25団の話題      



    25団では、スカウト達が何かできることを、模索しています。        
                                              

     その19  ぼくは迷コンダクター                        


  わがドラム隊のリズムを聞くと、いつのまにか、手の先、足の先、心・体がうきうきとしてくる。 
  体全体がピクピクとして、踊りだしてしまう。「止まらん!」
  みんな、こんな気持ちになっているのかな?

  [さぁ〜 みんな準備はよいか! 先ずは音出し〜はじめ!」
  ダダダッ〜〜〜・・・。バラバラバラ みんな バラバラバ・・・だ。
  「まだまだ。 ウォーミングアップをしっかり・・・それいけ!」  
  ダダダッ〜 ダダダッ〜 ダダダッ〜 ダダダンダッ・・・!!!!。
  うっぷんすっとんだ。みんなせいせいした顔をしている。これが僕の仕事だ。
  僕の最初の指揮はこんなもんだ。本場になれば「ピッタシ カンカンだ。」

  ドラム隊隊長がきた。
  「みんな静かに。隊長全員そろいました。ウォーミングアップ完了です。」
  隊長が前に立つと、めいめいに叩いていたスカウトたちはピタッと音が止まった。
  (でも時々叩いているのがいるけど・・・。)

  僕たちには楽譜はないのだ。隊長の言葉一つ一つが楽譜なのだ。2〜3回聞けば十分だ。
  「リンゴ! バナナ! おいしい おいしい くだもの たべたい たべたい な!!! ・・・・」
  これが僕たちの楽譜だ。

  いつも不思議に思っていることがある。練習ではみんなバラバラだけど、
本場になると
  ピタリと決まる。「まぁ〜いいか。深く追求せんとこか。」 合っているのだから文句はないだろう。
  ピタリと合う原因は、たぶん隊長のおまじないだと思っている。これにかかるといつも
  本場では、ピタリと合う。僕たちの実力もあるけどね。
 
  ドラムの音って本当に心地がよいよ! 練習はいつも騒々しくしておこられるが、笑いもあつて
  楽しいよ。「僕はドラム隊の練習が大好きだ。」