25団では、スカウト達が何かできることを、模索しています。


         
その13  「25団を卒業しました」


        無口の彩ちゃんが、兄ちゃんの親衛隊員として一緒に入隊して
        きました。それ以来長い間、お付き合いをしてくれました。

        また虫が大嫌いな彩ちゃんは、昆虫館に行ったとき、「怖い!」と
        言ってずっと団委員長の背中にしがみついていました。

        25団のプログラムには、ほとんど参加をしてくれました。兄思いの
        優しい「彩チャン」です。

        芯のしっかりした彼女は、無口で声も小さく、他人と話をすることは
        とんでもないことと 思っていたようです。
        しかし、健康で、運動神経も抜群で、リズム感もよく、わが25団の
        マーチングドラムチームにとってリードをしてくれる、欠かすことの
        出来ない主要メンバーでした。

        ボーイスカウトになって陸上部にチャレンジしていましたが、彼女は
        学校でも一番厳しいクラブ、「吹奏楽」を選びました。

        放課後、日曜祝祭日も練習をするという練習量抜群の有名なクラブ
        です。全て、勉強とクラブ活動しかないのでは・・・、というくらいに
        周りのみんなも知っているクラブなのです。

        あの小さな声しか出なかった「彩ちゃん」から、トロンボーンの音が
        はじけるように「ボンボンボン!」と発しています。存在感のある
        演奏をしています。

        吹奏楽部のメンバーの一員として誰にも負けないポジションを確保
        しました。

        発表会がありましたら、皆で聞きに行こうと申しあわせています。
        楽しみです。
  
        「彩ちゃん」は25団を卒業しました。

        「彩チャン!」 25団、卒業おめでとう!。