山行報告
アルパイン友の会(略称;アル友)

 冬山入門講座<実技U>  六甲・蓬莱峡
(日時)      2009年11月3日(火)  午前10時〜16時
(天候)      晴れ時々曇り
(場所)      六甲山系蓬莱峡屏風岩
(目的)      クライミング実技講習
(参加者)   講師 : H郎、T生
               受講者 : Sina、野猿、ふの字、チェリオ、ぱんだ
(報告者)   ぱんだ

(内容)
  午前中は、受講者は前回参加組4名と今回から参加となったチェリオさんとに別れて講習を受けた。
前回参加組はまずロープワークの復習を行い、前回習得した内容を確認した。
その後、岩壁中央の前回よりは斜度のきついルートを1人ずつセカンドで登り、続いて次の受講生をビレイするというかたちで練習を行った。  チェリオさんはT生講師の指導の下でロープワークの実習を行った。
  午後からは受講者全員で午前と同じルートを登り、同様にビレイとロープダウンの練習を行った。
続いて懸垂下降についても説明の後、全員が下降することができた。
この後、次の練習場所へ移動するという講師の指示を講習の終了と間違えてしまうハプニングがあった。
  最後に、トップロープの練習を、岩壁右のルートで行った。
クライマーとビレイヤーを交代しながら行い、受講者全員が両方の実習を行った。
ロープが岩角に当たるため摩擦が大きく、ロープが上手く流れない状況もあった。

(感想)
  H郎講師にはクライミングシューズを快く貸していただきました、有難うございました。
ロープワークについては、細引きを使って練習していたのが良かったのか、大体覚えていた。
ただ、ビレイの準備、操作などはもっとスムーズにできるようにしなければと感じた。
懸垂下降では最初ATCにロープをセットする向きを間違えた、下ろしたロープが利き手側に来るようにしなければ降り難い。
準備の際は緊張したが、降り始めれば後は出来るだけスムーズに下降するより他ないので或る意味気楽だった。
技術的にはまだまだなのでもっとスムーズに下降できるようになりたい。
トップロープは受講者同士で行ったが、お互いの信頼に応えることが安全なクライミングに繋がると思うので、良い機会だったと思う。
また、岩場の上下でのコミュニケーションは難しく、勝手な判断は事故につながるので、一般的なルールの遵守や事前の取り決めが大事だと感じた。
冬山講座としては(冬期登攀でない)クライミングはこれで終了だが、何とかクライミングシューズを調達して、継続してクライミングに取り組んでいきたい(正直、自分はセンス無いと思いますが…)。

 冬山入門講座 <実技第2回>  六甲・蓬莱峡感想
 今回初参加である私にとって、何もかもが初体験で非常に有意義な講座であった。
装備はあやさんに借りた。  メンバー全員とも初対面である。
蓬莱峡に到着後、初心者である私は生さん付きっきりのマンツーマン授業。  他のメンバーは早速、岩に取り付いている。  まずは基礎中の基礎、8の字結びを教わる。  本で予習していたのだが、これは役に立たなかった。
やはり人に教わるのが一番である。  しかし、この8の字結 びが全然できない。
生さんが根気よく手本を見せてくれるのだが、要領と覚えの悪い私には、なかなかうまくいかない。
前後に並んで全く同じ動きをする様は、さながらダンスの手ほどきをしてもらっているように見えたと思う。
やっと8の字結びを終え、次にセルフビレーの方法、セカンドでトップを確保する方法、トップの時にセカンドを確保する方法とロープワークを手順通りに教わる。  聞き慣れない言葉に頭が混乱しながらも、なんとか終える。
一通り教わった所で、「メモを取るといいですよ」とアドバイスを受け、忘れない内に手順を書いておく。
ここで昼休憩となり、午後からはいよいよ他のメンバーと混ざっての練習である。
岩を登るのは最初はかなり緊張したが、徐々にほぐれてきて周りを見る余裕もでてきた。  登りきった気分は爽快。
次は大沢さんに教えて頂きながら確保をやってみる。  ロープを引き上げるのは思っていた以上に大変で、終えた時は腕が痛くなっていた。
下りる時は懸垂下降。  こちらも考えていた以上に腕の力が要った。(やり方が悪いだけかもしれない)
次に少し場所をずらして練習。  まずは確保からだが、なかなかうまくいかず、ペアだったShinaさんにはご迷惑を掛けた。
次は自分が登る番。  大沢さんにクライミングシューズを借りて登る。  クライミングシューズを履くのも初めてだったが、なるほどグリップが利いて登りやすい。
下降した後、後片づけ、簡単に反省と感想。  こうして初めてづくしの講座は終わった。
習ったことを自分のものにするのは復習あるのみ。
後の問題は装備を購入するに当たって嫁さんをどうやって説得するかである。
                                                                                                       (記;チョリオ)

 冬山入門講座<実技U>  六甲・蓬莱峡
(山行日)    2009年11月3日(火・祝日文化の日)
(講師)       H郎、T生
(受講生)    Sina、ふの字、ぱんだ、チェリオ、野猿
  11月1日(日)昼から天気予報が的中し、雨天となったので、この日に延期したことが正解であった。
H郎さんは、蓬莱峡に向かうバスの中で、ほっとした表情で心中を語った。
いつものように座頭谷のバス停で下車、大屏風岩へと向かう。
(座頭谷の名前の由来は、昔、ここを通りかかったひとりの座頭が道に迷い、ついには行き倒れになったという言い伝えだそうです。)
午前中、T生さんは、この日岩登りが初体験の新人チェリオさんをマンツーマンで指導。
Sinaさん、ふの字さん、ぱんださん、野猿は、H郎さんの指導により、大屏風岩の正面フェースの右側ルートをトップロープで登る。  先ず、野猿から登り始める。  気合が入る。  H郎さんのロープマンを借りて安全は確保しているので安心。  しかも、このルートは、前回に比べて、かなり緩やかである。
しかし、自分が登る速度とビレイヤーのザイルの送り出しのタイミングが合わないせいか、身体がザイルによって下に引っ張られるように負荷がかかっていた。
ビレイにおいて、ザイルの送り出しのタイミングがいかに難しく、重要であることを痛感した。
終了点に着くと、セルフビレイ、そして、ハーネスに繋いであるロープを木にセットする。  再び、ロープを下に落として、終了点でビレイを行なう。  登った人が次の人のビレイを行なう。  こうして、午前の部は終了した。
登ったのは、一本だけだったが、終了点でのビレイ、ロープ・カラビナ等用具の扱い方を学んだ。
昼食では、野猿手作りの漬物が好評だった。  午後から、T生さんとチェリオさんも合流して、午前と同じルートを登る。  ロープアップが間に合わないようで、野猿のロープはたるんだまま、足元の岩に引っ掛かったロープを手で引っ張り上げることもあったが、プルージックで確保しているので不安はなかった。
懸垂下降の出だしで右に大きく振られてしまった。  原因は、登ってきたルートと異なるところを降りようとしたことにある。  その後、T生さんから移動するようにと指示があった。  ここでまた野猿のチョンボ!
終了点でH郎さん、T生さんが片付けていると思い込み、メンバーを誘って、さっさとブルーシートの場所に帰り、身支度を始めた。  帰りたい気持ちがあった訳ではなく、悪い癖で大きな勘違いをしてしまった。
指示があるまで装備をはずしてはいけないとお叱りを受け、2度目の装備の解除の失態であった。
深く反省してます。
その後、大根おろしフェースに移動して、リードで登る。  初体験のロワーダウンは、ビレイヤーの操り人形のようで、そのロープの繰り出しのタイミングの善し悪しにかかっている。  ここはうまくビレイできたと思った。
ところで、このロワーダウンで、Sinaさんの生命への執着心が尋常でないことを知った。
こうして、この日も無事怪我人もなく、H郎さん、T生さんの懇切丁寧なご指導を頂き、トレーニングは終了した。
有難うございました。
                                                                                                       (記;野猿)

 冬山入門講座<実技番外編> 六甲・蓬莱峡
(山行日)11月8日(日)  快晴
(参加者)ねこ、Sina、野猿
午前9時宝塚のバス停にて集合。  ねこさんが野猿の姿を見て、ほっとする。
ねこさんは、一人でも行くつもりだったが、それじゃあ楽しくない。  バスは超満員、岩場の混雑が予想される。
途中でバスの窓を開けて、酸欠状態を免れる。  いつもの通り、座頭谷のバス停で下車、大屏風岩へと向かったが、まだ、リードをする技量がないので、まず、終了点に向かう。
  コースを決めて、支点をとる。  支点にザイルを設置するのだが、あれこれと喧々諤々。  何度も確認する。
この日のザイルはねこさん所有の1本だけ。  まず、ねこさんが懸垂下降し、野猿が終了点でビレイをとって、ねこさんが登る。  セルフビレイ・ビレイの確認をしっかり行なう。  続いて、野猿が同じように懸垂下降、ねこさんのビレイで野猿が登る。  このコースは一度登っているので、迷うことなくすんなり終了点に達した。  その後、再び、ザイルを降ろそうとしたとき、正面に向かって、左側をアイゼンで登ってくるものがいた。  右側では、終了点でビレイをとっている。
われわれが「ザイルを降ろします。」と言うや否や「だめ!」の返答。右側でビレイをとっている女性からきつく言われた。
ルールもマナーも未熟であった。  取敢えず、コースが空くのを待つことにした。  アイゼンの人は中々登って来ない。
そのうち、右側のメンバーがザイルをはずして、登山道を降りていったので、その支点を使うことにした。
  ねこさんが懸垂下降し、下で登る準備をする。  終了点では、野猿がビレイをとる準備をする。  そのとき、アクシデントが起こった。  安全環付カラビナのねじが緩まないのである。  何度やってもゆるまない。  思いっきり力を入れてもびくともしない。  多分、あせって、締める方向に力を入れたのだろう。  下でねこさんが待っていると思うと余計にあせる。
取敢えず、ねこさんに「ダメ」のサインを送る。  横にいた終了点でビレイをとっているアイゼンの人がこの光景を不審に思い「ねじのところをカラビナで叩けば緩みますよ。」と言われ、藁をもつかむ思いで、コンコン叩いては、ねじを回す力を掛けた。  回す方向も確認して、何度もやってみるが、一向に緩まない。  もちろんこんなことは初めてである。
叩く角度を変えてみたり、力加減を変えて、念ずるように繰り返した。  すると、ねじが緩んだ。  ほっとした。
ようやくザイルでとっていたセルフビレイをはずすことができた。  安全環恐るべし!  お陰で手のひらの人差し指の付け根の皮が剥けた。  野猿の割りに面の皮も手の皮も極薄である。  下を見るとねこさんの姿がない。  すると、ねこさんが終了点にやってきた。  ことの一部始終を伝えたときには、またもやコースを使われていた。  野猿の大失態でねこさんに無駄な時間を消費させてしまった。  すっかり、戦意喪失してしまった二人は、場所を変えて、気を取り直し、再度トレーニングを行なった。  未熟なものにとって、コースの確保の難しさを思い知らされた。
  昼食後、大根おろしフェースの右側でトレーニンゲを行なう準備をしていると、Sinaさんがやって来た。  今日は、クライミングシューズを履かずにトラバースの練習をするとのことであった。  ここで2本登ったところで、本日は終了。
この日の本数は少なかったが、支点でのビレイをしっかり復習した。  帰りは、アイゼン自主トレを行なっていたSinaさんとともに、JR生瀬駅まで歩いた。
  ねこさんには、大変迷惑を掛けすみませんでした。  でも、ねこの相手は猿がやらねば!本当に楽しい岩トレでした。
                                                                                                       (記;野猿)

 冬山入門講座<実技V>比良・武奈ヶ岳ボッカトレ
(山行日)    2009年11月15日(日)
(参加者)    H郎(CL)、T生(SL)、あや、マゼンタ、Shina、とらちゃん<講師及び実技補助者>
                一休、チョッパー、ねこ、チョリオ、ぱんだ、ふの字、野猿<受講生>

11月15日は、お天気もよく気持ちいい山のぼりができました。
8時に京都駅集合。  3台に分乗して、一路坊村へ。
人数が多いため、A,Bの2班に分かれて、15キロほど、荷物を背負い(計量あり)、武奈が岳へ。
B班はT生さんをリーダーに、メンバーは読図講師のSina先生、実技補助のとらちゃんさん、一休さん、チョッパーさん、ねこさん、チョリオさん、それに私でした。
20代が一人、40代が2人で、若い人が多く、かなり早い速度が予想されました。
のぼりはほとんど休むこともなく(一度御殿山で休憩しました)、2時間半で頂上に着きました。
そこで、振る舞い甘酒(ただしアルコールフリーです)。  食事を終えて、記念撮影。
帰りは、Sina先生がルート沿いにマークをつけたところで、立ち止まり、ワンポイント雪山読図講習。
雪山とそれ以外の読図の違いを論理的に教えていただき、理解を深めました。
3時半には、坊村へ。  車で、京都駅へ。(込んでいて、3時間もかかりました。
運転していただいた方は、大変だったと思います。感謝。)希望者は、反省会へ。
一日いい天気に恵まれ、楽しいボッカ(?)でしたが、2点ほど反省点があります。
トップになった時のスピードが速すぎるとのチェックを何度か受けました。
難しいものです。  帰りが、前日の雨によって濡れていたこともあり、滑りました。  歩行の改善をしなくては。

<写真提供;チョリオ>

みなさま、ご苦労様でした。  講師の先生方、実技補助の先生、ありがとうございました。
                                                                                                       (記;ふの字)

 冬山入門講座実技V(歩荷訓練・比良武奈ヶ岳)
(山行日) 2009年11月15日
(参加者) 講師:H郎、T生、Sina
       受講生:一休、チョッパー、ねこ、チョリオ、ぱんだ、ふの字、野猿
       実技補助:とらちゃん、マゼンタ、あや
(報告)
  明王院横の清らかな流れに紅葉が非常に美しい色合いで僕たちを見送ってくれる。  今日の歩荷トレは男性15kg以上。  女性12kg以上。各自水を詰め込んだザックは小型ながら提げるとずっしりと重い。  僕のは皆のよりも異常に大きい。  でも重さはほとんど同じくらい(笑)。  ピッケル、アイゼン、ワカン、登攀具、寝袋、防寒着、テント一式、着替え、手袋等。  修了山行となる八ヶ岳とほぼ同じ装備を入れてきた。  勿論本番ではこれに食料がプラスされる訳だが。  靴は重い重い重登山靴だ。  これは決して歩荷を楽しもうとしてる訳じゃない。  今回は自分なりにテストをしたかった。  15kgくらいの荷物は夏山なんかではいつも背負ってるから全く気にならない。  しかしメンバーが悪い。  皆健脚者ばかり。  いつもの自分のペースで歩くわけにはいかない。  彼らに何とかついていけるのかどうか。  駄目な時には講座を辞退しなければいけない。  それから60リットルのザックに全部入りきるのかどうか。  それと冬靴。  購入してから幾シーズンも使っているがこれを履くと毎回足の裏が痛む。  これまでは厚手と中厚の靴下を一枚づつ重ねて履いていたので窮屈さから痛いのではないかと思い厚手だけにしてクッションを持たせるために中敷きにフェルトを入れてみた。
  出発してすぐから御殿山への急登が続く。  この日の天気予報ではかなり気温が低めだといっていたが長そでシャツ一枚でも暑い  。頭からはぽたぽたぽたと汗が落ちてきて眼にしみる。  先頭は一休さん。  後方から「速い!」とブーイング。  その後うまく合わせてくれる。  歩く速度はちょうどいい。  次に交代して僕が先頭。  自分のゆっくりしたペースで歩いてみる。  「遅いぞ!」なんて声がなかったからあのくらいがみんな気に入ってくれたのかな。  それとも我慢してついてきてくれてたのかな。  あ〜でも誰か休憩中に言ってたなあ、「遅すぎて調子悪い〜」とかなんとか。  やっぱり自分のペースをもっと早くなる様に訓練しなくちゃいけないのか。  膝の痛みは薬局で買った「コンドロイチン」が効いてきたのかまずまずの調子。  ぼちぼちと3月に向けて歩行力をつけていこう。  冬道を使い御殿山へそして西南稜を歩く。  ここは僕の大好きなルートだ。  右手には摺りガラスを通して見ているようなコヤマノ岳のくすんだ斜面がなんとも美しい。  冬季には大きなスケールで霧氷の花が咲く斜面。  武奈までは意外と近い。  御殿山から30分くらいで着いた。  ここはロープウェーが廃止されて以来だ。  この日頂上はすごい登山者の数。ここでしばらくの昼食タイム。ミニ読図講座をうけながら下山。  行楽帰りの車で渋滞する中、帰京。
  今回のテストの結果だが脚力は徐々に鍛えていけば何とかなりそうだ。  行者小屋までの頑張りだけでいい。  翌日からは荷物も少なくなるだろうから。  ザックはなんとかこのまま使えそうだ。  問題は靴の履き具合だ。  よくない。  靴下の枚数を減らして靴の中に余裕が出来たのが災いした。  頂上手前で靴ずれを起こしてしまった。  下山途中では足の裏をハンマーで叩かれてるような痛みとしびれ。  他の者はそんなことはないらしい。  よ〜し、ボーナスも宝くじも何もでないけどこの冬に向けて思い切って冬靴を買おう。
  今回の歩荷訓練、こんなことを言うと先生方から叱られるかもしれないが僕は今日の講座の目的は歩荷力を鍛えるためのものじゃないと捉えている。  1回や2回歩荷をしたところで急に力がつく訳ない。  それよりも重い荷を背負った時の足の運び方、歩行ペース、15キロの重さを体感すること。  これらのことがわかればこれが成果だと思う。  長い間運転してくださったT生さん、ありがとうございました。
                                                                                                       (報告:ねこ)

冬山入門講座<実技V>比良・武奈ヶ岳ボッカトレ感想
  JR京都駅に集合して、3台に分乗して坊村へ移動。
安曇川沿いの紅葉が美しい。合計13名と人数が多いため、AチームとBチームに分かれて行動することとなった。
  天候も悪くなく、荷物が18kgほどあることを除けば快適な山歩きである。  急登を上り切ると御殿山に到着、西南稜が変わらぬ美しい姿で迎えてくれる。  ここから40分ほどで武奈ヶ岳に到着、全員が重いザックを担いでいることを考えると十分速いペースである。
  山頂で昼食となる(色々と美味しいものを頂き、有難うございました)。
 下りは読図の講習となり、単純な尾根道と思っていた御殿山コースがこれだけ複雑な地形の集積であることに蒙を啓かれた。  ただ、結果としてAチームとBチームが入り混じってしまうかたちになった。  下りもかなり速いペースになってしまい、落ち葉が雨で濡れていたこともあって滑ってしまうことがあった。  時間が遅くなっていたとはいえ、自分がトップの時に急いだのは寧ろ危険だったかも知れず、反省点である。
  行楽シーズンということもあって、帰りは大渋滞に巻き込まれてしまい、運転していただいた方々は大変であったかと思います。  有難うございました。
                                                                                                       (記:ぱんだ)

 冬山入門講座<実技W>六甲・蓬莱峡アイゼントレ感想
(山行日)      12月13日(日) 曇
(参加者)      講師;:H郎、sina    実技補助;:矢野
                  受講生;:野猿、ふの字、ぱんだ
(内容)
  最初にアイゼンとピッケルについての説明があった。
<アイゼン>
  ・前爪付12本爪が必須(急斜面では前爪で立ち込む)
  ・内側の爪で反対側の足を引っ掛けることが多いので、左右の足が同じ線上に乗らないように歩行する
  ・ワンタッチ、セミワンタッチは手袋をした状態で装着するには適しているが、靴との相性があるので購入時には注意
<ピッケル>
  ・急斜面でのバランス保持、滑落停止、雪上での確保支点として使用する
  ・杖としての機能は副次的なもの(ストックと使い分けるという考え方もある)
  ・長さの目安は諸説あるが、本人が上の用途に使い易い長さ
  ・シャフトが曲がっているものの方が使い易い?

次にアイゼンによる歩行とピッケルの利用について、実習を行った。
  ・基本は、斜面に足をフラットに置くことで全ての爪で雪面を捉えること
  ・急斜面では前爪を蹴り込む。脚+靴+アイゼンの重さを利用すると筋肉への負担が少ない。
  ・ピックを刺し込む際には、シャフトの付け根を持つと握力が必要な上に刺さりにくいので、ブレードを握る。
  ・基本的には、上りはピックが前、下りはピックを後ろにする。

昼食後、さらに実習を行い、ある程度の急斜面でも安定して登下降できるようになった。
続いて、ロープワークの復習を行い、最後に屏風岩でアイゼンを使った登攀の練習を行った。

感想:
これまでもアイゼンは使っていたが、まだまだ使いこなせていないことを実感した。
実は、前日まで腕(の付け根の腱)が痛くて休もうかと思っていたのだが、実際には全然問題なく、帰ったら痛みはさっぱりなくなっていた。  不思議である。
初めてリードで登った(アイゼンで!)が、やはり外岩は楽しかった。
インドアで練習しないと上達しない、というのは正しいと思うが…。
                                                                                                       (記:ぱんだ)

 冬山入門講座<実技X>六甲・蓬莱峡アイゼントレ感想
(山行日) 12月20日(日) 晴れ
(参加者) 講師;:H郎、sina、あや
             受講生;ふの字、チョリオ、トリコローマ
             特別参加;ママリン
(内容)
  最初にアイゼンとピッケルについての説明。
<アイゼン>
 ・前爪2本だけでも体を支えられる
  ・内側の爪で反対側の足を引っ掛けることが多いので、靴それぞれを離して歩くように
 ・アイゼンは踏み込むというより、踏み込んだ靴を抜くという意識で
 ・アイゼンの裏に付けるプラスティックのプレート(カジタックス製など)は、練習の際はずしておくように
   キズがつくと雪面で靴裏に雪がつきやすくなるため
<ピッケル>
・シャフトが曲がっているものもあるが、結局は個人の好みで選択を

次にアイゼンによる歩行とピッケルの利用について、実習を行った。
  ・基本は、斜面に足をフラットに置くことで全ての爪で雪面を捉えること
  ・基本的には、上りはピックが前、下りはピックを後ろにする。
  つまり、登りと下りでピッケルの向きを変え、滑落に備える。

昼食後、さらに実習を行い、最後に屏風岩でアイゼンを使った登攀の練習を行った。

感想:
  前週、初めて蓬莱峡でアイゼントレを行っていたので、歩き方の基本、ロープワークの基本は理解できていたが、
  今回初めて知る事柄も多く、たいへん勉強になった。
  特に、急斜面での繰り返しの歩行は、急斜面の恐怖感が減り、緩斜面での歩行に余裕も感じるようになった。
  実践を重ねる事の意義の重要性を理解できた充実の一日でした。
  みなさま、お疲れ様でした。また、 講師の先生方、ありがとうございました。
                                                                                                       (記:トリコローマ)

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