25団では、スカウト達が何か出来ることを、模索しています。 その8 「いやだ! いやだの大ちゃん」 僕の「いやだ」は、これから始まることによって決まるのだ。初めて歩く道、 おいしいもの、冷たい飲み物を手に入れるときに「いやだ」が出てくるのだ。 初めてのハイキングコースは「多分しんどいな」と結論をだすのは簡単な ことなのだ。座り込めばいいのだ。歩くことは嫌いなのだ。 未知のこと、つまり経験のないものは全てお断りなのだ。 僕は、一度座ったら誰が何を言おうと、てこでも動かないよ。 70`はあるからね。 この前のハイキングで阪急岡本から保久良神社まで行った時、駅から少し歩いて 早くも「いやだ」が出てきた。僕はここで座ることにした。皆が菊水山まで行って おにぎりを食べてゲームをした頃、ようやくみんなのいるところにつきました。 皆は僕のお尻を指差して、笑っている。道路のアスファルトがお尻のかたちで 付いていたらしい。 今度は帰り道だ。この急な坂道なんとかしてほしいよ。つま先が痛いよ。 隊長は早く電車の乗ろうとあせっているようだが、ぼくのペースというもんが あるのだ。 とうとう隊長は奥の手を出してきた。僕の好きな「ウルトラマン」の本を出してきた。 僕はとうとうその魅力にフラフラとついていってしまった。 おかげでみんなとl一緒に帰ってこれました。 隊長はすごいよ。いつ僕のウイークポイントを知ったのかな。 |