山行報告
<アルパイン友の会(略称;アル友)>
(2009年9月〜)
京都・金比羅 「岩トレ」 (山行日) 9月6日(日) (参加者) H郎、T生、チョッパー (報 告) 9月の連休に予定している前穂高・北尾根の登攀に向けて、トレーニングにやって来た。 今回の山行は、ホームページにアップした日時が遅かったからか、参加者は3名。 当日の天候及び気温を考えると、僕の頭の中には綺麗で爽やかな沢の背景が目に浮かんだ。 リーダーに「沢に行かないんですか?」と尋ねると「北尾根登攀を考慮し本日は岩トレ」と一言。 僕は沢に行きたい気分であったが、メンバー的に「綺麗な沢」と言うより、「...な岩」の方が似合っているし仕方ないか...。(笑) という事で、京都金比羅北尾根〜Mフェース〜Kスラブ〜北壁〜ビビリ岩でトレーニング開始。 前回、金比羅の登竜門と呼ばれるMクラックで足蹴にされ、悔しい思いをしたので、「今回はリベンジ」と行きたかったが、本日のトレーニングは「3人での岩登り実地訓練」であり、難壁?に対し何の作戦も攻略法も持っていない為、今回も難壁は視察に終わると覚悟していた。 さて、3人での岩登り。 技術理論をその場で教わり早速トレーニング開始。 実施してみると実にテクニカルで難しかった。 僕のイメージではトップがセカンドとサードの2人(3人目をサードとする。)を引き上げると予想していたが、それではあまりにも時間が掛かってしまう為、1ピッチ目を普通にトップとセカンドが登った後、そこでセカンドがトップ(登って行く)とサード(登ってくる)を同時に確保する。 サードが1ピッチ目を登り、トップが2ピッチ目に着くと、セカンドが2ピッチ目を登り、トップにサード側のロープを渡す。 (サードの片側ロープは安全環付カラビナに繋ぎ、付替作業を楽にしておく。) セカンドはそのまま、3ピッチ目の登攀を開始し(そこでセカンドがトップとなる。)、サードも2ピッチ目を登り始める。 この作業を繰り返す訳だが、分かり易く言うと、ツルベ方式で登攀途中、トップが替わる時にサードのロープの受け渡しを行い、上(登り行く者)と下(登り来る者,サード)を同時に確保する感じかな? (僕の語学能力では、この動作を文章で書いても理解出来ないかもしれません。スイマセン。) しかし、それ位難しい。 確保にはルベルソ、ATCガイド等のオートストップ機能を利用するのだが、 今回使用した10.2mm、11mmロープの内、11mmを使用した時はロープがうまく流れずに苦労した。 ルベルソの場合、ロック解除用の支点を造ってしまえば、それを利用してロープ摩擦を軽減でき問題はなかったが、ロック解除用の支点が要らないルベルソキューブやATCガイド(僕が使用)では、太めのロープを使用した時、常にロック機能部にロープがあたり重くなる。 よって、後者器具を使用する時は10.5mm以下のロープでないと大変しんどい思いをする事になりそうだ。 (あくまでも、僕レベルでの話である。) 技術的には3人登攀の場合トップ及びセカンド共にそれなりの技量が必要となる事は言うまでもない。 というのも、登攀技術は当然であるが、やはり中間地点での支点工作は冷静かつ慎重さが要求される。 最低ロープ2本を確保し支点は3点以上必要である中、これらをどんな状況でも間違いなく短時間でセットするには、相応の練習が必要でしょう。(あーややこしい。) また、サードも楽という事ではない。 上から確保されていると言っても、確保者は同時にトップの確保を行っている為、どうしてもサード側は疎かになり常にロープが張られた状態は期待出来ない。 よって、落ちた場合は確保器のオートストップ機能のみに頼る事になり2人登攀でのセカンドとは状況がかなり異なる。 まぁ、グランドフォールする事はないでしょうが...。 以上を考慮すると、中間地点(セカンド)での負担が大きく、確保が少しでも疎かになる3人登攀は出来る限り避けたい。 (やるにしても、時間は掛かるがトップがセカンド2人を確保する方が安心・安全である。) 岩登りに関しては、北壁やKスラブをトップで登っている最中はとても緊張した。 やはり、トップはセカンドとは全然違う...(アー、怖)。 「3点支持、3点支持、3点支持」と呪文の様に唱えながら登った。(笑) しかし、分かってはいたがMクラックでは苦戦を強いられ、ヌンチャクを掴み、ハーケンを踏み、やっとの思いで越えた。 前回はあまり粘らず敗退していたので、一応進歩した事にしたいが中年初級クライマーの限界を感じた。 完全に頭を抑えられている感じた。 「登れるイメージさえつかめない。 さぁ。 どーする?」 それでも、チョーク等の滑り止めは、未だ使用していないし、余裕のあるクライミングシューズを履いている事を考慮するともう一歩程、「伸びしろ」がありそうな気もするが...。(気のせいかも...。) 我リーダーもこの先は最新型クライミングシューズに活路を見出そうとしている。(笑) 最後はビビリフェイスにきた。 前回は楽そうな左側を登ったので、今回はハーケンが連打してある右側に取り付いた。 ここもやはり、ヌンチャクを掴み、ハーケンを踏みながらしか越えられなかった。(自身の限界を再確認。) その姿は最早、岩登りではない様な...。(情けない。ショック!) これからの課題を整理する為にも、勉強するしかないかなー。 また、本日はMフェースで、「乙訓山の会」の方々とお会いできた。 僕も乙訓地域在住で昨年、僕でも入会できそうな山岳会を探していた時、目に留まった「山の会」であったが、一時ホームページが閉鎖されてしまい、そのまま「アル友」に入会した経緯がある。 その後、ホームページが再開され活動は随時チェックしております。(笑) 入会のタイミングを逸しただけで、もしかすると今回の報告文で「アル友の皆さんとお会いできた。」となっていたかも知れないと思うと、感慨深い。 しかし、僕が山の会を探していた時に、ホームページを閉鎖するとは...。 「乙訓山の会」がラッキーなのか、「アル友」がアンラッキーだったのか。(笑) おそらく今後、お会いする機会は多々あると思います。 その時は、どうぞお手柔らかに、よろしくお願いします。 (記;チョッパー) |
![]() (山行日) 9月13日(日) (参加者) きよへー、一休、しほっち、あや、チョッパー、 ねこ、野猿 <受講生7名> H郎、T生 <リーダー陣2名> M子 <補助1名> 合計10名 (コースタイム) 9:30 注意点等説明の後、出発。 9:40 神崎川に入る。 9:45 仙古谷出合着。 10:40 核心部ゴルジュ斜6M滝着。 10:47 核心部ゴルジュ10M滝着。 11:42 赤坂谷出合着。 12:40 標高760M地点より引き返す。 13:40 標高550M地点着。滝壺ジャンプで遊ぶ。 14:08 標高550M地点からの枝谷にて杣道を下山開始。 14:36 神崎川に出る。 15:08 駐車地点に戻る。 (報告) 今シーズン最後の沢遡行となった赤坂谷。 楽しむぞ!濡れるぞ!直登するぞ!といつもより気合を入れて臨んだ。 しかし赤坂谷は鈴鹿にあると聞き真っ先に浮かんだのがヒルだった。 鈴鹿と言えばヒルのメッカ。 ほとんどの人が嫌いだと思うが私もヒルが大嫌い、見るのも触るのも嫌。 私は行きの車中でも「ヒルいますか?」と聞いていた。 H郎さんの「下見に行ったけどおらんかった」の一言に安心しながらも内心やはりびびっていた。 しかし駐車地点に着くころには乗り物に弱い私は421号線のワインディングロードにやられ、ヒルなど一切関係なしの状態に・・・。 ただ本格的に酔ってはいなかったようで沢の準備をしているうちに治り、さぁ出発! 先ず神崎川に入り仙古谷出合いを目指す。 出合いは下流にあるので川の流れに従って下って行く。 出合いまでの区間は沢登りというよりも沢歩きで丁度良いウォーミングアップとなった。 印象はとにかく全てが綺麗だった。 石も苔が付いてなくてほんとに歩くやすく気持ち良かった。 ずっと歩くと飽きるが、沢靴を履いてちょっと歩くにはとても良い場所だと思う。 写真を撮るとかなり爽やかな写真が撮れるんじゃなかろうか。 赤木沢を小さくしたような雰囲気を持つ川だった。 出合いからが本日のメインである沢登り。 水は冷たかったが泳ぎとシャワークライミングの連続で非常に楽しかった。 一部の人はシャケの如く釜と滝に突撃し、一部の人は濡れずに安全に岩のルートを選んで進んでいった。 私はできるだけ泳いで濡れて直登するコースを選んだが、ここは無理だと思った所は岩のルートを進んだ。 コースを選べるのは赤坂谷の魅力の一つに感じた。 チャレンジコース、安全コースの2つを用意してくれているようでとても気に入った。 さて核心部ゴルジュ斜6M滝だがいまいち覚えていない・・・・。 ねこさんに頂いた写真(添付します)もここだと思うがあんまり記憶が無い。 その後の核心部ゴルジュ10M滝ははっきり覚えている。 トップをやっていて「こんなんどっから行くねん」と思っていると、早速チョッパー&しほっちさんから助け舟が。 チョッパーさんがしほっちさんのアドバイスを聞き左から取り付く。 私にとっては取り付き後の1、2手目がやらしかったがその後はスムーズにクリア。 この滝は後でお世話になることになる。 この核心を過ぎてからは難所も特に無く綺麗なナメと上が開けた沢歩きとなった。 雨が降り始めなければとても気持ち良かったのだが、雨が降り始め、このまま進んでもつまらんということで、550M地点分岐まで戻ろうということになった。 下り始め私はまた張り切ってトップで下っていったが、その張り切りもあっという間に終了。 下り始めて5分くらいはスルスルと降りれた(つもり)が、突然登った記憶が全く無い崖が登場。 もと来た道を戻っているのだから当然登っているのだが、下から見るのと上から見るのはこんなに違うのかとつくづく思った。 上からホールドらしきものは見当たるのが上からはとても踏む気にはなれないものばかり。 沢登りの逆、沢下りは非常に恐ろしいもんだと思った。 私の怖いランキング2位タイにランクしよう。 首位 泥壁 2位 高巻き、沢下り 3位 沢登り 警戒しつつ沢を下り550M地点分岐まで辿り着いたときに、はっきりとは聞いていなかったが、しほっちさんが「・・・滝壺・・・飛び込める・・」と言いながら下に下って行く。 それについて行く。 戻ってみるとさっきの核心部ゴルジュ10M滝でしほっちさんがジャンプ。 続いて野猿さん、チョッパーさん、きよへーさん、さぁ次は私の番、実際に立つと「えらい怖いぞ」。 かなり怖かったので少し下にも立つ場所があったのでそこに下りると周りから凄まじいブーイングが起こった。 仕方なく元の場所に戻りジャンプ! ジャンプしてから着水までは一瞬だった。 ただ着水してから沈み、浮上するまでは長く感じた。 沈んでいた時間、沈んだ深さともに分からないがとても長く感じた。 かなり沈んだにも関わらず足がつかないことに恐怖を感じたが、浮上してからはなんとも言えない高揚感があった。 ジャンプして良かった。 次からブーイングを受けることは無いだろう。 その後、分岐から少し急登しちょっと危ない杣道を使って1時間で駐車地点に戻った。 今まで経験した沢は遡行後がかなりつらい感じがしたが今回の沢はすぐに終わってとてもありがたかった。 <感想&反省> 今回交代で一部でトップをやらせてもらったが前回トップをしたときよりもコースが見えたように思う。 理由は分からないが楽しもうという気持ちと経験が重なってそうなったのかもしれない。 ただちょっと角度&高さのある滝になるとチョッパーさんに登ってもらった。 チョッパーさんが登り切ると「よし!俺も」と気合入れて挑戦するのだが、チョッパーさんが「ここはアカン」となるとあんまり気合を入れずにちょっと登ろうとして、「あ、ほんまや」とすぐ投げていたような気がする。 これは思い返して気付いた反省点で改めようと思う。 実際に無理な場所ももちろんあったが、来シーズンからはもっと真剣に自分の体ではかってから判断を下そうと思う。 じゃないといつまで経ってもトップにはなれない。 来シーズンの課題にしよう <皆様へ> 結論から言うと来年も沢に行きたいと強く思っています。 講座が始まった当初は遡行後の急登や、高巻き、泥壁etc、沢の嫌な部分ばかりに目が行っていてあまり好きにはなれませんでした。 「聞きしに勝る3K(きつい、危険、汚い)や!」と思っていましたが、回を重ねるうちに楽しい部分も見えてきていつの間にか楽しみになっていました。 私はこれだけバリエーションに富んだスポーツはあまり無いと思います。 今シーズンはほとんどできていませんが、読図、ロープワーク、クライミング、ルートファインディングetc、色んな技術に触れることができました 沢をやっていなければこんなに色々経験できなかったはずです。 アルパイン友の会の講師、実技補助、生徒の方々に深く感謝しています。 ありがとうございました。 そしてこれからもよろしくお願いいたします。 (記;一休) |
![]() (山行日) 9月13日(日) (参加者) きよへー、一休、しほっち、あや、チョッパー、 ねこ、野猿 <受講生7名> H郎、T生 <リーダー陣2名> M子 <補助1名> 合計10名 (報 告) 沢登り入門講座の修了に相応しい清流の赤坂谷にて、大人の真剣な水遊びが終わった。 沢足袋を踏み込んでも瞬時に清流が蘇る。 木々で沢を覆い隠すことなく、天空と直結した明るい沢であった。 今回はザイルのお世話になることはなかったが、岩登りの技術があればクリアできたと思うところもあった。 最後に、5mからの釜へのダイブは圧巻であった。 子どもが崖から跳び込む車のTVコマーシャルを思い出して、童心に帰った。 大沢さん、生さん、草地さんから「みんな上達した。」とお褒めを頂いた。 もちろん、ご指導のお陰。 そして、メンバー構成も良かったと思う。 岩登りに熱中の新進気鋭のチョッパーがみんなの気持ちと身体を引っ張る。 若さという宝を引提げて参入したきよへー・JDも挑戦意欲を発揮。 水遊びの天才娘「しほっち」が遊びの極意を披露。 山の艱難辛苦を知り尽くした姉御あやさんが注意報を発令。 おじさんトリオのねこ・ふの字・三木が年を忘れてクソッ!と滝を攀じる。 ときには、お互い意識し合って、ときには、助け合う。 きっと向上に繋がったのだろう。 神出鬼没の読図の達人Sinaさんによる下山指導もあった。 良き指導者、良き仲間に恵まれて、素晴らしい沢登り入門講座であった。 そして、引続き冬山入門講座に参戦します!(申込済) 次回からハンドルネームを使います。 「野猿」 これからもよろしくお願いします。 (記;野猿) |
![]() (山行日)9月13日(日) (講師陣)H郎、T生、M子 (受講生)きよへー、一休、しほっち、あや、ねこ、野猿、チョッパー (報 告) 早いもので、9月も半ばになり朝夕は寒さを感じるまでになった。 また、今年は梅雨が長引いたせいか、盛夏日が少なく、週末からの沢山行に恵まれた日もあまりなかった様に思う。 それでも、6月から沢実技を着々とこなし本日で最後の講座となりました。 実は今回も2日間の日程で沢山行を計画していましたが天候不良により変更となってしまった。 沢の楽しみ方が少し分かりかけていた僕は、1日目のしほっちさん提案による渋川に焦点を合わせていた。 と言うのも、ネットで調べるとクライミング要素が多く、核心部ではみんなが楽しそうに岩に取り付き挑戦している。 「落ちてもドボン!で、どーって事はない。」 ここに、沢の醍醐味のひとつを見出そうと考えていた。 ところが、ビックリする事に、その日だけ雨予報。 この2週間程の晴天続き降水確率10%以下の中、そこだけ降水確率80%以上。 「どーやねん!、どーなってんねん!、このパソコン壊れたか?」子供のパソコンで再確認したが、結果は一緒。 パソコンは壊れてなかった。(当たり前か。) 仕方なく2日目の赤坂谷をネットで検索。 「そこは直登。 ここは高巻。 キレイな沢である。」といつもの言葉が並ぶ。 キレイと言う言葉は、飲みに行ってはヒドイ目に遭わされ続けているので、すっかり信用しなくなっている。(笑) という訳で結果は「どーって事はない沢」と僕の中で結論がでた。(意気消沈。) 前日からの雨も止み、当日朝は晴れ間も見えていた。 それでも、そんなに気合いが入らない中、朝7時にいつもの場所へ集合、そこに僕の携帯に電話が...。 「もしもし、Sinaですが今起きました...。」 「...。えーーー!」なんと、僕より気合いのない人が、もう一人いた...。 しかも、講師陣ではないか...。(今日は少し肌寒く、他にも何か起こりそうな予感が...。) 各自色々な想いを胸に車3台で杠葉尾町方面へ出発。 とりあえず高速道を八日市へ、あや号に僕ときよへーが乗り、車中の雑談にも花が咲き、そろそろ高速道にも飽きた頃、「八日市ICってまだですかねー。」 「彦根の向こうやし、まだまだやでー。」という無責任な会話を信じ、少し飛ばそうとアクセルを開けた。 「この車、良く走りますねー。」「140km/時までは一撃やでー。」(何も知らず、アホな会話は続く...。) 「スピードを緩め、そやけど、生号が中々来ませんけど...。 200 km/時で飛ばしてても、ここまで差はつかないと思いますよ...。」 「300 km/時位出てたんちゃう?」(アホな会話はまだまだ、続く...。) 少し心配になり一休に携帯で連絡すると答えは、「もー高速道は降りてますよ。」 「...。しばし沈黙。」 「八日市ICって過ぎたか?、まだですよねー、彦根の向こうですもんねー...。...。」 (しかし、現実を受け入れるまでにさほど時間は掛からなかった。 僕が運転、あやさんが行程管理、きよへーが言い訳工作。 立ち直りは早い方だ!) 彦根まで、ゆっくり飛ばし、カーナビを駆使しながら一般道もゆっくり飛ばしながら、ようやく合流。 言い訳が通用する筈もなく、皆さん苦笑。(スイマセンでした。 どれ位、待たせたかは聞ける雰囲気では無かった...。) そんなトラブルを早く忘れるべく、気を取り直して入渓。 そこで、目にした光景は何とビックリ!とても綺麗な場所でした。(キレイという情報が真実であった事は久しぶりだ!) イメージは「白」、岩肌が白く輝き、多様な形を見せる石の隙間から限りなく透明に近い癒しの水が溢れ、沢登りを始める時にイメージしていた『沢』がそこにあった。 「んー最後にして、やっと沢に来れた。」ようやく、気持ちに熱が入り、意気揚々と神崎川本流から仙古谷へ入ります。 水の濁らない沢は、とても気持ちがいい。 気温は低かったが、時には水に浸かりながら沢を登ります。 この3ヶ月でメキメキと腕を上げた皆さん、特に問題となる様な所はなく、核心部もサクサク越えた。 残念なのは、季節が変わった事である。 水に浸かった後はとても寒く、ほぼ全員がカッパ等を着用し防寒対策を行った。 二股から赤坂谷に入り難所をすべてクリアした辺りで休憩中に風に吹かれ、雲も出始めた。 皆で相談し、残す所はナメ滝が数ヶ所という事で寒さがピークとなる前に、今回はここで終了とした。 下山道は核心滝手前(滝上流)の枝谷から登山道へ抜ける道を選択し核心滝まで戻った時、しほっちが言った。 「滝に飛び込んできます。」 「...。?」 訳が分からず付いて行くと、エメラルドグリーンの深い滝つぼに怖さを感じる位の高さから「ザブーン!」うひゃー、面白そうやん。 僕も挑戦、高さに少し躊躇したが覚悟を決めて「ザブーン!うひゃひゃひゃ!」 それを見ていた、野猿さんも「ザブーン!コンタクトずれたー(笑)。」 あまりの楽しさに、2回目「ザブーン!うひゃひゃひゃ!」上で見ていた一休ときよへーも、たまらず降りてきて「ザブーン!」 計5人が「滝つぼダイブ」を楽しんだ。 沢の醍醐味をやっと堪能でき、「気分は最高潮!」寒さはどこかに行ってしまった。 というより、楽しさで、体が熱り寒さはない。 それより、しほっちが「沢マスター」だと気付いたのが遅かった。 沢山行については、「マスターしほっち」に沢ディレクターをお願いすれば、沢が楽しくなると感じた。 核心部を攻めるだけでなく、足を止めての沢山行の楽しみ方を文字どおり沢山知っておられる様だ! (すべてパクッてしまえー。(笑)) それに、楽しければ核心部を上がる事など何でもない事も確認できた。 ダイブした後、決して簡単ではない岩に水中から簡単に取り付き登っている(笑)。 目標がダイブに変わると濡れた岩を登る事など、朝飯前という感じだ。 岩登りを意識し、あれこれ考えて取り付くより自然に取り付いた方が楽勝である事は間違いない様だ。 「頭で考えるより、まずやってみよう。」この精神を実践している(笑)。 ひとしきり楽しんだ後は、やはり全然楽しくないズルズル道の下山が待っていた。 「最後まで楽しい沢はないのかなー。」との問いにマスターしほっちが、「ありますよー。」と答えたのを、僕ははっきりと覚えている。 来期の沢は「マスターしほっち」を沢ディレクターに迎えハイパー沢登りと行きたいものです。 今期の沢講座はこれで最後となり、多くの宿題も残す事となりましたが、それより、僕の財産がまた一つ増えた事が嬉しかった(笑)。 沢登りスキル? イヤイヤ人脈です。 この繋がりは何ものにも代えられません。 これから、冬山をご一緒する方、冬は室内に閉じ篭る方と色々おられると思いますが、これからも楽しく、信用しあえる山仲間として、お付き合いの程よろしくお願いします。 (追 伸) 車での帰り道、見覚えのあるチェック柄のシャツに、あさってを見つめる目。 「もしや!...。」やはりSina講師でした!あれから、電車、バス、タクシーを乗り継ぎここに来ていたらしい。 不思議オジサンの登場に皆さん爆笑! 山行が終ってから地形図を貰っても...? また、山行には関係ないところで、ありえないハプニングの連発に思いっきり笑わせて貰いました。 ありえない事態の多さに、このメンバーの運命的な出会いを感じます。 アル友現リーダー陣が持て余すのに、さほど時間は掛からないでしょう。(笑) (記;チョッパー) |
沢登り入門講座実技『赤坂谷(鈴鹿)』<しほっち> (山行日)2009年9月13日(日) (参加者)きよへー、あや、チョッパー、野猿、ねこ、一休、M子、しほっち H郎、T生(講師陣2名) (コースタイム) ? 09:30 駐車ポイントスタート ? 09:50 仙香谷出合 ? 10:45 2段10m滝 ? 11:55 ナメ滝(赤坂谷) ? 12:15 昼食、遡行打切りポイント ? 12:40 下山開始 ? 13:40 鬼女谷出合。休憩、2段10m滝でダイビング大会 ? 14:05 仙道へ上がる ? 14:35 神崎川本流出合 ? 15:05 駐車ポイント (報告) 6月から途中参加させていただいた沢登り講座も、とうとう修了山行。 八日市IC近くの24時間スーパーに8時集合だったが、なぜか彦根ICまで遠出した車1台あり…。 そして、いつも受講生に詳細な地図を提供してくださるSinaさんが欠席とのこと!! すっかりご好意に甘えきっていて自前の地図を用意していなかったことを深く反省した。 前日に降水確率100%だった天気も今日は晴れ予報。 ところが永源寺を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなり、現地ではポツポツと雨が…。 これが山沿いの天気かなぁ。気温は20℃の表示。 沢登りにはちょっと肌寒い気候となった。 まずは神崎川本流に入渓。「きれい〜」という声が上がる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() エメラルドグリーンの水に白く大きな花崗岩の岩肌が、比良の沢に比べ明るい渓相だ。 仙香谷に入り早速ザブザブと水の中を歩く。 こんな気候なのに淵が出てくると皆積極的に泳いでるじゃありませんか!!やる気マンマンやなぁ〜。 もちろん私も続いて泳ぐ。 仙香谷は小滝から大滝までテンポよく現れる楽しい沢だ。 滝が現れるとまずはチョッパーさんが切り込む! その成功に続き男性陣が続々トライ!! いつの間にか皆バリバリのシャワークライマーになってる〜。 と、あまり進歩のない私は感心しきり。 逃げないでトライする姿勢が大切かもしれない。 さて本日の核心部、巨大プールに続く7m斜瀑と10m滝。 プールはヘツる派と、寒さにもひるまず泳ぐ派に分かれた。 ここでなんとT生さんが泳ぐ派に参戦!! これは逃してはならないと写真に収める。 7m斜瀑は足場が良く簡単に登れる。 10m滝は淵を泳いで滝直下からアプローチする方法と左側のテラスから登る方法がある。 チョッパーさんが直下コースを取り、私は泳ぐことは泳いだが少し手前からテラスに上がった。 こちらは足場が良いのでザイルなし。 テラスの方は今回唯一ザイルを出して確保の準備をした。 10m滝を上がるとそこが鬼女谷の出合。 ここで皆カッパ等の防寒具を着用しだす。 この先はもう泳ぐところもないが体がすっかり冷え切ってしまった。 赤坂谷に入ると美しいナメ滝が現れる。 私は行ったことはないが、北アルプスの赤木沢に似ているという。 遠出しなくても手軽に楽しめるのが赤坂谷の良いところかな。 ナメを過ぎ、いくつかの滝を越え、沢が左に大きく曲がる手前で昼食となった。 今日は日が差したり曇ったりなので出来るだけひらけた場所を選んだつもりが、日当たり以上に風当たりが強く寒くなったため、ここで遡行を打ち切ることに。 今までの沢ではすぐにヤブコギで登山道に上がっていたが、今回はそのまま沢を下降し鬼女谷出合から仙道に上がることになった。 さぁ、下降開始!!ところがさっき簡単に登ったはずの滝がすごく高く怖い場所に思える。 こんなとこ登ったっけ?という感じ。 慎重に慎重に沢を下降する。 突然北岡さんの悲鳴が!何が起こった!?と思ったらマムシだという。 ![]() マムシがどくまで皆で立ち往生。 枝で振り払われたマムシは淵をスイスイ泳いで去った。 ごめんね〜。 マムシちゃん。 その後約1時間で鬼女谷出合に到着。 ここで心残りがあってはならない!!と休憩中に数人を誘って核心10m滝の淵でダイビング大会!! もちろんテラスまで降りて4mほどの高さから。 やっぱり沢はこうでないと!! 2回のダイブに満足して仙道へ。 この仙道が一歩間違えると沢まで数十mマッサカサマ系の恐ろしさ。 ここが本日一番の核心部だったような気がする…。 派手にコケてしまって恥ずかしかった。 本流に出るとボルダリングに来ている人たちで賑わっていた。 沢登りにボルダリングにと本当にいい沢だな〜。 本流上流部は今年ゴルジュが埋まってしまったりと変わりつつあるが、いつまでも美しい楽しめる沢であってほしいと思った。 そうそう、最後にサプライズが!! 着替えも終わり解散後車を走らせていると何もない林道で前の車が停車。 一瞬幻かな〜、と思ったら、そこには本日欠席のはずのShinaさんの姿が!!!!!!!!! 何が起こった理解できないまま一人車で帰るのはある意味辛かったです。 修了式では謎の解説よろしくお願いします。アル友最高に楽しいです!! なんだか今回で沢講座が終わってしまうのが本当に寂しく思います。(個人的には9月一杯は沢に行く気ですが)。 講師の皆さん、受講生の皆さん、本当にありがとうございました。 沢の怖さ、楽しさをたっぷり満喫しました。 また目的を同じとした仲間ができたことがなにより嬉しいです。 来年は沢山行を企画できたら良いな〜と思っています。 これからもよろしくお願いします。 (記;しほっち) |
アル友・沢登り入門講座を終えて <ねこ> T生さん、H朗さん、Sinaさん、この4ヶ月間大変お世話になりました。 先生方の事前の入念な計画や下見など大切な多くの時間を我々受講生の為に使っていただき心より感謝しております。 若い時からこの年齢まで殆ど無雪期の縦走ばかりでした。 いつからかそんな縦走に心躍ることが無くなり何か物足りなさを感じ自分の知らない領域に入ってみたくなってきていました。 「そうだ、沢と岩の技術・知識を身につければ今までとは違った山歩きが出来る!」 そんな思いから短期間だけの府岳連の岩と沢の講習会に申し込みました。 その直後に山仲間からアル友の講習会のことを聞きなんと無料で教えてもらえるという。 そんなうまい話はなかろうと耳を疑いました。 早速そのHPを見ますとやっぱり無料、しかも年齢性別経験を問わず迎えてくれるという。 しかし営利目的ではない以上、指導は厳しそうだしそれによく考えると沢登りや岩登りは怖いし…。 (だったら申し込むな、なんて突っ込みが入るかもしれませんが)でも挑戦してみたい…。ということで思い切って申し込んだのでした。 初めは読図講座、講師は日本でもこれほどの読図技術を持った方はそうはおられないだろうSina氏。 ご自身がおっしゃるように名字に口が四つ付いているほどだから非常によく喋られます。 地形図が、読図が三度の飯より大好きといった感じ。 さて僕自身地形図をこれほど真剣に見つめたことはこれまでありませんでした。 ただ単に登りがきつそうだとか平坦に近いから楽だな…とかいったことぐらいにしか読み取っていなかったのです。 講義で耳にすることは初めてのことばかり。 読図力のない者には一枚の小さな地形図に過ぎませんが実はびっくりするほどの情報量が書き込まれているのですね。 今回は沢登りの為の読図ということで現在地確認の方法を教わりました。 進行方向の沢の方位と枝沢の方位そして遡行してきた沢の方位というこの三つを測ると間違いなく現在地がつかめるという魔法のような話。 これまでシルバーコンパスを持っていても「北はどっちかな?」といった程度の使い方。 リングダイヤルを回して方位を読み取るなんてしたことがありませんでした。 しかし事実、実技の沢登りの際にこの方法を試してみると結構使えるのには驚きました。 特に沢の屈曲点で確認すると簡単にわかります。 といってもまだまだ初心者ですから首をひねる場面も多々あるのですが…。 まっすぐに伸びた沢の部分では枝沢を特定するのが難しくてもっと地形を読む練習が要ります。 この講義を受ける前と今とでは確実に地形図の利用の仕方が変わりました。 エアリアマップの赤線を辿る山歩きから一歩抜け出せたような気持ちです。 次は実技山行、といってもまだ沢には入れてもらえません。 初回は六甲蓬莱峡の大屏風岩で上方からのロープにプルージック結びで自己確保をしながら登下降の練習です。 これは初心者コースを選んだため怖い思いもせず楽しく一日を過ごせました。 講師はT生氏とH郎氏。 T生氏は一見怖そうな面構え。 H郎氏は時折女性的なしぐさを見せる優しそうな感じ。 しかし両氏ともヘルメットを被れば実にかっこいいクライマーに変身するのです。 技術はいうまでもなく包容力と責任感がありそして受講生たちに沢登りの、いやそれだけに終わらず スポーツとしての登山を楽しんでもらおうというサービス精神もお持ちなのです。 ひいてはそれが「登山」の発展につながるとお考えのようです。 信頼できるリーダーです。 6月28日ついに沢に入ります。 京都北山の毘沙門谷。 僕の記念すべき遡行第1弾目。 僕の沢デビューを祝ってくれているのか梅雨の最中だというのにいい天気でした。 その後比良のヘク谷、奥の深谷、口の深谷、最後は鈴鹿の赤坂谷。 途中天候不良で何本かの沢は中止になりましたがどの沢遡行もハイキング道を歩いていては絶対見ることのできない素晴らしい景色。 淵を立ち泳ぎしながら見上げる滝はわくわくさせてくれます。 無心です。 難しい理屈は要りません。 ただ単に楽しいのです。 水とも思いっきり戯れました。 それまで怖い怖いと思っていた沢登りでしたが講師の方がたの徹底した安全に対するご配慮のおかげで一度も怖い思いもせず今は幾つかの打ち身のあざが楽しかったことの証のように残っています。 最後まで無事に楽しくそして自身の少しのレベルアップも成し本講座を終えることが出来ました。 今回楽しくご一緒していただきました同窓生のみなさん、また誘いあって沢に行きましょうね。 最後に講師のT生さん、H郎さん、Sinaさんには心より御礼申し上げます。 (記・ねこ) |
沢登り講習の感想 沢登講習を全過程終了していないので、感想が的を得ているかどうかわかりませんし、書く要件を達しているかわかりませんが、一応感じたことを書いておきます。 沢登入門講座の当初の目的が、沢の世界への橋渡しだとしたら、信頼できる先生たちと愉快の仲間とともに体験したことは、すばらしい体験でした。 自分の専門分野のことを考えても、一度それを生に体験することは最大の教育だと思います。 沢を実際に知ることと書物で知ることには天地ほどの差があります。 だが、入門講座の目的が、総合的な沢登り力のアップにあるなら、毎回テーマを考慮して、段階的に行うのも良かったかもしれません。 各沢ごとに何かの練習課題を入れていただいたら、自分の弱点がわかり、もう少しレベルアップにつながったかもしれません。 沢の世界を見せていただいたこの数ヶ月は、私には、夢のような時間であったのは確かで、感謝しております。 (記;ふの字) |
沢登り講座を受けた感想 水泳仲間の”しんちゃん”に誘われて、芦生の森で大沢さんと生さんにお会いして、1年半が経っていた。 ハイキングに物足りなさを感じ、今年の春、ネットで幾つかの山岳会HPを見ていた。 そのとき、アル友の会「沢登り入門講座」に5秒間全身フリーズしてしまった。 これだ!これこれ!早速申し込んだ。 そして、受講を無事終えて、結果は自己豊穣であった。 もちろん、技術面・準備と後片付けの段取り等は極めて未熟であるが、今回の講座から得た財産は、何と言っても山登りへの興味が深くなったことと、心地良い仲間ができたことである。 多逢聖因縁尋機妙(たほうしょういんえんじんきみょう)この言葉がすっぽり当てはまる出会いである。 多大なお世話を頂いた大沢さん、生さん、品部さんに感謝致します。 沢登り岩と向き合い猿滑り弾ける光眩しくもあり、ひと夏の戯れに見た綱渡り笑えぬ姿徘徊似たり、あれやこれ数ある山の会なれどこの先ずっとここにアル友。 (記;野猿) |
沢登り講座の感想 4月19日 <賤ケ岳登山> 会社の若者(きよへー)と長岡京駅から電車に乗る。 乙訓山の会のH郎と電車の中での話。 アルパイン友の会で沢講習会を開くから、参加しないか?のお誘いをうける。 アルパイン友の会を立ち上げた山への情熱。若者への指導。後継者を育てたいという説明。 山から帰宅後アルパイン友の会を検索 4月22日 <囲炉裏月例会幹事で、ロープでの講習をする。> 囲炉裏では講習、読図山行、テーピングなどの話は無く、各個人で責任もって山に登る。 誰かに連れて行ってもらう山行である為、山の技術を身につける会では無い。 ロープでの講習で熱心に食下がってきた一休をターゲットにアルパイン友の会の検索を進める。 無論、「アル友の会が今すべき事」に共感し、“あや”も納得して囲炉裏の顔写真と山での沢経験から 若そうな“しほっち”にメール。 “きよへー”を会社で口説き落とす。 若くは無いが山への情熱ほとばしる“ねこ”にもメール。 5月17日・31日 <座学> 解ったようで解らん。 年をとると理解力が乏しく成ったのだけ解る。 Sina先生の話と遡行図の難しさ。 山での道迷いでを無くすためにも地形図、読図山行は必要だと山に行ってからいつも思う事であるが、 なかなか習得できない。 6月14日 <ロープワークと岩登り(蓬莱峡)> 事故ってから初めて岩登りである。 恐怖心はないが心が弾まない。 プルージックでの岩登り・・ブルージックで滑落したので信用してない。 変な力で簡単に緩む。 ロープと細紐がそれぞれに凍り・・などとの分析もなされたが、落ちた。 沢でのブルージックはロープと細紐が濡れて動き悪い。 ロープ9mmに対して4mmの細紐が妥当だと思うのですが、 自分の体重を4mmに委ねられるのあろうか? 6月28日 <毘沙門谷(京都北山)> 京都の沢は暗い。 夏涼しい沢で贅沢な話である。 しかし沢は危ない。 自信過剰が事故につながり易い。 安全パイで慎重に進みたい。 慎重過ぎて腰が引けてるのはもっと危ない。 重心が後ろに有りバランスを崩しやすい。 登れるであろう岩場、滝もお助け紐、ロープを出してもらう。 ここで事故でも起きたら、アル友の今までやってきた活動に水を刺す事になる。 7月12日 <ヘク谷(比良)>) 沢での危険箇所。 高巻きと、休憩後の最初の登りと、沢登頂後の登山ルート。 高巻きは滑りやすく、ロープも出し難い所が多く慎重に進むみたいと思う。 休憩後とか待ち時間が長い滝では、身体が冷え動きが鈍い。 柔軟体操が必要。 沢登頂後の登山ルート迄は急斜面を登り。 滑る、扱ける、滝壷迄一直線。 沢で疲れた身体に鞭を振るい踏ん張っての気合が必要。 8月22日〜23日 <奥ノ深谷(比良)口ノ深谷(比良)> 奥の深谷も、口の深谷も今年は苔が多く、水量も多い。 簡単に登れた滝も水圧で押し戻される。 以前登った時、奥の深谷でスニーカでホイホイと登って行った若男。 今年は無理ですよ。 22日夜 全員での鍋が食べたかったなー 8月30日 <八ツ淵の滝> この滝も水が多い時と少ない時の差を感じます。 9月13日 <神崎川・赤坂谷(鈴鹿)> 8月に行った赤木沢の次に綺麗、透明な沢です。 この沢でも濡れないように、沢登りするには・・・ 私だけかな、汗かいて沢登りするの。 来年も行きたい沢NO1ですね。テン泊で渋谷もいいです。 9月27日 <保津峡 落合BBQ> ごめん 野菜忘れて。 心のこもった修了証いただき有難う御座いました。 良き講師、良き仲間に巡り合え、事故無く沢講習会も終わり、来年も初心者で沢講習会に参加1番乗り。 (記;あや) |
沢登り講座の感想 修了山行もとうとう終ってしまいました。 皆さんお疲れ様でした。 そしてありがとうございました。 アルパイン友の会にはあやさん繋がりで参加した僕でしたが、沢登り入門講座に参加し一気に視野が広がりました。 何よりも良かったのは楽しく沢へ行ける仲間に巡り会えたことです。 仲間たちとの沢登りは沢の景色を共に楽しむのはもちろん、技術の向上を楽しみながら図れるということだったのではないでしょうか。 沢登り入門講座の山行は終了しましたが、講師の皆様、共に沢に行っていただいた皆様、これから先もよろしくお願いします! (記;きよへー) |
北ア・前穂高岳北尾根(岩登り)改め、涸沢ボッカトレ (山行日) 9月20日(日)〜 22日(火) (参加者) H郎、T生、M子、チョッパー (報 告) 今年の9月はハッピーマンデー制の導入により、5連休(シルバーウィーク)が実現した。 この休みを山好きが逃す筈もなく、アル友もリーダー陣が今まで気象条件等のトラブルに見舞われ、敗退を余儀なくされた前穂高岳北尾根を目指す事にした。 数日前から連休中の天気をチェックしていたが、連日天候は晴れ予報、交通渋滞だけが気になるところだ。 しかし、行程には十分に余裕があり、晴天が予想されるなか、しかもクラシックルート登攀となると心が躍った。 当日、朝8時に京都を出発し平湯経由で上高地を目指す。 名神道は順調に流れたが、東海北陸道で渋滞に捕まり平湯に着いたのが15時、そこからバスに乗り換え上高地には16時に到着した。 この時点で本日の幕営地は徳沢(17:30到着)に決まった。 この日の小宴会でビール数本とウィスキーをボトル1本弱飲み干した頃、隣のテント住人から騒音について注意を受け、やむなく就寝。 翌日はゆっくり起きて8時に徳沢を出発、横尾(8:50〜9:10)、本谷橋(10:10〜10:20)と渋滞気味の登山道を経て、12時50分に涸沢ヒュッテへ到着。 紅葉にはまだ早い秋空がそこにはあった。 雲ひとつない空はとても高く青い、白銀の山々を赤と黄色が少し混じった緑の木々がやさしく覆っている。 その光景を前に、大きな岩の上で暖かい太陽の下、涼しい風を受けながらの昼寝は最高に贅沢なひと時でした。 あまり気になる季節ではない9月の山が病みつきになりそうです(笑)。 ![]() ![]() また、リーダー陣はテン場で旧友と再会し、昔話に花を咲かせていた。 夕食後、再度日本酒を片手にテントを訪ねてくれて、小宴会。 山仲間と山で出会えて山の話、みんな楽しそうでした(笑)。 さて、北尾根登攀当日。 3時過ぎにボチボチ起きだし、朝食を取り登攀準備を開始するが、朝4時過ぎにも関わらず涸沢ヒュッテの水場とトイレは渋滞。 ようやく5時に前穂北尾根へと向かう準備が出来たところで、「ポツポツ」と雨が...。 あわてて、ヒュッテにあるTVで天気を確認しに行くが、天気予報をみてビックリ、朝と夕方、それに翌日の午後から雨模様。 出発前の予報とはかなり違っていた...。「...。」 その頃からガスは稜線はおろか、涸沢小屋への視界も奪い始めていた。 「北尾根は諦めるしかない。」残すは小雨とガスの中、穂高岳のピークハント。 しかし、それに興味を示す者はいなかった...。 「当然か...。」「神の悪戯か、実力不足の者が山へ入る事への警戒か。」これで、重大事故へと繋がる要因は消えた。 実は昨日にザイテングラードからの防災ヘリによるケガ人救出を見る事ができた。 ヘリのホバーリングは静止してから微動だにせず、まるで空中に着陸している様に見えた。 救助が成功しヘリが動きだした時、テン場から多くの拍手が湧いた。 「流石である。」 そんな事を思いながら、これからの行動について協議し、本日の下山を決めた。 時刻は6時、そのころには涸沢ヒュッテのトイレは大渋滞、まるでディズニーランドのアトラクション並みである。 違いは、年齢層と、茶髪にロン毛がいない事である(笑)。 派手さのない、その光景に少し違和感を感じてしまった...やっぱり、街中がいーかも(笑)。 雨が止んでいる間に下山準備を整え涸沢を7時に出発、下山路に「屏風岩の頭」経由(パノラマコース)を選べたが、雨を警戒しパス。 そのまま、渋滞登山道を経て上高地に12時過ぎに到着。 バスで平湯に移動(13:20)、温泉と昼食を済ませ15時に京都への帰路に着いた。 渋滞に巻き込まれながら22時30分に京都着。 みなさん、ご苦労様でした。 結局、登攀装備は全く使用せず、タイトル通り18kg程度の涸沢ボッカトレと相成った。 しかし、ボッカトレには距離及び標高とも、頼りない内容であり9月の山を感じる観光登山といった内容で終った。 最近、山へ出向くと天候が悪化する。 山が僕を足蹴にするなら、「その内、こっちから背を向けてやるぞー(笑)。」 (記;チョッパー) |
沢登り入門講座修了式・親睦会と岩登り (山行日) 9月27日(日) (参加者) H郎、T生、Sina、マゼンタ、Shinji、きよへー、一休、しほっち、あや、ねこ、野猿、チョッパー (報 告) 本日のメニューは、沢登りの修了式を兼ねた親睦会及び岩登り、場所は「保津川岩場の河川敷」。 一応、スポーツクライミングを兼ねた親睦会であったが、アルコール類が目の前に並ぶ(笑)。 ビール、日本酒、焼酎、豪華ウィスキーがぞくぞく登場し、それを心地良く喉に運ぶ為の焼肉、焼魚、ヤキソバ、海鮮類の豪華鉄板焼セット、 それにテーブル、マット等の快適な1日を約束させるキャンピング装備が河川敷を埋めていく。 その中で遠慮がちに、ちらほらとロープ、ハーネス等の登攀装備が見え隠れするが、その状況は今ここにいるアル友クライマーの気持ちを表していた。(鉄板焼にかぶり付きたいが、かぶり付いたが最後、アルコールの暗黒面へ落ちて行く...。) 準備が着々と進むなか、誘惑に負ける前にロープを設置する事にした。 本日の岩は、5.7、5.10a、5.11、5.12グレードが各1本ずつあり、かなりのハイレベルである。 グレード5.7の存在がせめてもの救いであった。 しかし、そこも現地で確認すると垂壁であり残置ハーケンも複数確認できた。 (5.7レベルに、これほど支点が必要なのか?...と5.7への疑いが僕を不安にさせる...)。 取りあえず得意の軍手を装着し取り付いた。 なるほど、見た目よりホールドし易く、足場もあった。 しかし、そこは垂壁、やっぱり「めっちゃ、めちゃコワイ!」足はブルブル震え、掛けたヌンチャクにロープを通す事すらスムーズに出来ない。 「完全にビビッている、情けない...。 経験不足は否めないが、さぞかし無様であっただろう(笑)」 。 ビビリながらも登りきり、トップロープの支点工作後はみんなで、ワイワイ岩登り。 その頃には、岩場にも食欲を掻き立てる匂いが漂い始め、食事へのお誘いコールが鳴り響く。 しかし、ビレイヤーは動けず...お腹がグー(笑)。 クライミング隊も、ひとしきり岩登りを楽しんで、『バーベキュー基地』へ急ぐ。 そこには、顔色を赤く変えたメンバーがヘラヘラ。 「アカン!もう、完全に出来上がっている!」 僕は、からまれない様に隅っこでコソコソ食事。 「んー、うまい!誘惑に負けそうだ!」誘惑に早々と負けた「しほっち」の片手には、『冷たいビール』、酔っ払いに捕まった「きよへー」は『ウィスキー』。 アル友クライミング隊が続々、アルコールの暗黒面へ落ちていった(笑)。 ひとしきり飲み食いした後、沢の上でスラックラインを楽しんだが、全員「ドボン!」そこに一人の「勇者」が現れた。 「正義の味方、スケスケ黒パンマン。」その赤い顔をした、水に濡れた黒いヨレヨレパンツ一丁のオッサン(勇者)は、みんなが引いている事などお構いなしに、大暴れ! 「正義の味方」の肩書が無ければ、すぐにでも撃ち殺されそうな、そのオッサン(勇者)曰く、「これは、えーやつや、モンベルや!」と主張していたが、主張している意味が分からなかった...。 「モンベルへの嫌がらせか?」 確かに、今日の参加者全員、今後一切モンベルのパンツは買わないでしょう(笑)。 とりあえず、本人の気が済むまで、ほっておく事にする...(笑)。 アル友クライミング隊は、気になっていたハング気味のグレード5.10aへロープを張った。 ルート上にある岩は陰影がはっきり分かり、あまり気にせず無策で取り付いた。 まずは右ルート、角の取れた岩肌はズルズル滑り、掴めるガバもなし。 岩の凹凸はあるが、全く歯が立たず断念。 次に左のクラックルートに取り付いた。 こちらも見た目以上に踏めず、掴めず、登れず、何時間挑戦した事か...。 ジム経験のある「しほっち」にレクチャーを受けながら挑戦するが、そんな付け焼刃が通用する筈もなく、あと一手届かず、フォール。 「しほっち」も岩の前で、「ブツブツ」何かを唱えながら(笑)、チャレンジ! 途中体勢をレイバックに変えて、かっこ良く登る...。 「手が届いた...。んー踏ん張りきれず、思わずフォール。」 「あー惜しい!」 「きよへー、野猿、JDオカモト」もあえなくフォール。 再三再四、挑戦するが最後は尖った岩で指を負傷し、今日はこれで終了。 「しほっち」曰く、登れなかったのはアルコールの暗黒面の影響があったとの事...。 「負けず嫌いな、そのいい訳に思わず苦笑! いずれにしても、これからひと皮剥けるにはジムでの練習が必要である事を思い知らされた...。」 (見た目以上の難しさと、無策に飛びつくとケガのリスクが発生する。 岩登りの奥深さを感じた...。) 「ふと気が付くと、岩に向かっている者、川で泳いでいる者、焚き火の前でおしゃべりと飲み食いに徹している者と、まるで海賊団が上陸した様なその光景に不思議な連帯感を感じてしまった。」 時刻は15時。「さぁ、飲むぞー!」と『バーベキュー基地』に戻るが最早食料は底を突きかけ、2〜3人は酔い潰れていた...。 ラッキーな事に飲み物は、まだ残っている。 腰を据えて飲み始めたアル友は、とにかく「どやかましい!」 ワイワイ騒ぎながら、楽しい時間は過ぎて行く。 楽しい時間は経つのは早く、大盛り上がりの中、親睦会も終了した(笑)。 最後になりましたが、今日のメインテーマ、沢登りの『修了式』です。 各自、一筆添えられた修了証を頂き、感無量な様子。 添えられた一言は、実に的を得ており「胸にグサリ。」と突き刺さった方も多いのでは...? これから、初心〜初級〜中級へとステップアップする過程で、何か煮詰まった時、気持をニュートラルにしてくれる『そんな気持ちの入った、修了証』の様に感じます。 初めは誰もが、情熱いっぱいのビギナーです。 その情熱が次のステップへの足掛かりとなる事も、間違いありません。 いつまでも、どんな時でも、そんなビギナーの情熱(気持ち)を忘れず持ち続けていたいものです(笑)。 それでは、みなさん本日も大変ご苦労さまでした。 2009アル友沢登りメンバーに乾杯! (記;チョッパー) (追 伸) 本日は、準備から後片付け、誰もが敬遠したくなる備品の掃除等で「あや」さんには、大変お世話になりました。 役立たずの男性陣をお許し下さい(僕だけか?)。 改めて、お礼を申し上げます。 『ありがとうございました。』 ![]() ![]() ![]() |
沢登り入門講座修了式&懇親会 (山行日) 9月27日(日) (参加者) H郎、T生、Sina、マゼンタ、Shinji、きよへー、一休、あや、ねこ、野猿、チョッパー、しほっち 今期の講座は天気にたたられたが、皆の行いが良いため修了式は暑いぐらいの快晴!! 今日は保津川の河川敷でBBQ&クライミング。ウフフ楽しみ。 電車組みが河原に到着するとすでにBBQのセッティングができていた。 準備の皆さんありがとうございます!! まず、最初に修了式。 なんと修了証書が用意されていてビックリ。 しかも一人一人内容が違うなんて・・・。 久しぶりに通信簿をもらう気分だが、皆優秀な成績で修了ということで一安心。 読み上げられる内容に笑いが起こり、大いに盛り上がる。 講師陣は受講生のことをよく見てくださってたんだな、と嬉しく思った。 さぁ、ほなビール飲む前にクライミングしときましょ!!と思ったら講師陣は誰も装備を持ってきてないとのこと。 ウソ〜。 最初からBBQでまったり目的だったのですね(笑)。 最初にグレード5.7のルートにトップロープをセッティング。 ここはもちろんチョッパーさんがヌンチャクを腰にリードでガシガシ登る。 ビレイはあやさん。 トップロープセッティング後、あやさんは「サンマ焼かなあかんねん」とビレイを託し去って行った。 ウ、ウソ〜!まだBBQには早すぎるんじゃ…。 そんな訳で交代しながら登っていると、向こうの方からかぐわしい香りを伴った煙がモウモウとクライマーを襲う(爆)!! そして「サンマ焼けたで〜」 「ヤキソバできたで〜」という誘惑の声が!!! オニー! 悪魔ー!! 次々と襲い掛かる誘惑の声を振り払いながら順番に登る。 一回ずつ登って汗をかいたところで誘惑のもとへ。 そこにはさらなる誘惑、ビールの存在が! あか〜ん、おいしそうや〜!!! 気が付いたらプシュッという音が・・・。 手が、手の筋肉が勝手に〜!!(ウソ)。 まぁ、BBQにはつきものやし・・・。 魚や肉やソバやとある程度お腹がふくれたところで、今度は川の上にベルト?のようなものを通し、綱渡り大会!! すっかり出来上がってる面々で大丈夫なのか!? 皆ワイワイ楽しそうにトライしてるけど、バランス感覚が異常に悪い私はどうしてもトライする気になれない。 絶対、川底に後頭部打ち付けてビショビショ間違いなしやもん。 そこで綱渡りより気になっているルーフを乗り越して登る5.10(ホンマか?)のルートを偵察しに行くことに。 ここで密かに持ってきた「ウコンの力」をコッソリ服用。 上からトップロープをセットしてもらい、登り方を考える。 クラックを利用してルーフまでたどり着きあのガバを掴みたい! それは無理でもルーフにタッチを目標にしようと、何度か挑戦してみたが、トライするたびに到達高度は低くなるばかり…。 最後は落ちるときに親指の腹を切ってしまい終了・・・。 くやしい・・・。 それにしてもジムのグレードと本番岩のグレードは随分差があるように感じた。 岩のほうがずっと難しかった。 こうなったら後はやけビールです・・・。 戻ってみると3名お昼寝中。 残ったお肉で再び宴会開始。 イカがすご〜く美味しかったが、網の上で焼いたため1/4ほど炭化した。 そうこういってる間に片付けの時間。 あ〜ん、帰りたくないよ〜。 これで沢登り講座が本当に終わってしまう・・・と思うと悲しかった。 沢登り講座、最後の修了式まで楽しく演出してくださった講師の方々ありがとうございました。 修了証書は嬉しくて何度も読み返してしまいます。 BBQの準備や調理をしてくださった皆様ありがとうございました。 ひとつもお手伝いせず遊んでばかりでスイマセンでした。 沢終わりの打ち上げに参加できてなかったので、今回の懇親会はとても楽しかったです。 そして、またアル友の仲間で本格的に岩にチャレンジしたいです。 (記;しほっち) ![]() ![]() ![]() ![]() |
アル友・沢登り入門講座を修了して ある日、突然届いたメール。 所属する山のサークルの「あや」さんからだ。 内容は簡素に「アルパイン友の会の沢登り入門講座に参加しませんか? 今ならまだ間に合います。今週末の岩トレ来てください。」・・・あやさんって誰…? しかしこの前略しまくりの文面、きっと知り合いに違いない。 メンバーの多いサークルだし、もしかして忘れてしまっているかもしれない。 だったらいつご一緒したのかそれとなく聞いてみよう。 そんなドキドキを胸に初めて参加した蓬莱峡の岩トレ。 集合場所の宝塚駅バス停で最初に目が合った方に「アル友の方ですか?」と勇気を出して聞いてみると講師の生さんだった。 よかった。 ホッ。 その後、あやさんとは初対面でサークルメンバーの顔写真を見て声を掛けていただいたことを知った。 どうやら20代と間違えたらしい(あの遠影写真使えるな…)。 アル友との出合いはこんな風に始まった。 座学終了後の参加ということで人見知りの私としては不安もあったが、実技の回数をこなしていく内に受講生や講師の方々の人柄もわかってきてどんどん楽しくなった。 そして遊び感覚で沢登りを楽しんでいた身には大変ありがたい、講師の方からの注意や指摘。 例えば、ザイルで確保してもらって登った後、片付けまで人任せのままだったり・・・。 正直、今まで意識したことがなく恥ずかしく思った。 その後個人で沢登りする際も、積極的にザイルの片付けをするようになった。 大袈裟なことではないが、人間、この年齢になっても成長するのですね。 そのきっかけを与えていただいたことに感謝です。 そして、修了して思うのは、目的を同じとした仲間ができたことがなにより嬉しい。 ということ。 今後も少しずつ学び、研究しながら皆で成長していきたいです。 来年の目標は沢でザイルを出す際の支点の取り方、読図ができるようになる。 です。 う〜ん、まだまだ勉強しなくては。 最後に、講師の皆さん、受講生の皆さん、そしてアル友に誘ってくださったあやさん、本当にありがとうございました。 今後もよろしくお願いします。 (記;しほっち) |
読図・標識テープ回収 『ヘク谷編その@』 (山行日) 2009年10月10日 (参加者) 講師・Sina 受講生・ねこ (報告) 今回の読図コースは比良山系の蓬莱山頂上から北西方向に延びる尾根で、高度1080m地点を経由して ヘク谷上流の植林小屋跡のある高度810m地点へ下降。 そこからヘク谷を遡行して源頭部の小女郎池に達するというもの。 Sina講師のオリジナルな読図法のごく一部を勉強させていただいた。 体力温存の為ロープウェーで打見山へ。 北側の空にはあやしい灰色の雲が。 しかし反対の琵琶湖やその対岸の山々は青空の中、遠くまでくっきりと見えている。 頭のウォーミングアップの為に、ここで北西方向に延びる高圧線鉄塔の立つ位置を地形図上と実際の目視とで確認していく。 次に北側に見える武奈ヶ岳、釈迦岳や堂満岳、そしてこれから向かう810m地点の地形等と位置関係を観察。 打見山から見た場合、地形図では釈迦と堂満はほんの少しの角度だけずれて見えるように思っていたが、実際は結構離れて見えるのには驚いた。 冷たい風で長袖のシャツを着ていても震える。 雨具をつける。 暖かい。 頭の中も温まったところでリフトで蓬莱山へ。 ヘルメットを被り手袋を着け、いよいよ読図本番である。 まずは山頂の三角点に立ち高度計を合わす。 この三角点から1100m地点くらいまでは目的の尾根がはっきりとした尾根形状を現さない。 なだらかな広い尾根である。 そこでシルバーコンパスを地形図から割り出した方位320度にセットして自分はそこを動かず先生に数メートル先行してもらい後方から「もう少し右、もう少し左」と指示を出し、クマザサにはすまないが遠慮なく踏みつけて進む。 コンパスの方位(進行方向)前方に立ち木や石等何でもいいが何か目ぼしいものがあればそれを当面の目標としてそこまではコンパスを見ないで進む。 そしてその目標物に着くと、またそこからコンパスを見て次の目標物を決めて進む。 これはガスで景色が見えなくても目的の方向に進むことが出来る方法である。 さて1100m地点で目的の尾根に乗る為には幾つかの方法があるが、今回はわざと判りづらい尾根には乗らず、あらかじめ目的尾根の西側斜面を狙って右側にはっきりと尾根地形が現れるまで進んでから尾根に上がった。 細い尾根だ。 この先ルート上にはところどころ赤テープが巻かれていて踏み跡もしっかりと付いている。 ドングリや柴栗がたくさん落ちている。 その後は迷うような個所がないが練習の為あちこちの谷や尾根の方位角を測り、それを図上で確認しながら進む。 ただ1033mのコルの先の1055m地点では逆方向から来た場合は直進エラーの危険がある。 もっとも20mも高度を落とせば間違いに気づくだろうが注意したい。 ゆるやかな起伏を辿り見晴らしのいい1080m地点に着く。 釈迦岳のアンテナ鉄塔がよく見えている。 ここで遅めの昼食。 ここから尾根が四方に分かれていて今後の為にとそれぞれの方向を測り記録しておく。 ここからヘク谷にむけて下降するための尾根を探す。 ここよりもう少し北西側尾根を進んだ先のピークから出ている尾根がそれである。 そのピークには「036」の石標があった。 ここでコンパスを230度に設定。 しかしそのあたりは樹木に覆われていて前方がよく見えない。 コンパスで方向を見定めて藪の中に突入である。 あった、あった。 うまく尾根に乗れた。 尾根は南西方向から徐々に南へと角度を変えて下降している。 バシバシと枝に身体を叩かれながらも尾根の中央を外さないように辿る。 この先からの読図が今回の核心である。 図で970m地点あたりからそれまでの尾根を外れて植林小屋跡のある810m地点に延びる尾根に入るのだが、その地点を見出すのが難しい。 そこにははっきりとした尾根形状がないのである。 そこでまずこれまでより傾斜がきつくなってきたらこのあたりかなと周囲を注視する。 よくよく見るとやや右方にほんの僅かだが盛り上がった地形があるが断定はできない。 そのまま直進してみる。そこで自分の立っている左右の等高線の方位角を測ってみる。 尾根の中心にいる場合には左右の等高線はVの字状になる・・・。 とここまで書いたがこの先は理解が十分にできてないらしく書き進めない。 970m地点をどんな手法で明確にしたのか。 最大傾斜線がどうのこうのと聞いたような・・・。 先生、すみません。 二回も説明を受けながら情けない・・・。 目的の尾根と間違った尾根の各々の等高線の向きは全く違っているのはわかる。 それなら正しいほうに移動すればいいだけの話だが970の数字が頭の中をぐるぐる回り思考がまとまらない。 このままでは報告書が仕上がらない。 仕方ないからこの部分は割愛して何とか続けてみよう。 目的の尾根を最後は激下りして不法投棄現場と化した810m地点の植林小屋跡に出た。 時はもう14時30分。 このまま予定通りヘク谷を遡行して小女郎池まで歩いていたのでは帰りの最終ロープウェーに乗り遅れてしまう。 どうやら物覚えの悪い僕に説明時間がかかりすぎたようだ。 小屋跡から南西方向の964m近くのコルまで斜面を這い上がり坂谷道で小女郎池に出た。 あとはハイキング道で琵琶湖バレーに戻り今日の読図山行の終わりとした。Sina先生ありがとうございました。 これは山行報告書というより自分がどこまで理解できたかという復習のような報告書になってしまった。 (追)1065m地点には「008」、1050m地点の偽コルのすぐ先にあるコブには「004」の標柱(赤と黒のツートーン) 1015m地点には「A02」、1005m地点には「027」、980m地点には「022」の標柱。 (記;ねこ) |
「北小松の岩場」偵察クライミング (山行日) 10月11日(日) (参加者) しほっち、一休、チョッパー (報 告) 今回は、しほっち提案による、最近開拓されたばかりの『心地よい風が吹く小さな岩場』へやって来ました。 トポによると、5.5〜5.11bルートが「キャスルウォール」「ピラーロック」「バードロック」「ツリーロック」と名付けられた小さいゲレンデに12本あり、岩質は花崗岩でフェースクライミング中心の初中級者向けコースらしい。 当日、9時にJR北小松駅へ集合し、入山予定の「比良げんき村」まで車で移動。 着替え休憩後、一休の出で立ちに爆笑!半袖、半パンにサンダル履き、おまけに荷物は手さげのスポーツバック…。 当然、ノーヘル。 「お前、何処の風呂屋行くねん…?、わざとか…?悪ふざけか…?」散々に言われた挙句JDが一言、「岩場に車を横付け出来ると思ったんすよ…。」 そのメチャメチャ、ポジティブな考え方に一応、「車を横付け出来る様な岩場が今までほっとかれてる訳ないやろ…。」と説明しながら、トポを片手に入山地点に到着(9:20)。 そのまま、キャンプサイトを経て赤テープ沿いに、やはり決して楽ではないガレた山道を歩く。 当然、一休は「アー、アー、アカン」とやかましく登る。 「おい、一休。今日はオフ会で良かったなー。 アル友リーダー陣がその姿見たら、嘆くぞー。 最早、お叱りを受ける限度は超えてるしなー。」 「そうっすよねー。」という、笑えない会話を交わしながら20分程登ると「キャスルウォール(5.6、5.7、5.9のルート3本)」に到着。 ここで、装備を付け僕がリードで登るが、やはり朝一番のトップは「コワイ、コワイ!」 しかし、そこには「最高のレイクビュー」があった。 心地よい風を受けながら、終了点へ到着しセカンドを確保。 ここで、目をギラギラさせた、しほっちの「1本でも安全に多く登りたい」と言う意見で、本日はトップロープでの「岩トレ」とした。 支点を造り替えながらT.Rを楽しみ昼食後、「ピラーロック(5.8、5.10c、5.11bのルート3本)」へ移動。 ここは熟練クライマーが取り付いており、レベル的にも我々には… という事で、「バードロック(5.5、5.9×2、5.10a、5.10cのルート5本)」へ移動、終了点まで登り(ここも、絶景!)、 僕はしばらく最高のレイクビューを楽しんだ。 ![]() ![]() 早速トレーニング開始。 考え方はポジティブな割りにアクションがネガティブな一休に「ブーイング!」すると、今度は一休が、「ピンを踏まないで下さい。 ちゃんと終了点まで登って下さい。」と「注意喚起!」。 (何や、面白いわ…この人たち…) 結局、ここで15時を回り終了。 「ツリーロック(5.8のルート1本)」は帰り道に立ち寄り現場確認。 本日の成果、5.9は登れるが5.10はムリ…。 (しほっち、チョッパー) 5.7は登れるが5.9はムリ…。 しかし、ジムでは5.9(JD)。 金比羅の5.10a、保津川の5.10a、今日の5.10cとアル友クライミング隊は、5.10という大きな壁にぶつかってしまった。 クライミング隊を名乗る以上、何か対策を考えなければ…。 <名乗らなければ、いーだけの事ですけどね。(笑)> ここの岩は花崗岩であるからか、とてもフリクションが利く。 僕は、痛さを嫌い1日中履いていられるクライミングシューズを使っているが、ここではそれが幸いした様に思う。 JDに保津川で借りた小さなスタンスでも立ち込めるジャストサイズの靴をここでも借りたが、ここは岩に足を押し付けるため、痛みが増して履いていられない。 ゲレンデによって靴の使い分けが必要な事も文字通り痛感した。 最後にここの印象ですが、こじんまり小さくまとまっており、景色は本当に最高です(笑)。 5.10以上のルートも全く歯が立たずという事はなく、フリクションを利かせて取り付くまでは出来、初中級者の練習にはもってこいだと思います。 コースも楽しいし(笑)。 ただし、多くのパーティが入るには厳しく、6パーティが限界でしょう。 楽しい時は、本当に時間が経つのが早い…。 次回は、終了点も確認出来た事だし、ここの最難ルートがある「ピラーロック」へ1番に取り付こうかな(笑)。 (記;チョッパー) |
読図・標識テープ回収 『ヘク谷編そのA』 (山行日) 2009年10月12日(月) (参加者) 講師・Sina 受講生・H郎、野猿、ねこ (報告) 10月10日の「その@」に受講させていただいたのだが時間切れで小女郎池にたどり着けなかった悔しさからもう一度受講することにした。 (ほんとは一度だけでは理解できなかったから) 今回は同じコースの2度目ということで、僕にとっては前回の復習読図山行となった。 前回よりも暖かでその所為か琵琶湖対岸の山々がかすんでいる。 810m地点の植林小屋跡までは「その@」を読んでほしい。 ここではその続きの小女郎池までのヘク谷源流域の報告にする。 多くの遡行パーティーが藪こぎを強いられ、なかなか正しいルートを見いだせないでいる小女郎池までの遡行。 来年の沢登り講習会には野猿さんやねこたちの2年生がこのルートをリードすることになるので、きっちりと頭に入れておかなくてはならない。 わがアル友隊は読図の神様(ついに神様になってしまわれた)Sina先生のお力でなんら藪こぎもせず、いとも簡単に小女郎池にたどり着くことが出来た。 まず勝因は詳細地図の入手にある。 それほど読図力のない者でも正しいルートを進みたければより正確な地図を入手することだ。 今回は先生が1/2500という目がくらくらしそうなくらい等高線が詰まった地形図を入手。 等高線は2m間隔。 これはその土地の役場等に問い合わせれば入手可能なものもあるようだ。 さすが国土地理院が出している1/25000図とは違う。 沢の微妙な曲がりもきっちりと表示されている。 これを使えば余程の不注意な者以外は正確に藪こぎなしでたどり着けるはずである。 ここから先の記述はシュミレーション山行です。 山行報告というよりも正しいルートを歩くためのガイド的な文になりますがご容赦を。 植林小屋跡をすぎるとかなり水量が減ってくる。 1/25000図を手にして遡行していると殆ど真東の95度方向と、真南方向に分かれた二股に出合う。 地図で確認するとこの角度で出合うのは・・・ 少しだけ(15度)南方向の沢の角度が違うが、どうやら高度890m地点の二股にいるらしい。 「東向きは枝沢だから本流は南の方の沢だ」ということで右の沢を進んでいくと・・・ 藪こぎになってしまった。 どこで間違えたか。 答えは高度875m地点の二股を高度890m地点の二股だと勘違いしたのだ。 しかし高度875m地点は確かに枝沢が南から入ってきているが真東方向に沢なんてないのだ。 だから真東と南に沢が向いていれば890mの二股だと誰もが考えるだろう。 ・・・ここで冒頭の正確な地図が必要になってくるわけだ。 1/2500図ではこのまぼろしの東方向の沢がはっきりと表示されているのである。 だから詳細地図を持った者はそこは875m地点だとわかるはずである。 当然南の沢には入らない。 では詳細な地図を持たない者はこの間違いをどうすれば防げるのか。 色々考えたがこれは今の自分には答えることが出来ない。 強いて言えばそれぞれの二股の手前の僅かな傾斜の違いくらいか。 H郎さんは水量が違うので角度が違っていても本流に入れると言っておられた。 残念ながら自分はその違いを見てとれなかった。 ここは地形図を無視して水量の違いを勘で見極めるということか。 いい加減な地図をいくら睨んでも正解は出ない。 ネットで多くの者が間違ったと記録が出ているような沢の部分は、あらかじめ詳細地図を入手しておくといい。 1/25000図では高度890m地点の二股は本流が約170度方向、枝沢がほぼ真東方向とある。 しかしこの場所の実際の地形では二股は高度880mで現れ、方向も本流が140度、枝沢が120度である。 これは合流する二つの沢が合流点に土砂を押し出して沢筋を変えてしまったのだ。 このような地形に出会ったなら沢の角度はあてにならないので尾根線の角度を測ると良いそうだ。 高度875mの二股を東方向の沢に入るとすぐに(距離で25m)土砂に押し出された二股に出る。 ここが前述の押し出し地形である。 ここを右の沢に入りしばらく行くとゴルジュでクランク状に折れ曲がったところに出る。 左手から細い尾根が突き出ている。 動物の白骨が散らばっている。 高度980mだ。 すぐ目の前が押し出し地形の二股である。 この部分も1/25000図で沢の角度を測っても実際の角度とは大きく異なる。 ここで尾根の角度を測って確認。 約130度。 右の沢に入る。 約200mで高度1000mの二股。 ここも右に入る。 しばらく行くと足元に水たまりが出てきて池が近いことを感じさせる。 そして無事藪こぎもなく小女郎池に到着。 おめでとう。 万歳である。 あまりにあっけなく着いてしまった。 沢靴から登山靴に履き替え、あとはハイキング道で蓬莱山へ、ロープウェーで下山。 最後に今回の2回の読図山行に参加してわかったことは、読図ってなかなか難しいということ。 分岐等の要注意点で現在地を確認しながら進まないといけないが、確信が持てない時は確実にわかっているところまで引き返して角度や地形を観察して少しずつ確実な点を前進させるということ。 これは根気が要ることだと思う。 そして間違いやすい部分では詳細な地図を入手することだと思う。 今回こうして報告書を書いているが書きながら再確認している。 自問自答の連続であった。 Sina先生の説明を聞いている時にはわかったつもりでも、こうして文章にすると理解できていない部分がはっきりとしてくる。 理解していない部分は何も書けない。 これも一つの成果だ。 Sinaさん、H郎さん、野猿さんありがとうございました。 (記;ねこ) |
冬山入門講座<実技T>六甲・蓬莱峡・大屏風岩での岩トレ <山行日> 10月18日(日) <参加者> (講師) H郎 (受講生) Sina、あや、ねこ、チョッパー、ふの字、SS、ぱんだ、野猿 この日は、2グループに分かれて実習を行った。 1つは、H郎リーダーの指導、あやさんの補助により、Sinaさん、ふの字さん、SSさん、ぱんださんが、午前中ビレイ等ロープワークを学び、昼食後は岩登り、クライムダウンを行った。 もう一つは、チョッパーがねこと野猿を引き連れて、難度の高いルートを登る。 野猿にとっては、2段階アップの挑戦! まず、1本目のロングルートを何とかクリアしたが、左奥に移動、このルート3分の1のところで敢え無くギブアップ。 ねこさんは、途中、手を滑らせ一瞬落ちたが、その後、登りきった。 昼食後、野猿が再挑戦、体力・気力を満載して、何とか完登。ねこさんも完全クリア。 最後のルートで、チョッパーの登りを凝視、最後の難所も完全クリア。 さすが!これに続けとばかり・・・、気持ちだけ。 ちょいと横の割れ目をひょいひょい登る。 最後の難所は、叫びまくり。 何ともみっともない姿をさらけ出してしまった。 チョッパーに引っ張り上げられて、頂上に到達。 大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。 このままでは、ねこさんにも置いて行かれる。 頑張らなければ! もちろん、ねこと猿は相性がよいのです。 (記;野猿) |
冬山入門講座 <実技T> 六甲蓬莱峡・岩トレ感想 第1回の講義に出席できなかったため、講習に参加される皆さんとは今回が初顔合わせとなった。 蓬莱峡の屏風岩に到着後、経験者組と初心者組に分かれて、初心者組の講習を受ける。 午前中は主にロープワークから。 これまで本で見ても良くわからなかった方法を手ほどきして頂き、なるほどそういうことかと目から鱗だった。 それでも本当に習得するには日々繰り返し練習が必要。 次はビレイの解説と練習。 これまた覚えるのは大変だが、非常に合理的に組み立てられている様に思われた。 これなら面白そう、と午後からの実技が待ち遠しくなる。 午後は屏風岩の中央、一番傾斜の緩いルートを実際に登る。 初心者組4人の最初に登ることに(汗)。 登ること自体はそれほど難しくなかったので、頑張って一気に登ってしまった。 が、セルフビレイを取るところまではできたがセカンドのビレイを取るのに手間取ってしまい、リーダーにルベルソをセットして貰う(大汗)。 そして「ロープアップ!」の連呼に急かされながら必死にロープを引き上げる。 で、クライムダウンも先陣を切ることになるが、やはり上からの視点ではルートが判らず苦労する。 経験者組の皆さんは左手のほとんど垂直のルートを登っている様で、真剣な面持ちながら、何とも楽しそうである。 後で振り返ってみると、登りも下りも先頭だったのでトップのビレイは練習する機会がなかった。 帰ってから、クライミングの教科書を読み直してみると、書いてあることが実際にやってみる前よりも明快に頭に入ってくるのが分かった。 冬までは残り少ないが、クライミングシューズを買うべきかかなり真面目に悩んでいたりする…。 (ぱんだ) |
赤坂谷源流域からツメカリ谷への乗越ルートの偵察 (山行日)2009年10月24日 (参加者)sina講師、ねこ (報告) 名神高速八日市ICから国道421号の八風街道を東進、大きくて立派な石槫トンネル舗装工事現場の八風谷橋横の空地に駐車。 晴れの予報だったが空はどんよりとしている。 時刻は9時50分。 早速八風林道を歩きだす。 僕が以前提出した沢の報告書で「まっすぐに伸びた沢での枝沢の特定が難しい」というレポを先生は覚えて下さっていて林道を歩きながらの講習が始まった。 左右に現れる地図にある堰堤、地図にはない堰堤での場所確認、道のカーブの方位角、沢の流入方位角、尾根の方位角等いつものようにコンパスの回転リングをぐるぐるまわしながらの林道歩きである。 沢地形では目の前の沢の方位角だけではなくその沢の上部地形なども見ながら現在地を確認する。 ハイキングコースでもない道をヘルメットを被りうつむいて地図を見てはその先の景色を眺めている二人のおっさんの姿にすれ違う軽トラ運ちゃんの不審な眼。 やがて道は少しの間スマイバ谷に沿って延びていく。 途中の崖崩壊現場ではこれ以上は崩れないという「約38度の安息角」のことも教えて頂いた。 林道の舗装終点P760mで大きく南に回り込んで林道から離れ踏み跡を辿りカシラコ谷に向かう。 カシラコ谷P727mから小さな峠を二つ越えるとすぐに赤坂谷P760mに着いた。 このコースは赤坂谷遡行の際、万一事故があった場合のエスケープルートの一つとして覚えておきたい。 なぜならもと来た谷に沿ってつけられている不安定な杣道を下降して神崎川の取り付き点まで戻るより前述の林道の終点まで救急車等に来てもらう方が安全かつ短時間での救出が可能だからである。 谷での紅葉を期待していたが曇り空を背に見る赤や黄の葉には輝きがない。 夏には大勢の遡行パーティーが入っているこの沢は、この時期誰もいなくてひっそりとしていた。 美しい白い岩の谷を飛び石伝いに下降。 今回の山行目的の一つである赤坂谷からカラト峠を経てツメカリ谷への下降ルートの偵察の開始だ。 先生は出発前にネットで得た情報から地図上でおおよその見当をつけられていたが、そのルートの確認の助けとなるかもしれない1970年頃の航空写真に写っている植林小屋を探しに小さな沢に入っていった。 それは入ってすぐのところに残骸としてあったがネットに写っていた“あの”小屋とは違っていた。 もとの赤坂谷に戻り予定の枝沢に向かう。 情報ではP720mのところにある5mのチョックストーン滝の20m程下流にある赤テープの所かららしいが、我々はもう少し下流の枝沢からカラト峠に登ることに。 その枝沢の取り付きに着いて驚いた。 そこはこの夏の沢講習(9/13)で遡行しての帰り、沢の下降途中で蛇がいてちょっとした騒ぎになった場所である。 あの時の蛇さんの巣がないことを祈りながら藪こぎで200m程の急な小沢を小コルまで登りつめた。 ここからどの尾根を下ってツメカリ谷に下降するのかを見極めなければならない。 あちこちの尾根や沢の方位角を測って現在位置を確認する。 自分はコル地形にいることから地図で調べると、ここがカラト峠だと思っていたが尾根や沢の角度、少し先の尾根の起伏を見ても何か違う。 向こうで先生が「ここがどこかわかりますか〜?」と叫んでおられる。 この時点で時刻は16時。 先生さえ現在位置がわかっていればいいから僕がわかっていようがいまいがそんなことはもうどうでもいい。 早く下山にかからなければ道のない山中で日没を迎えてしまうという思いが頭の中をよぎる。 はやる思いで先生に正解を聞くとP800mの小コルだということ。 地形図ではよーく観察しないとわからないピーナッツ型のピークの中央部。 僕の予想より50mずれていた。 この場所ではたかが50mというなかれ。大きな50mである。 時間切れで(毎度のことで先生には申し訳ないが)ツメカリ谷への下降は諦め、もと来たルートを帰るものとばかり思っていたが東方に延びる尾根の杣道を下山に使うという。 地図をしまいこみ先生の後を追いかける。 しばらくで赤坂谷に降り立ち、今朝がたの道を辿るが記憶がない。 初めての道に見える。 途中で先生は余裕の声で質問してこられるがこっちは気が焦る。 ようやく林道の舗装終了点に出てほっとした。 時刻は17時15分。 もうすぐ日が暮れる。 ヘッドランプを出して歩く。 駐車場に着いた時には辺りは真っ暗がり。 今日も一日お世話になりました。 先生、ありがとうございました。 またもや時間切れになってしまい自分としてはもう一度このコースを歩いておきたい。 でも今シーズンはもう無理かな。 先生はその後3回もこの地の偵察をされてるようです。 来シーズンは是非僕たちの先頭に立っていただき一緒にシャワークライムを楽しみながら案内よろしくお願いしますね。 (ねこ) |