25団では、スカウト達が何かできることを、模索しています。


        その15  「団キャンプの話」
           (ヨットの部 指導者奮闘の巻)         


       梅雨明けもまだなのに、快晴に恵まれ、真夏のような天気だ。
       日差しは厳しくじりじりと肌が焼けるように暑い、痛い。

       このような暑さは最近経験をしたことがない。38度?

       さあ、これからが大変だ。

       この炎天下で指導者とスカウトの手をつないだ組が出来ていく。

       次にヨットに乗る注意と点検だ。

       リーダーも必死だ。「のどが干からびた。水! 水! 」

       「ヨットには指導者が先に乗る、降りるときはスカウトが先に降りる」
       「分かりましたか。」 「は〜い!」

       「ライフジャケットのチャックはシッカリしめたか・・。チェックしろ。」
       「は〜い!」

       「ヨットの中で立ったらアカンで〜」
  
       「さあ〜、乗る組だけ桟橋へ進め。後の者は桟橋に入るな!」
       「次の者は、桟橋の入口で待て」
       「無線で呼んだら保護者と手をつないで乗り場迄来るのだ!。」
       「みんな、分かりましたか。」  「は〜い!」 「ふ〜!」
  
       これからヨットに乗船だ。指導者と保護者が4艇に乗せていく。

       「さぁ、出航だ。」 みんな初めてなのにうまいもんだ。
       風にのって、スイスイ沖に向かって進んでく。

       「あっ!黄色のヨット、スピードの出しすぎやで・・・。」
       「前見て! 青とピンクのヨット、衝突するで!」
       「あっ、あっ、! 赤のヨット、急にUターンしたら・沈・するで・・・。」
  
       見張り役の指導者は声を枯らして、叫びまくっている。
       そんなに叫びまくっても沖に出たヨットには、聞こえないのにな。

       団委員長が「ハイ、水!」 「ゴクン。」

       誰も・沈・することなく帰ってきた。

       感想は? 全員=もっと乗りたい。 指導者=日焼けヒリヒリ。フ〜。