一杯道に落ちているを拾ってきます。
        私たちも、よく注意して捜しますが、なかなか見つかりません。
        どこにそんなに落ちているのでしょう。

        先日も夕方薄暗くなっているのに、つないでいた手を振り放し
        前方の道端に落ちていた「ビービー弾」を3粒拾ってきました。
        これにはお母さんもびっくりされておられました。

        将来、彼の仕事をと考えたら、

        @生産コンベアーライン上の品物を検査することなら最適任。
        きっと彼の前で不良品は見つけだされ、全て排除されてしまう
        でしょう。
        ⇒⇒⇒品質検査員とか。

        Aゆうた君は買い物先で棚にある品物が違う所に物があると
        彼の気持ちとしてこれは、許されない。
        同じところに直してきれいに並べておく。同じ物が他にあったり
        グニャグニャ、ゴチャゴチャと整頓されてない物があると、
        キチンと並べてから帰るという几帳面さがある。
        ⇒⇒⇒図書館の本を整理する係とか

        彼は「ア〜」とか「ウンウン」で話の出来る不思議なスカウトです。
        ご機嫌のよいときは、手をパンパンと鳴らし一生懸命相手の目を
        見て自分の意志を伝えてきます。手話もなにもいりません。

        その手はうっかりしていると、相撲取りのような張り手が飛んで
        きます。強烈です。耳にまともに当たったら2〜3週間は「ガーン」と
        しています。

        しかし、叱られたり自信をなくしたりすると頭を抱え込んで
        しまいます。
        「自分ではよいと思っていたものが、他人は受け入れてくれない」
        と思っているのかも知れません。

        先ずは、彼の気持ちになって順にさかのぼって考えて見ます。
        きっと彼の思いが私たちに伝わっていなかった、というよりも
        私たちが、理解をしようとしていなかったに相違ありません。

        これを感じたとき、彼の顔を見てしっかりと手を握ると「ニコ!」と
        微笑んでくれます。

        さあ〜、手をつないで前を向いて歩きましょう。