山行報告
アルパイン友の会(略称;アル友)
(2009年5月〜)

春山登山(涸沢ベース・テント泊)
(山行日)   2009年5月2日(土) 〜6日(水)
(参加者)  H郎、Sina、KY、チョッパー
(報告)
  山行前日、天気予報をチエックすると上高地方面に4日から5日にかけて雨模様。
その日程は山行案内にある様に、それぞれ山頂を目指す行程であり少し不安を感じたが最近の天気予報は日々変わっていた為、あまり気にはならなかった。  それより、高速道路1,000円乗り放題による渋滞の方が心配なところだ。
 さて、集合場所に物好き4人が集まり8時20分から行動開始。
最初は順調なすべり出しだったが、やはりすぐに渋滞につかまり、その後も断続的な渋滞でようやく上高地に到着した時刻は
16時30分になろうとしていた。
この段階で時間の関係から初日のキャンプ地を横尾から徳沢に変更したが、小屋泊で参加のsina氏(SL)は予定どおり横尾山荘へ向かった。
翌3日は7時に徳沢を離れ、8時前に横尾のsinaSLと合流し、8時10分いよいよ涸沢へ出発!
天候は良好でおまけにSinaSLのスペシャルガイド付、本谷橋(9時20分)からはアイゼンを装着し本格的な登山が始まった。
所々休憩し12時過ぎに涸沢ヒュッテに到着、早速キャンプ゚を張り涸沢名物のおいしいビールタイムと相成った。
その後はご想像のとおり(笑)。それでも最初はビーコントレや滑落停止訓練の予定はあったんですが...
CLが寝てしまってはどーしようもなくなった(笑)。  まぁ僕もやる気があったかと聞かれると困りますが...
しかし、流石sinaSL、僕達とは違いエネルギーを補給し早速、偵察登山へと行ってしまった。
最高なロケーションの中、ゆっくりとした時間が流れ、天気予報をチェックすると4日は昼以降に気圧の谷間が通過のおそれがあるとの事で、行動は午前中とし目指すは奥穂高岳に決定、出発は5時。
それまで、ウィスキー1.5l超、日本酒0.5l、ビールは現地調達でいくらでも...
時間を潰すには、まぁまぁか?Y氏は、足りないと言ってたなー(笑)
 4日朝3時にCLとY氏は「寒くて何度も目が覚めたー」と寒そうに起きだしたが、僕は下着で寝ていても寒くなかった。
CLは大分着込んでいる様だが何度も言う様に僕は下着だ。
シュラフの性能によるものか、マットか?CLは歳のせいにしていたが、明らかに違うだろう(笑)。
 エネルギーを充填し、5時30分穂高岳山荘に向けて雪のあづき沢に取り付いた。見
えている場所を目指す登行であったが、2時間程登り息があがりしんどさが増すなか事故は起こった。
はじめて見る滑落。150m程落ちただろうか、僕の左前20m程度前を登っている男性がバランスを崩し後ろ側に転倒、体を捻ったのが悪かったのか体が回転し、ピッケルも刺せず体中の何処にも雪面への抵抗を与えられずに滑り落ちて行った。
確かに急斜面ではあるが、傾斜は30°弱であろうと思われる。  この傾斜であれほど滑るとは、僕は信じられなかった。
ぼーぜんと見つめるが僕に出来る事はなく、止まった近くにいる人が手当てを始めている。
その後30分程で穂高岳山荘に到着(8時)、小屋内で休憩しているとまた、滑落情報が入ってきた。
意識はある様だが動けないとの事、岐阜県警が情報を収集し出動していった。
好天の春山(残雪期)とはいえここは北アルプス、危険がいっぱいである事を思い知るには十分であったが、他のメンバー3名は良くある事だと平然とした様子。
「あー参った。」昨日の午後からゆっくりせず真面目に滑落停止訓練でもしとけば良かったー(反省)。
大休憩の後、気を取り直し今からの行動を確認するとsinaSLは涸沢岳へ、Y氏は休憩を続行ということで、奥穂高岳へは僕とCLとの2人で行く事になった。
9時頃から鉄ハシゴに取り付き難所の雪壁へ、確かに滑ると何処まで落ちるか分からない所ではあったが、トレースがしっかり付いており雪も硬めで大丈夫だった。  程なく山頂が見え始め右側にはジャンダルム「おーなかなか、かっこえーやん」。
山頂は景色も良く、遠くの槍ヶ岳は手招きしている様にも見えた。
山にでも登ろうかと始めて10ヶ月、アル友にお世話になって7ヶ月で残雪期の奥穂高岳山頂に来られた事をとても嬉しく感じる事が出来るひと時でした。  CLと握手を交わし山頂の気分を十分満喫し奥穂高岳を後にする。
再度、難所を下る事になるが、硬めの雪をしっかり踏める事が確認できた為、ロープを使わず下山し穂高岳山荘(10時30頃)に戻ると、Y氏がくつろいでいた。
程なくsinaSLも合流し靴を脱ぎ捨てコーヒータイム。予定どおり11時頃に山荘を出て、涸沢キャンプ地へと下山することに。
救助用ヘリが涸沢を飛び立っていた。  おそらく朝に見た滑落者を搬送しているのであろう。
そして、下山途中に登って来ている長野県警に声を掛けられた。
「本日、この場所で事故が起きました。特に下山時は注意をお願いします。」と、僕の下山スタイルを見て、ままならん何かを感じたか?(笑)
しかし、県警の人も、かなりしんどそうでした。  やはり同じ人間なんでしょう(笑)。
涸沢キャンプ地へは1時間程で下山できた。  12時を少し廻ったところでまたまた、涸沢名物ビールタイム、滑落停止訓練?
必要な事は本日十分理解したが、ビールタイムは終らない。  登頂祝いも兼ねて、昨日の倍ほど飲み干してほっこり、ゆっくり。
天気予報を確認すると5日の午後から6日の午前にかけてが雨予報に変わっていた。
みんなで相談し雨天の撤営は回避したいとの事で一致し、一日早く下山する事に決定。
また、時間及び高速道の渋滞状況により高山市内で宴会泊する事を念頭に入れ、翌5日7時30分頃に涸沢を後にする。
僕としては北穂高岳に肘鉄を食わされた気分だったが、宿題を残す事も山の楽しみの一つでしょう。
「このことは、近いうちに僕の足を北穂高に向わせるには、十分である。(笑)」
帰りもsinaSLのスペシャルガイド付で2時間程度で横尾へ到着し休憩後、梓川右岸を辿り12時30分頃上高地に無事下山。
駐車場でもある平湯温泉へ移動した後、汗を流し渋滞情報を確認するとびっくりする様な渋滞情報もなく時刻も15時を少し回った所であり、
このまま帰路に着く事にした。途中、休憩もタップリとって22時前に京都へ帰ってこれた。
「日程を1日繰り上げた為、不完全燃焼である方もおられるのでは?」
ということで、春山登山無事終了。皆さん、お疲れ様でした。
それにしても、皆さんオジンのわりには、本当に元気だと感心します。
僕も日頃からの体力アップを何か考えないと、ついていけない日が近いかも...。
何れにしても、楽しい春山合宿でした。ということで、また行きましょう。
(追 伸)
今回、山頂付近で酸素の薄さを体感しました。普通の呼吸では体の疲れが
いつもの様に回復せず困りました(疲れているだけで、気のせいかも?)。
sinaSL曰く軽い高山病の可能性もあるとの事(アー怖)。
                                             (記;チョッパー)
 

六甲・蓬莱峡(岩トレ)
(山行日) 2009年5月24日(日)
(参加者)H郎、T生、M子、生徒M、チョッパー
(報 告)
 昨年11月以来、約半年ぶりにクライミングシューズを取り出した。
昨年2日間の使用に留まり、後ろ髪を引かれながらアイゼントレへとシーズンが変わってしまった。
その不完全燃焼感からか今シーズンの第1目標は「岩登りのステップアップ゚」と決めていた。  よって、自ずから気合いが入る。
しかし、当日の天気予報は雨模様...だが、そんな事は我リーダーには関係がなかった...。
そんなこんなで、宝塚の集合場所に集まったのは、本会女性クライマー1位のM子、初参加で体力自慢の筋肉マンM氏、
ヤル気空回りの僕、リーダー及び講師の2人。  内ロープ持参者が3名、今日はハードな1日になりそうだ。
雨予報のせいか、新型インフルエンザの影響によるものか、いつもは満員御礼のバスも今日はガラガラで屏風岩の岩トレ場も空いていた。
早速、ロープを張りトレーニングを開始したが流石1本目は緊張した。  落ちる事より高所による怖さが勝った。(笑)
それでも怖さに負けずクライミングシューズの感覚を確かめながら慎重にクライムアップ,ダウンの練習を繰り返しコースレベルも上げていった。
M子もリーダーから装備等の説明を受け、いよいよ岩場へ参戦。
マンツーマンでの指導を受け、今日1日で屏風岩の一番高い所へ挑戦するまでになっていた。(恐)
僕はその場所を初めて見た時、「登るなんてとんでもない!僕の岩登りの目標にしよう!」と思っていた所だ。
その場所に半日程の練習で立っている。  あの筋肉隆々の体はどうやら本物の様だ!(笑)
僕も真面目に練習しないと、あっという間に皆に溝を開けられそうで、ウカウカしてはいられない(焦)。
「みなさん、そんなに飛ばさず焦らずマイペースで楽しみましょう。(笑)」
今回の僕ですが、あまり腕力を使わずクライミングを楽しめました。
つま先で立ちこむまでは出来ませんでしたが、つま先のフリクションを利かせて一番長いルートを登れた事は収穫でした。
今日は空いている事もあり、ロープ゚を3本も垂らしタップリ練習をしても、まだまだ時間があり、
長いルートで支点を取る練習でもしようかと考えていると、天気予報どおり突然雨が降り出した。
小雨から大雨に変わるまで10分も無かったでしょう、その間にロープ3本の支点を外しロープを回収したが雨の勢いは強く結構大変でした。
(後1時間程雨が待ってくれたら、文句なしの1日だったのに...残念。)
雨嫌いのM子さんは大変な事態になっていました。(笑)
 今回は降雨により1時間程早くトレーニングを切り上げましたが、内容はいつもの「5割増」という充実ぶりで、
時間的余裕もあった為、みなさん自分自身の課題をそれぞれに持たれたのではないでしょうか。
 というわけで、多少のトラブルの中、本日も無事終了。  みなさん大変お疲れ様でした。
 また、今期の岩登りへのお付き合いよろしくお願いします。
                                             (記;チョッパー)

六甲・蓬莱峡(岩トレ)
(山行日) 2009年5月24日(日)
(参加者)H郎、T生、M子、チョッパー、野猿
(報 告)
 眼前に現われたる巨大な岩盤に向かって屈強な男女が挑む。
先ずは、ウォーミングアップ。  そして、60分3本勝負をさらりと片付けて、山腹に広がる巨岩を制覇する。
そんなことを言える日がいつか来ることを夢見て。
小生は、岩登りを2年前に2回体験しただけで、ロープの扱い方から指導を受けなければならない初心者である。
リーダーがマンツーマンで懇切丁寧に教えてくれる。
初級者コースのスタート地点に立って、上を見上げる。  傾斜がわずかにあることは可視できる。
しかし、ここをよじ登る人間にとって、地球の引力を考えれば、その傾斜は無に等しく、絶壁である。
岩登りには小学校1年生のクラスはないようだ。  リーダーの指示に従い、一本登り切ったときには、全身汗だくであった。
次に、懸垂下降を行う。登ったら降りる。  当たり前のことだが、やっていることは当たり前ではない。
2本目は、ビレイなしでロープにプルージック結びでシュリンゲを繋いで登る。  緊張感の全身タイツを着ているようだ。
岩の上まで到達すると再び降りる。  下りがうまくなれば、岩登りは上達すると言われた。
成程、岩壁に?まりながら足元のさらに下を見て、足の置き場を探すのは尋常ではない。  地面についたときほっとした。
この後、指導者が交替する。  今度もサブリーダーが付きっきりで指導してくれる。
精神的に全く隙間のないほど一杯一杯であったが、その指示に答えようと必死に登った。
昼飯をはさんで再び岩の怪物と対峙する。  登る位置が変わった。
朝のコースに比べて、表面がのっぺりしている。  人間必死になると、不安すらも出て来ない。
緊張感が恐怖心さえも覆い隠してしまう。  それでも、下る本数が増えるごとに高さに対する怖さが少し薄らいでゆく。
しかし、緊張感で汗まみれになるのは一向に変わらない。
さらにコースを変えて、もう一本というところで、雨がぽつりと落ちた。
黒い雲が近づいてきて、あれよあれよという間にどしゃ降りになった。  ここで本日の岩トレは終了。
もう一本登りたかったという気持ちと、やれやれ終わってよかったという気持ちが複雑に絡み合って、不思議な脱力感を味わった。
そして、チョッパーの華麗なる懸垂下降が脳裏に焼きついている。
素晴らしい二人の指導者に心より感謝致します。
                                             (記;野猿)

 読図講座・座学(沢登り編)
(座学日)  2009年5月31日(日)
(報 告)
 今年の初旬から本会推奨の読図(Sメソッド)を学び、ハイキングにて応用してきた僕ですが、今回講座により、読図について再認識を図る事ができました。
Sメソッドでは、クロスベアリング法,正置法は基本的に使用しませんが現在、僕が山で行っている方法は、Sメソッドと正置法のミックスである事が分かりました。
Sメソッドは点(デジタル)、正置法は線(アナログ)である事を考えるとスピードを重視すると正置法となり、精度を高めるにはSメソッドとなる。
僕は一人で山に入ると知らずしらずスピード゙が上がってしまうので、自然と混ざってしまったのでしょう。(笑)
ちなみにSメソッドを使ったハイキング゙では、案内看板等を見なくなってしまい、目標の分岐点を通り過ぎてからそれに気付く事もしばしばあります。  その暴走はSメソッドが止めてくれるので、少しの体力と時間のロスだけで今は済んでいますが、確実に止まる事が必要な雪山や悪天候下ではより正確なSメソッドが大変助けになるでしょう。
(不慣れなSメソッドはエラーも多いが、不慣れでも確実に現在置確認ができる所も多い。)
ですから、今の内に多少時間を割いてでも完全習得したいのですが何分、Sメソッドは頭を使い精神的に疲れるので、
体力的に疲れてくると自然と敬遠してしまいます。
(おそらく、これが読図山行不人気の要因の一つでしょう。実際に我リーダー達も読図山行には横を向く事が多いですからねー。(笑))
 とはいっても、読図能力が必要な事はみなさんの共通認識ですので、短期間集中で是非とも読図をマスターして下さい。
 今回でSメソッドはクロスベアリング法とは違い沢登りにも対応可能である事が分かりました。
実際の沢山行でそれを十分体験し、楽しみましょう。
 ということで、講師様、受講生の皆さん、丸1日大変ご苦労さまでした。
                                             (記;チョッパー)

 沢登り入門講座・実技T「岩登り・蓬莱峡」
今回の沢登り講座は兵庫県の蓬莱峡にて岩登りの練習でした。
装備は、リュック30L、軽登山靴、ヘルメット、ハーネス、カラビナ、安全環カラビナ、シュリンゲ、ロングテープ、
下降器(ATC)、腕時計、グローブ、筆記用具、カッパ、タオル、着替え、飲料水、昼食、メガネバンド

この日の目的は「沢登りのための岩登り」ということで岩登りの基本を教えていただくことに。
とはいえ気になるところはどんな場所でどんなことを教わるのだろうかということで、基本も何もない。
登山初心者の自分は「岩登り〜ロッククライミング〜フリークライミング」という発想しかなく、予習がてらにインターネットで検索する蓬莱峡の画像もピンとくるものもなく、蓬莱峡に着くまで某遊戯施設スポッチャのインドアクライミング(高さ3M程)を大きくしたイメージしか持ってませんでした。
そして実際に見る蓬莱峡に足が竦んだのは言うまでもありません(苦笑)。
しかし蓬莱峡は初心者でも登れる崖ということらしいので、やってみないことには始まらないと早々に腹を括りました。

まずは宿題であるロープの結び方「エイトノット」「プルージック」「ダブルフィッシャーマンズノット」の3種類を
H郎さんにチェックしてもらい、その後地面から50cmほどの高さで岩壁を水平に移動する練習をしばらくしました。
が、5Mも移動できません(汗)。  とあるポイントでいつもすべり落ちることに。
どこに手を持っていってどこに足を引っ掛ければいいのかがわからないので言葉通りに手探りで手足を引っ掛けていたら、なんとか乗り越えましたが、何故越えれたのが理解できぬまま次のステップのクライミングへ・・・
比較的簡単なクライミングポイントを登らせてもらったはずなのですが一歩一歩にすごく時間がかかってた気がします。
というのもクライミング一発目、足を踏み外しました(汗)。  一度踏み外すとなかなか進みがは速くなりませんね。
慎重に慎重を重ねる具合で。  それでもようやく登りきり次のステップの懸垂下降へ。
懸垂下降は最初こそ背を地面に向けるのが怖かったくらいで、2度、3度繰り返すうちにだんだん慣れていきました。
それよりもこの日一番印象強かったのはクライムダウンです!  岩を降りるのがこんなに難しいのかと感じた瞬間でした。
足元が見づらく足の踏み場がわからない、なおかつ下を見下ろすと「高い・・」という恐怖心が沸いてきて
クライムダウン一回目は必死でした。

そんなクライムダウンの上り下りを2セットし、3セット目クライミングシューズなるものをH郎さんに貸していただき、登ってみることに。  感想は・・・メチャクチャ登りやすかったです。
蓬莱峡まで登山靴で来て登山靴でクライミングという出で立ちで比べるべくもないんですが、クライミングシューズは登山靴と違い足の裏に岩の感触がダイレクトに伝わってくる感じで、つま先にも力が入りやすく岩を登るための靴だとよくわかりました。  しかし長時間履いて動けないそうで。  ただそれぞれの用途に見合った道具を使用するのは山を楽しむ上で意味のあることだとも感じました。

蓬莱峡での経験がこれからの沢登りの下地になり、実地スタート地点でもあると思っていたので、当日は必死だったと思いますが、岩にへばり付いている僕に皆さんから色々アドバイスいただけて嬉しかったです。
代表のT生さん、直接指導して下さったH郎さん、参加者の皆さんありがとうございました。
またよろしくお願いします!
                                             (記;きよへー)

 沢登り入門講座・実技T「岩登り・蓬莱峡」
(山行日)  2009年6月14日(日)
(場所)     六甲・蓬莱峡
(参加者)  受講生9名 リーダー2名
(報 告)
 ナント今回、蓬莱峡に集結したメンバーはリーダーを含め11名!  しかも、僕と写真家のI氏以外は、アル友岩トレ初参加の方ばかりで、20〜30代の若いメンバーも数人加わりグループが発しているオーラから若さが感じ取れるまでになった。
人数的にも他グループに引けを取っておらず、ホームページ内の記事にある様なアル友の目指す所へ少し近づいた様に思う。
講習開始にあたり経験値ごとに班編成を行い、未経験、既経験、自主トレ班と、3名ずつ3班に分けトレーニングを行った。
今回僕は自主トレ班、自分でロープを張り支点を取って練習開始。
今まで支点作りをリーダー監視の下、作業を行っていたが、今回自己責任で設置する事により、バックアップを効率良く確実に取る作業を練習出来た事は収穫でした。
岩登りに関しても、ようやくクライミングシューズに慣れたのか、自身が慣れてきたのか、腕力を使う事はほとんど無くなった。
これからは、足場となる所を着実に目視しつつ、周囲を観察しながら登り、適切な箇所にランニングビレイを取れるルートファインディングを意識しながら練習しよう。
 来週に岩トレ、再来週はいよいよ沢へと舞台が変わります。みなさん大いに楽しみましょう。
                                             (記;チョッパー)

 沢登り入門講座実技U「沢登り・毘沙門谷」
(山行日)  2009年6月28日(日)
(場所)     京都北山・毘沙門谷
(目的)     初心者のための沢登り実技
(行程)     往路:沢遡行 - 毘沙門橋バス停(S)〜毘沙門大滝(F5)
              復路:山道 - 毘沙門大滝(F5)〜毘沙門橋バス停(S)

             

(参加者)  講師;H郎、T生、Sina
              実技補助;マゼンタ、M子、KY
              受講者;きよへー、一休.、しほっち、あや、ねこ、ふの字、野猿
(報告者)  一休
(作成日)  2009年6月30日
(報告)
5:30起床。  予報では曇りであったが晴れ。
8:00に京都駅集合、8:10分発の周山行きのバスに乗る。  バスに揺られること約1時間。
9:00に毘沙門橋バス停(S地点)に到着。
沢登り装備に着替え後、講師陣から安全対策など諸注意あり。
A,B班に分かれて沢に入る。私はB班。  入ってすぐ、4m滝があらわれる。
滝のすぐ下に落ちてぶつかると痛そうな大きな岩があり少し怖い。
前回の岩実技と同様の紐をプルージックに使おうとしたら、それは太いと注意をいただく。
沢では紐が濡れて締まることを考慮してやや細い紐を使うべき、という内容。
ここは私にとっては良いホールド、足場が無くこの日一番怖い滝だったと思う。
最後の登りきる部分も難しかったがなんとか登り一安心。
その後5m滝、F1。  左側の岩をトラバース気味に登る。
もし滑ると結構振られるなぁと思いながら気をつけて登りきる。
 しばらくゴーロ。  かなり慎重に歩いたおかげで滑ることは無かった。
ただ、水深が思いがけず深いところがありそこに足を取られてバランスを崩したりした。
濁っていて底が見えない場所に適当に足を突っ込んだのが原因。
 5m滝、F2。  滝のすぐ左側を登る。  ここは楽だった。  ホールドも良く足場も良かった。
緊張がほぐれ、それと同時に沢に対して少し油断。
 二段15m滝、F3
岩崎さんが滑落(約2m)。
逆スラブの壁でホールド&足場を探している最中に足から滑って滑落してしまったらしい。
軽い打ち身で済んだみたいでほんとに良かった。
ただ、プルージックが効かずに下まで滑落したことが問題。
トップロープの割りに細い紐+プルージックの割りに太い紐の組み合わせが原因。
私も上記の組み合わせで挑もうとしていたので順番が違えば落ちたのは私だった。
私を含む数人は右側から巻いてF3をパスした。  その後大きな岩の上で昼食&休憩。
 再出発後、すぐに5m滝、F4
滝の右側から歩くようにして接近、最後手を使って登りきる。
この時点で上半身はほとんど濡れていない状態。
しばらく歩いたあと泳ぎ必須の深い場所があり、行け行けと声がかかり飛び込んだ。
かなり冷たいが、これが沢かぁと思いながら渡る。
当然ながらあっという間に全身ずぶ濡れ、でも沢に来た!っていう気分になった。
 この日最後の毘沙門大滝20m、F5
2段構成?になっており1段目は滝の左側を登った。  ほどよいホールドと足場で楽しく登れた。  2段目は滝を横切って右側を巻いて終了。
  林道に出た後、怪我人を想定してロープを使っての搬出訓練の練習。
ロープを使って毛糸編みの要領でタンカを作る。
そこに寝てもらって両サイドから包むようにして上で数箇所カラビナでとめる。
左右に3人ずつ、各々のシュリンゲとタンカをつなぎ準備完了
6人がかりで持ち上げて5m程運んでみたがシュリンゲが体に食い込んでかなり痛い。
たった5mでこの痛みなのはビックリした。
6人で持つからにはそんなに重くないだろうと思っていたが痛いしかなりつらい。
2次災害が起きる確立もかなり高いんだろうなぁと思う。
理屈、方法は分かったが、現実に起こった事を想像するとゾッとした。
つくづく怪我はしないでおこうと思い直す。
練習後山道を降りてバス停まで。  少し早い夕食を取った後、京都駅で解散。
(感想)
  初めてでしたが皆さんのおかげで楽しく沢登りできました。  怖い側面もあると思いました。  当然ながら自然が相手ということで予見不可能な危険があります。
掴んだ岩がぐらつくとか、踏んだ岩が崩れるなどなど想像以上の危険はあるかと思います。  ただ、道具の知識や、事前の準備などで確実に100%パスできる危険もあると思いました。  パスできるところで怪我はしないようにしようと思います。
本日は楽しい山行ありがとうございました。  次のヘク谷が楽しみです。(^^)

 
 2009.6.28 アル友・沢講習会・北山・毘沙門谷
天気予報では降水確率30%、しかし当日は朝からいい天気。
自宅から集合場所の京都まで1時間。そこから周山行きJRバスに揺られること50分。  9時過ぎに毘沙門谷バス停で降車。
いよいよ本格的な沢登りを体験できる。  昨夜までは恐怖と緊張で仮病でも使って欠席したい気持ちが心のどこかにあった。
しかしいざ入渓地点に立つとみんなの楽しそうな雰囲気にそんな不安もどこかに飛んでしまっていた。
まずは自己紹介、今回は全員で13名。A班とB班に分けて行動とのこと。
そしてそれぞれの班の中での歩く順序も決められていて勝手な行動はしないようにとのこと。
これはリーダーがいろんな場面、状況を考慮の上で決めた班分けと歩行順。  各自沢支度とストレッチを済ませ、さあ始まりです。
バス停から50mも歩くか歩かないうちにいきなり林道の土手から水の中へ。  そしていきなり小さい滝が出てくる。
早速ロープを出してもらう。  ここを越えてすぐに大沢リーダーから注意点を聞く。
岩登りと違ってフリクションが小さいため「えいっ」とばかりに勢いをつけて足を上げるといけない。
足はじわっと持ち上げるようにとのこと。
もう一つ、ロープを足の間に入れないこと。  これは万一落下した時にロープが足に絡まって頭が下を向くからだという。
それからも小さい滝が幾つも出てくる。  遡行図と照らし合わせてもどれがどの滝かよくわからない。
F3二段15mの滝は今回これまでで一番長い滝だ。  トップは草地さん。難なく上まで。次は岩崎さん。
3m程の所で行き詰る。  そして岩肌をまるでスローモーションを見ている様にスーと落下。
幸いにも膝と肘に擦り傷くらいの怪我ですんだ。  プルージックが利いていなかったようだ。
次に続くしほっちさんはみごと上まで。  しかし先ほどの落下を見ていたみんなは意気消沈。
もっと腕を磨いてからの挑戦ということにして右の崩れた草付で巻く。  この高巻きでもロープを出していただく。
こんなところでもロープいるの?と思うほどの徹底した安全対策。
このおかげで自分のような入門者でも楽しく登っていける。  ありがたい。
12時15分、F4の5m滝の前で昼食。  ここで再び登山道と交差。  ここにはなぜか比較的新しい自転車が捨てられていた。
12時40分、行動開始。  少し進んだところで首まで浸かって淵を通過。  今年の初泳ぎである。
そして今回の最大滝、F5毘沙門滝が現れる。
滝の半分くらいの高さのところを左から右へトラバースして右の草付に向かうのだがこの通過時に頭から勢いよく水を被る。
これが沢登りの楽しみの一つシャワークライミングか。  全身びしょぬれで終了点の林道へ出る。
その後林道の日当たりのよい場所でザイルを編んで担架を作り負傷者の搬出の仕方を見せて頂いた。
ひとりの負傷者を担ぐのに最低6人必要とのこと。
あまり大人数で沢登りはしないから実際怪我をしたら自分たちだけでは搬出なんて出来ないという。
安全第一に心掛けよう。
涼しかった谷を離れると刺すようなきつい日差し。  今日はこんなに暑い日だったのか。  やはり夏は沢なんだ。
                                             (記;ねこ)

 京都北山「金比羅岩登り」
(山行日)   2009年7月5日(日)
(参加者)   H郎、T生、筋肉M、チョッパー
(報 告)
 僕の体調を心配してか、未熟な岩技術を考慮しての事か、山行場所が雪彦山から京都金比羅に変更となった。
とりあえず一安心(笑)。
 いつもの場所に集合し、車と徒歩で岩場へ到着。
本日は、北尾根〜Mフェース〜Kスラブ〜Y懸の頭(昼食)〜北壁〜ビビリ岩〜Y懸の頭〜下山。  という充実ぶりです。
Mフェースのクラックルートは3回ほど挑戦させて頂きましたが敗退でした。  これぐらいになると、僕レベルではチョーク(滑り止め)が必要かもしれません。  とりあえずここに執着すると、この先がしんどくなるとの事でここは宿題となりました(泣)。
その他ルートも湿り気味の岩が多く大変緊張しましたが、周囲の景色は良く一息つける瞬間もあり楽しめました。
しかし、僕が必死で上がる岩をリーダーはスイスイと登ってくる。
当然、技術レベルの差はあるが、その違いはルートファインディングによるものも大きい様だ。
僕も周囲を観察しながら登っているつもりだが、やはり視野が狭い。  リーダーは意図も簡単に足を掛けられる所を見つけ出し「ここに足乗せられるやん。」と、登ってくる...(>_<)。
そのリーダーにも落とせない岩や、越えられない先輩がおられるようで、その理由をシューズ位置付け、最強のクライミングシューズを近日購入予定である様だ!
その時は、京都金比羅ホワイトチムニーにてリーダーの華麗なクライミングを鑑賞しワークショップを開催したいと思いますので、みなさんご参加の程よろしくお願いします(笑)。
 今回、MKルートで手こずり、ごまかしながら登る手法もそろそろ限界かな、と感じました。
ここから、一皮むけるまでにまだまだ苦労が必要でしょう。(オッサンはトレーニング自体、苦労なのです。)
難ルート攻略は若い人や、ベテランに任せて無難なルートを楽しむ岩登りに目を向けたいのですが、夢中で岩に取り付いている筋肉Mさんを見ていると、もう一苦労お付き合いする気になりました(笑)。
 ということで、厳しいトレーニングも無事終了。  みなさん、たいへんご苦労さまでした。
今回は、初めてのルートで大変疲れました。  ましてや夏場の岩登りは暑く水1リットル以上必要でした。
やはり、盛夏は沢がベターなのでしょうか。
しかし、昼からは下山後の反省会で頭が一杯になるリーダー達にとっては、どちらでも関係ないでしょうね...。
                                             (記;チョッパー)

 京都北山「金比羅岩登り」
(山行日)   2009年7月5日(日)
(参加者)   大沢、生、チョッパー、野猿
(報 告)
  織姫・彦星の恋に目もくれず、ひたすら金比羅のごつい岩壁に向かった。
朝から晴れ、梅雨の真只中ゆえ蒸し暑い。  午前8時JR京都駅タクシー降り場に参加者全員が揃う。
生さんの自家用車で目的地に向かった。  午前9時30分頃、北尾根のスタート地点に到着。
装備を取付けて、大沢さんが小生の指導を、生さんとチョッパーさんがペアーを組んで先に行った。
小生は、メインロープの末端を手に8の字結びでハーネスに装着する。
次に、メインロープでセルフビレイを行い、その後、ATCにメインロープを取付け安全還付カラビナでハーネスに装着する。
これでセカンドのビレイは準備完了。  トップの大沢さんがシュリンゲとカラビナで安全を確保しながら岩を駆け上る。
しばらくすると、大沢さんの姿が見えなくなり、その後ロープの動きも止まる。
「ビレイ解除!」の声により、ロープをATCとカラビナから外す。
「ビレイ解除しました!」さらに、「ロープを外して下さい!」セルフビレイを解除。
「すべて外して下さい!ロープを巻き上げます!」すると、ロープはするすると岩肌を駆け上がって行った。
そして、緑の蛇が去って行くかの如く、その末端を見送ったのである。  その光景は、はっきりと頭に残っている。
その後、ロープの末端が大沢さんの視野に入ったとき、全く予想しえない出来事に遭遇したのである。
そう、小生は、8の字結びでハーネスに装着したロープをも外したのである。
大沢さんの岩登りの歴史に新たな1ページを刻むことになってしまった。  どうしてそのようなことをしたのか。
外して下さいと言われたので外したのだが、外すとき、小生の頭の中では、蓬莱峡での岩トレで上からロープが
降ろされるシーンが再生されていた。
つまり、一旦巻き上げられたロープが投げ落とされると思い込んでしまったのである。
蓬莱峡での2回の岩トレと違い、自分が位置しているところは、薄暗く、自分の視野には人の存在がない。
常に周りには誰かいるという環境とは異なっていた。  大沢さんの指示に従い、その場で待機。
しばらくすると、大沢さんの姿が見え、困惑と余計な作業を増やしてしまったことに申し訳なく思った。
「どうして、登るの?!」との言葉に返答を見出すことができず、なすすべもなくその場に立ち竦んでいた。
そして、ロープが投げ下ろされ、再度ハーネスに装着したとき、これから岩登りが始まるというのにほっとした。
第1段階が過ぎ、Mフェース→Kスラブへと登った。
ザックを担ぎ、途中シュリンゲとカラビナを回収しながら上へと移動して行く岩登りは、初めての体験であり、
特に片手で回収作業を行う時間が凄く長く感じられた。  この作業を手際良くしないと体力がどんどん消失していく。
12:30頃Y懸の頭で昼食をした。  その後、北壁を登り、ビビリ岩で一休み。ビビリ岩をチョッパー川崎さんが登る。
ここは、初級者の小生には無理なので見学することにした。  やはり、手強い。
その上、ここに来るまでに体力もかなり消耗している。  それでも見事登りきった。  流石である。
これで終わったかと思いきや、大沢さんから小生も登れとのリクエスト。
辞退したかったのだが、大沢さんのビレイを信じないのでは失礼に当る。  意を決して岩にしがみつく。
3m程登ったところで立ち往生。  先輩方のアドバイスによって、何とか一歩を踏み出すことができ、お陰で登りきることができた。
セルフビレイを取って、岩の上から前方を見たとき、眼下にくっきりと広がる大原の里が心を和ませてくれた。
そのとき全身に纏っていた緊張という鎧兜を脱いだ。  今日は何リットル汗を掻いただろうか。
終わった頃汗が身体に纏わりついていた。  下山して神社の水で汗をぬぐったとき爽やかな自分が戻った。
小生にとって、今回の山行はかなりハードな山業だった。  その分学ぶことも多く大変貴重な財産を得たように思う。
岩のどこを攀じるかによって、体力の消耗の度合いが異なる。
より身体に優しいそのポイント(足場)を見つけることが最重要であることが分かった。
大沢さん、生さん、チョッパー川崎さん有難うございました。
                                             (記;野猿)

 沢登り入門講座・実技V「比良・ヘク谷」
(山行日)    2009年7月12日(日)
(参加者)    きよへー、一休、しほっち、あや、チョッパー、ねこ、ふの字、野猿    <受講生8名>
                H郎(CL)、T生(SL)、Sina    <リーダー陣3名>
(報 告)
  アル友の山行は2回目の参加。  自宅から50分という近場なので現地へ直行した。
ヘク谷は結構シャワーがあるよ、と聞いていたのでいつもの水遊び仕様のウエアで挑むことに。
しかし、準備中手袋を忘れたことに気付く!!  入渓9:30。  最初から積極的に水に浸かる。
次から次に現れる滝を登るのに夢中になりすぎて、首から掛けているマップケースの遡行図を見るヒマがない。
しまいには邪魔に思えてザックにしまった。
今回は今まで忘れたことのなかった渓流手袋を忘れ、チョッパーさんに滑り止め付きの軍手をお借りする(ありがとうございました)。
がしかし、この滑り止めが沢登りでは反対に滑るということが判明。  ロープ登行するような高い滝は素手で登ることにした。
クライミング中、水流のホールドを掴んでいると手が凍るか!と思う程の冷たさ。  普段はネオプレーン製手袋の恩恵を受けているということに忘れて始めて気付く。  その後、ありがたいことにOさんから滝の前に置き忘れてあった革手袋をいただく。
濡れた岩でも革は滑らないと実感(ありがとうございました)。
ヘク谷で印象に残っているのは12m滝と2段15m滝、そして18m美爆。  18m滝以外はすべて直登した。
植林小屋でお昼休憩のはずが、思いの他遡行に時間がかかり14:30、15m滝をのぼりきったところでお昼ご飯となった。
私は怖がりで足置きひとつにしても慎重になりすぎて思い切って体重を乗せることができない。
こういうことが重なって時間がかかるのではないかと反省。
こればっかりは何度も沢に入ってフリクションの感覚を自分のものにするしかないと思う。  8月は鈴鹿で自主練だー!!
植林小屋に到着したのは15:30を過ぎていた。
本来は小女郎池まで登って登山道を下山する予定だったが、さすがに時間がないのでココから尾根まで直登することに!
結構な斜度で登山靴に履き替えていない私は苦戦する。  約20分で登山道に上がり休憩後下山にかかる。  18:00ゴール。
着替えの最中、ヒルだ〜!ダニだ〜!と声が上がる。  話には聞いたことがあるが、ダニの噛み跡ってやっぱ2つ並んでいるんだ。  初めて見た。  いつも遊んでいる鈴鹿の神崎川周辺では登山道を下山することは少なく、いつも沢筋を行くので
わざわざ登山靴に履き替える習慣がない。
以前、前鬼川の下山で登山靴に履き替えた全員がヒルにやられたのに、沢靴だった私の仲間だけ被害に合わなかったという
経験がある。
ヒル対策として履き替えないという選択肢もあるのではないかと思う。  実際私が過去2回ヒルにやられたのは手首だった。
今回の反省点。  自分が登ることに精一杯でロープの回収等に気付かなかった事。
今後はもう少しまわりの状況をよく見られるようになりたい。  そして歩き方・登り方がまだまだなので、技術を少しずつ上げていきたい。
以上、今回も大変お世話になりありがとうございました。
                                             (記;しほっち)

 沢登り入門講座・実技V「比良・ヘク谷」
  沢二回目の講座は美しい小滝の連続するヘク谷。梅雨の最中だというのに今回もいい天気。
道路沿いの駐車地に着き身支度を整え講師陣から注意点等を聞く。
危険な個所よりなんでもない個所での事故が多いので油断しないようにとのこと。  いよいよ行動開始(9:45)。
駐車地の土手を下りいきなり安曇川本流の川の中へ。  ざぶざぶと膝から股下くらいの水流を歩き対岸へ。
苔蒸した石がごろごろと重なっている。  約40分で8m滝。ここはロープを出していただく。  豪快に水を被りながら滝の左を、または右を攀じる者。

   

我がチームは右ルートを。  25分をかけ全員登りきる(10:50)。  ほっとする間もなく次の滝が現れる。
大きな倒木が滝にかかっている。  この滝は左から回り込み腰をかがめて下を通過。
次に出てきたミニミニゴルジュは左をへつり通過(11:00)。
その後も幾つかの滝を超えて滝身に倒木が刺さる12m滝へ(12:15)。  ここもトップのチョッパーさんがルート工作。
ロープを出していただき左を攀じる。  35分をかけ全員登りきる。
次に小さいが深い淵をへつり終えたところにある15m滝(13:05)。  すでに先頭グループがルート工作にかかっていた。
滝右の半ばより少し上の立ち木に中間支点を取り順次登っていく。  待っている間は寒くて身体が震える。
全員が登り切ったところで昼食(14:00)。  冷えた体に熱いカップ麺が楽しみであったがゆっくりと食べている場合ではない。
予定よりかなり遅れているらしい。  芯の固い麺を腹に流し込み早々に行動開始(14:24)。
10分足らずで18m滝へ(14:33)。  ここは右の草付を巻く。  その後急ぎ足で進みやっとsina先生の待つ朽ちた植林小屋のある標高810m地点に着く(15:40)。  ずいぶんと長い時間待って頂いたようですみませんでした。
予定の小女郎池まで行くと帰りが遅くなるのでここで沢装備を解いて標高964m地点北西の鞍部へエスケープすることに。
滑り落ちそうな斜面を落石で怪我をしないようみんなばらばらになって登る。(16:25)
全員が小女郎池から延びる登山道に出て小休止の後、朝の出発地点に向け下山。(17:40)
駐車地点に戻り乾いた服に着替えていつものように今回の反省点や成果など感想を述べ帰京。
  今回の僕の反省点としてはまず、もっと早くホールドを見つけて行動すること。
それには小さな手や足のホールドでも確実に捉えられるようにすること。  今はとにかく大きくて持ちやすい、大きくて足を載せやすいところを必死で探してる状態。  そして次にいつもそうだが地形図や、遡行図を見て現在位置確認が出来ていない。
沢を辿るのに必死でじっくりと周りに目を向けられない。
次回からは待ち時間の間にでも少しでも周囲の地形と地図を照らし合わそうと思う。
本当は連続して見ないといけないようだが・・・。  位置確認に高度計も頼りだがあまり信用も出来ない。
今回は気圧の変化が急だったらしく登れども高度は低い目に表示される。
標高が上がれば気圧は低くなる。  逆に気圧が高くなれば標高は下がる(下がったように表示される)。
気圧が急激に高くなってきている場合その地点の気圧は高くなり高時計の表示は当然低くなる。  当然正しい高度を示さない。
 こんなこともあるのだということを覚えておきたい。
今回も皆様にお世話になりました。  ありがとうございました。
                                             (記;ねこ)

 沢登り入門講座・実技V「比良・ヘク谷」
(山行日)  2009年7月12日(日)
(参加者)  受講生8名、リーダー陣3名
(報 告)
 さて、本日が沢登り初参戦の僕。参加人数が多数であり、こっそり皆さんの影に隠れて、魚影の確認でも出来ればとの想いを胸にいつもの集合場所に到着。
そこで、班分けが発表され僕はA班のトップ!「え、何!トップ!」「スイマセン僕、沢は初めてですけど...」などと言える雰囲気では無かった...。
たとえ言えても、リーダーの口癖「大丈夫やってー」の一言で一蹴されてしまうのは、目に見えていた。
トップの役割とは、ルートファインディングと滝の直登部を確保なしに登る事らしい?  とりあえず、装備を装着しスタート。
水量は多めで、冷たかった事もあり、ついつい沢の横を歩いてしまうが、一度ザブンと水に浸かると気持が解放された。
それからは、ジャブジャブと進みます。  小さい滝を登り、大きい滝を登り、時にはロープで安全を確保しながら登ります。
さすがに18mの大滝は高巻きしました。
滝場の岩は豊富にホールドがあり、想像していたより登り易く、滑り易い足場の中、僕レベル(岩登り:初心〜初級へ学習中)で登れました。
ワイワイ楽しみながら歩いたせいか、ロープが必要な場所でのタイムロスよるものか、時間が経つのが早く昼食の時間を削っても、この日は植林小屋跡地で時間切れ。
その後はSinaコーチ(読図担当)先導の下、エスケープ(尾根を急登する事25分)し登山道へ抜けた。  「あー疲れた。」
 そんなこんなで無事下山、ではなかった。
着替え中、僕の足にヒルが一匹。他にも被害者数名!「引くわー。」  ダニの被害者もいるし。
沢でザイル模様のヘビにも遇ったし。  手に取った岩と手の間から得体のしれない何かが逃げていったり。
「あー勘弁してくれ!」   「僕は、沢には向いていない。」と確認できた、とても良い1日でした。(笑)
それでも、遡行中はとても快適で楽しかったです。  ただ、その他の事柄が僕には...ムリ。 (笑)
                                             (記;チョッパー)

 沢登り入門講座実技W『奥ノ深谷(比良)』&W『口ノ深谷(比良)』
(山行日)  2009年8月22日(土)〜23日(日)    葛川森林キャンプ場(テント泊)
(参加者)  きよへー、一休、あや、チョッパー、ねこ、野猿  (受講生6名)
               H郎、T生、Sina  (講師陣3名)
(報 告)
 最近の休日は悪天候が続き計画通りに山行が出来ず、今回も天気予報では降水確率60%。
またか、と勝手に22日の沢山行は中止と思い込み、何の用意もせずにいると夜遅く、明日は決行との連絡が届いた。
「エー、行くんですか?」 降水量予報が1mm/時なので、行けるという判断らしい...。
行くとなれば用意をしなければ...。  しかし、既にアルコールが思考能力を低下させていた。
よって、何も考えず荷物をリュックに詰めこみ就寝。
 翌朝、曇天模様のなか集合場所へ行くと、ぞくぞくと年中高気圧なメンバーが集まってきた。
この高気圧なメンバーなら、天気は回復するだろうと早速、車2台で比良へ向け出発。
天候は途中から雨に変わり、目的地の坊村駐車場に着いても雨は止まなかった。
しかし、皆が外に出て装備を付け始めると雨は上がり、奥ノ深谷出合いに到着する頃には、日が射していた。
流石、高気圧集団。  しかし、高気圧集団も車の中では威力を発揮できない事が分かった...。(笑)
 さて、沢登り。  明王院から林道を40分程歩き奥ノ深谷出合いへ到着、準備運動後入渓。
水量は多かったが、水はさほど冷たくなかった。
歩くとすぐにここの岩はよく滑る事が分かり、慎重に遡行して行ったが、気を緩めるたびズルッと滑った。
泳いで滝に取り付く様な所は、落ちても滝つぼで「ザブーン。」で良いわけだが、下に岩がある場合はそうは行かない。
慎重な3点支持で、確実にホールドしてから次の一手を出すように心掛けた。
しかし、ホールド゙のみで体重を支えるのは、やはり難しいであろう。  沢登りで危険を一番感じる瞬間だ。
これは、高巻きでドロ壁を登る時も同じだ。  「滑ると止まらない。」  いかに効率良く3点で自立出来るかの判断が難しい。
技術武装のない僕が危険箇所で滑らなかったのは、ある意味ラッキーであった様な気がする。
というのも、岩登りでは立てる所と立っていられる時間の判断がある程度分かるのだが、沢ではそうはいかなかった。
「いつ足元のグリップを失うかが分からない。」という不安は最後まで抜けずにいた。
沢登り2回目の僕がそこまで欲張る訳にはいかないのだが、事故に繋がるリスクは早めに削ぐほうが良いので
今回の2日間は、地図とコンパスをしまい込み沢登りに集中した。
おかげで2日間共、現在位置確認はおろか、いつ遡行終了点に着くのか分からないでいた。
1日目の奥ノ深谷は林道を経て10時前に白滝谷手前から入渓し、看板のある遡行終了点に着いたのが14時と
予想より早く着いて、「もっと水遊びを楽しめば良かった。」と消化不良気味(その後は坊村への登山道を下山16時前着)。
2日目の口ノ深谷も同じ林道を歩き9時過ぎに橋の横(出合い)から入渓し、
登山道がある遡行終了点に着いたのが14時20分とまたもや、早く着いてもっと攻めの姿勢で挑めば良かったと反省。
(その後はワサビ峠を経て御殿山から坊村への冬道を読図山行スタイルで下山16時45分着)
やはり、現在地確認(時刻管理)は楽しい山行には欠かせない作業である事が再確認できた。
 下山後、汗を流した後の親睦会、反省会は当然17時からの楽しいアル友の始まりです。
状況はご察知のとおり。  テント泊装備のなかで、何を忘れようともアルコールだけは皆さん忘れていなかった様です。
おかげで、翌朝の気分は...でした。(笑)
なにはともあれ、今回も事故等無く、沢を楽しみ下山できた事が一番です。
初日は我々の近くで事故が発生したらしく、消防隊の出動も目にしました。
沢登りは楽しい山行ですがその反面、安全確保が難しい所や動物被害等、危険もいっぱいです。
決して無理をせず危険箇所はメンバーの総意で判断するのが妥当でしょう。
次回からの沢では、足を止めて周辺の状況確認(現在位置及び安全対策)を名目にもっとジャブジャブと
水遊びを楽しみたいものです。
それでは、みなさんご苦労さまでした。
                                             (記;チョッパー)

 沢登り入門講座実技W『奥の深谷(比良)』
(山行日) 2009年8月22日(土) 葛川森林キャンプ場テント泊
(参加者) 受講生(一休、あや、チョッパー、ねこ、野猿) 講師(H郎、T生、Sina)
(記録)  ねこ
(コースタイム)
 09:55 明王院出発
 10:38 白滝谷手前より入渓
 14:00 標高700m付近の登山道の接点にて遡行終了
 14:25 登山道にて下山開始
 15:00 牛コバ着
(報告)
雨の為2回も沢講習が中止になり、その上お盆の連休を挟んだものだから約40日振りの講習。
その間、アル友のメンバー以外の者と沢に入ってはいるもののロープを使った本格的な沢登りは久し振りだ。
親睦会を兼ねたテント泊ということで荷物が多い。
60?と28?のザックを二つ提げてフラフラになりながら集合場所の京都駅に着くと自分と同じように2つのザックを持った仲間が前方を歩いている。  こんなに沢山の荷物、自分だけじゃないんだ。なんだか嬉しくなった。
さて、坊村に到着するも小雨。  しかし山肌のガスは上方へ流れて行く。
各自沢装備を整え晴れ間が見えだした明王院を出発。  白滝谷へと続く林道を歩き白滝谷手前より入渓。
いつもより水量がかなり多いそうだ。  いきなり腰まで浸かっての遡行開始。  水流の多い個所を狙って果敢に前進する。
先行する他パーティーを追い越す。  すぐに1m大釜。(僕の眼では3mくらいに見えたが)これは突破できると思い淵を泳いで取り付きへ。  しかし足を落ち着かせるようなスタンスがない。  立ち泳ぎでロープをカラビナにセットしたものの水しぶきで岩肌が見えない。
手探りでホールドを探すが足の引っ掛かりもなくてあたふたしている間に水流に押され流され浅瀬に。
せっかくロープを出してもらったのにすみません。
見た目はそんなに水勢も強いとは思わなかったのにあの程度でも押し流されるということが今回分かった。
これでもかこれでもかと多くの滝が続いて向かってくる。
泳いだりへつったり時には高巻いたりして調子に乗ってるところで終了点に着いてしまった。
4時間足らずではあったが充分に楽しんだ。  今回は先頭を順次交代で歩かせてもらった。
先頭は後続の動向に注意したりメンバー全員が登れるかどうかの判断をしながら前方のルート読みをしなければいけない。
とりわけ自分はメンバー中一番へたくそだから自分が登れるところは他の者は問題なく着いてこれるので自分の好きなルートを進んだ(笑)。
これまでの講習では滝を登るのに一生懸命だったため殆ど地図は見れなかったが今回は度々じっくりと渓相を見たり地図、磁石で角度を見たりと余裕が出来てきたように思う。  しかし遡行図はどうもよくわからない。
「小滝」「美しい滝」「ナメ」「斜」など行く手にはいくらでも出てくる。  特にこれだという特定できる表現で書かれていない。
特定できそうなそれらしき滝もあるにはあるがもっと経験を積めば有力な資料になるのだろうか。
それと遡行終了までに要する時間が読めない。  これは遡行図が読めないからかもしれない。
この2日間ロープを終始持たせていただいた。  これもいい経験だった。
うまく束ねることが出来るようになったように見えたがいざ使う段になってザックから取り出したロープは必ず絡まっていた。
これではスピーディーな遡行は出来ない。  家でも練習しておかなくては。
他に気付いたことは地図のしまい方。
A4の地形図を二つ折りにして透明な密封袋に入れていたが、これでは入渓点からどこまで来たのだろうかとか、終了点まであとどのくらいだろうかとか谷の全体を一目で見たい時に不便だ。
A4の大きさの密封袋に入れてから折りたたんだ方がいいだろう。
今回は泳ぎも多かったので袋の極小さな穴から浸水したようで地図を濡らしてしまった。  袋は常に新品を使用したい。
今回で沢登りはまだ3度目だが沢足袋のフリクションにも慣れ、割と不安なく岩面に立てるようになったものだから、
これまでよりもハイテンションになってしまった。
今思うと技術もないのにイケイケモードだった。  変に自信を持ってしまった。
このままでは近いうちに大けがをするだろう。  次回からはもっと慎重に行動しよう。
                                             (記;ねこ)

   

   


 沢登り入門講座実技W『口ノ深谷(比良)』
(山行日)2009年8月23日(日)
(参加者)きよへー、一休、あや、チョッパー、ねこ、野猿(受講生6名)
     H郎、T生、Sina(講師陣3名)
(コースタイム)
  08:08 明王院発
  08:45 口に深谷出合
  10:45〜11:15 標高590mの滝を右に大きく高巻く
  12:00 標高675mで昼食
  14:38 中峠−ワサビ峠の登山道にて遡行終了
  15:08 下山開始
  15:25 御殿山
  16:45 明王院着
(報 告)2日目のみの報告
今年の夏は、ぎらぎらと地面を焦がす太陽光線がなく、沢に向かって、勇んで身体をまるごと放り込む光景が見られない。
 昨日の「奥ノ深谷」の不完全燃焼の分まで、この「口ノ深谷」で楽しもうとする気持ちを快く受け入れてくれるような
晴れた空の下、テント泊した葛川森林キャンプ場を出発した。
 今日も昨日と同様、ヒルの被害がないことを願いつつ、沢へと足を踏み入れた。
ウォーミングアップする間もなく、いきなり手強い滝が続く。  ここは、奥ノ深谷よりも可也厳しいことが予想された。
いつものことながら、全身に緊張感を伝達させて、慎重に沢靴を岩に正対し、前進して行く。
途中他のパーティーと出会いながら、ふと何者かと意識する。
 この日、スタ−トから小生がトップを務めていたので、進みながら、自己の判断でルートを次々と見出して行かなければならない。
今までは、前に誰かがいたので、後ろを付いて行けばよく、足の置き場や水の中までよく見ることができた。
トップがもたもたしていてはいけないという使命感らしきものをザックとともに背負っていたのだろう。
後続を見る余裕を失っていた。休憩ごとにトップは入れ替わった。
奥ノ深谷と同様、ここもまた、滝を流れる水の勢いがすこぶる強い。
水流が弱ければ、直登が可能な滝をいくつか巻いたことは残念であった。
岩でふさがれている箇所を巻こうとしていたとき、メンバーの一人が叫び声を発した。ぶっ飛ぶ水を頭からかぶったらしい。
前を行くメンバーに続いて、岩の隙間を通り抜けると、浸入を拒んでいるかのように、ダムから放水された巨大な水の如く、全身を下流に追いやろうとしている。  わずかな時間であったが、沢登りの醍醐味を味わうことができた。全身ずぶぬれ。寒〜!
直登を避け、高巻きをする箇所がいくつかあった。
その中で、まるで角材を積み上げたかのような岩を攀じ登るところがあり、緊張が全身に走った。
また、傾斜がきつく土が湿っていたので、沢靴の底がスキーの板のように滑りやすいところがあり、メンバーの一人が少しずり落ちた。
そのまま滑り落ちると、急流の中、沢の岩に激突し、こっぱ微塵になる恐れもあった。高巻きの厳しさを知った。
15mの最後の滝を目にしたとき、その美しさに今までの緊張が瞬時に解けた。
真っ白なシルクを纏った岩肌から露が輝きながら飛び跳ねる。
見ているだけならば優雅で心を癒してくれるのだが、登るとなるとまたもや緊張が走る。
ザイルで安全を確保しているが、最後の難所を乗り越えるとき、自分の身体がスローモーションのようにしか動かなかった。
遡行が終わって、靴を履き替えた後、品部さんが暖かいコーヒーを下さった。
実に美味かった。帰りは、品部さんの読図指導のもと、御殿山から夏道ではなく冬道を下山した。
 今回もまた、大沢さん、生さんには、大変お世話になりました。
2日間にわたって、貴重な時間を受講生のため割いて頂き、懇切丁寧なご指導に心から感謝致します。
   学びたることを活かして八ツ淵へ
   沢登りゆくてを拒む岩でさえ水の流れはとめられぬ
                                             (記録  野猿)


 沢登り山行 比良・八淵の滝
(山行日)  8月30日(日)
(参加者)  T生(CL) あや(SL) Sina II氏 野猿 ふの字 しほっち きよへー チョッパー
(報 告)
 沢登り講座で雨天中止となった八淵の滝にやってきた。
リベンジではなく一休のリクエストで沢行が決まったのだが、当の本人が集合場所に現れない。(何でやねん!)
さて、車3台で京都駅を7時10分に出発しガリバー旅行村へ。
到着後、駐車場で沢装備を着け、登山道を少し歩き9時30分魚止滝の手前から入渓。
天候は曇り気味ではあったが水量、水温ともに問題はなく早速ジャブジャブ歩きます。
危険箇所はロープを出しながら魚止滝、障子滝、空戸滝(高巻き)、大摺鉢、小摺鉢、屏風滝、貴船滝(登山道)と順調に遡行し、
途中休憩をはさみながら終了予定地点である七遍返し滝には13時30分に到着した。
イケイケムードの中でも沢での最重要ポイントである危険箇所のリスク回避等、皆さん回を重ねる毎、腕をあげている。
「んー流石!」(笑)ここで、遡行終了するには多少時間が早かった事もあり下山路をオガサカ谷辺りからと決めて、とりあえずまぼろしの滝まで足を延ばす事に。  再びジャブジャブと歩きだしたのだが、ここから水温が冷たく変わった。
よって、あまり水に浸かる事なく遡行していると、水量及び高さも申し分のない滝が現れた。
地図と遡行図で確認すると、どうやらこれが「まぼろしの滝」らしい...。
「これのどこが、『まぼろし』なんやろー?  普通の滝にしか見えんけど!」そんな事を考えながら、滝を見るとついつい登る癖がついてしまっているアル友沢メンバーは下山路が下流にあるのを忘れ、その滝を巻き気味で登った。
登ってから下山路は下流にあると思いだす...。(実は分かってはいましたが。)時刻は14時30分。
さて、戻るかこの先、広谷まで詰めて登山道を下るか。
下山時刻を考慮しATC等で自己を確保しながらまぼろしの滝を降り、オガサカ谷まで戻る事にした。
下山予定地点に到着したのは15時。(遡行終了。)
そこで、それぞれ自分の下山スタイルに変更するが大きな違いは足元を登山靴にするか、そのまま沢靴で下山するか。
登山靴に変更して、いきなりコケたりヒルに付かれたりとひどい目に遭っている人を見てきたが、ビンボーな僕は沢靴の擦減りを嫌い登山靴で下山する事に。  下山中やはりスリップしている人もいた様な...。
しかし、沢を遡行するより下山路の鎖場の方が強かったのは僕だけでしょうか。(笑)
沢登りに関しては少し慣れてきたせいか、さっさと滝の中腹に取り付こうと登ったはいいが、あまりの水流に躊躇してしまう所がありました。
やはり、水流で岩の状況が見えない中、確保なしで取り付いてしまう勇気はなかった。
まぁ、僕の場合そんな勇気は一生ないですけど...安全第一。(笑)
降りるのも危険なので、そこは高巻きしたメンバーによりロープで確保して貰い、「一人でなくて良かった」と、沢登りの危険性を感じた瞬間でした。「沢は複数人で楽しみましょう!」
そんなこんなで、16時10分無事下山。  みなさんご苦労さまでした。
また、沢講座も残すところ後1回となりました。
最初の沢では冷い水に打たれ、下山途中ではヒル被害に遭い、沢に対し引き気味であった僕も、少しずつ楽しみ方が分かって来ました。
出来れば、最後の講座では沢の醍醐味を味わえる様な遡行を行い、来期に繋げられたらと思っています。
もしかして、沢の醍醐味ってすごく単純で、気分もロケーションも最高な盛夏日に滝壺や摺鉢部にザブンと飛び込み、命の洗濯をする事でしょうか。(笑)
                                             (記;チョッパー)

 八淵の滝 レポート
(山行日)    2009年8月30日(日)
今回は一休さん発案・あやさんの案内で、以前中止になった八淵の滝遡行が実現しました。
しかし当日、発案者の一休さんが体調不良で欠席と残念なことに。
朝7時、予定通り京都駅から車で出発。1時間半もせずに八淵の滝入り口のガリバー青少年旅行村に到着。
この山に行くまでのドライブも楽しみの一つだったりします(笑)
ガリバー村到着後しほっちさんと合流し、9時30分前に遡行開始。
遡行早々最初の滝にてふの字さんが苦戦…少し足をとられたみたいです。
後ろから登られるのを見てましたが、自分が2M滑落した時のことを思いだしてヒヤっとしました。
その後のふの字さんの遡行はかなり慎重だったと見受けましたがどうでしょう!?
この日の八淵の滝はあやさん曰くいつもより水量が多いようで、いつもならスイスイ登れる場所も時間がかかったり、高巻きしなければならなかったりと難易度が上がってたようです。
実際僕も有名な沢なので難易度は低く見積もってたんですが、沢に入ってみると考えが甘いことに気付かされました(毎回ですが…)。
今回特に怖い思いをしたのが「空戸の滝」で、登るには登ったのですが足が滑って滑って!  最後のところは、お助け紐を出していただくことになりました。
上り終えてから聞いてみればここはザイルをいつも出してるとか。…やっぱり。
ここでひとまず休憩をとったんですが、前回に続きまた暖かいコーヒーが!
品部さんありがとうございます
!夏なのに寒かったりする沢では心休まるコーヒーブレイクが本当に落ち着きました。
水量が比較的多くて良かったと感じたのはじゃぶじゃぶ泳げたり、大摺鉢、小摺鉢にたんまりと水が張っていてよかったのと、全く幻じゃない幻の滝が見れたことでした。  幻の滝も水量が少なければ直登できたかもしれませんが高巻き。
それも今回はこのポイントにて懸垂下降の練習をすることになりました。  久しぶりすぎてATCの使い方忘れてるんですがなんとか。  ザイルはシングル下降で、ザイルが伸びたり土壁で足元が踏ん張りが効かず少し難儀しました。
下山はこの幻の滝からUターンしオガサカ谷あたりから登山道で降りていきましたが、
今までの下山で一番難しかったと思ったくらい厳しかったです。
下山にかかった時間は1時間程度と短いんですが鎖場が有り、滑る岩場が有りとバリエーションに富んでいて…岩場で尻餅をついてしまいました。
鎖場は初めてだったのでアドバイスをいただきながら降りたりとヒヤヒヤしながらもクリアしてホッとしたのも束の間、岩ですべるとは。
手のひらから血が出る程度で痛みもたいしたことなかったのですが。
事が起きてから「手袋してれば良かった…」とか「こんな短い距離なら登山靴に履き替えるんじゃなかった…」とか考えるあたり危険予知の未熟さを感じる僕です。

何か怖い文になってますが沢自体は変化に富み、遡行中も目をうばわれる滝やすり鉢状の水たまりがあったり、「また来たい」と思わせる自然がたんまりありました。  人気沢登りスポットだというのも納得です。
「次、八淵の滝にくる時はあの滝は直登できるだろうか〜」なんて思ったくらいですもの!
                                             (記;きよへー)

 沢登り入門講座・実技Y(修了山行)神崎川・赤坂谷(鈴鹿)
(山行日)    9月13日(日)
(参加者)    きよへー、一休、しほっち、あや、チョッパー、 ねこ、野猿 <受講生7名>
           H郎、T生 <リーダー陣2名> M子 <補助1名>    合計10名
(コースタイム)
    9:30 注意点等説明の後、出発。
    9:40 神崎川に入る。
    9:45 仙古谷出合着。
  10:40 核心部ゴルジュ斜6M滝着。
  10:47 核心部ゴルジュ10M滝着。
  11:42 赤坂谷出合着。
  12:40 標高760M地点より引き返す。
  13:40 標高550M地点着。滝壺ジャンプで遊ぶ。
  14:08 標高550M地点からの枝谷にて杣道を下山開始。
  14:36 神崎川に出る。
  15:08 駐車地点に戻る。
(報告)
今シーズン最後の沢遡行となった赤坂谷。  楽しむぞ!濡れるぞ!直登するぞ!といつもより気合を入れて臨んだ。
しかし赤坂谷は鈴鹿にあると聞き真っ先に浮かんだのがヒルだった。
鈴鹿と言えばヒルのメッカ。  ほとんどの人が嫌いだと思うが私もヒルが大嫌い、見るのも触るのも嫌。
私は行きの車中でも「ヒルいますか?」と聞いていた。
H郎さんの「下見に行ったけどおらんかった」の一言に安心しながらも内心やはりびびっていた。
しかし駐車地点に着くころには乗り物に弱い私は421号線のワインディングロードにやられ、ヒルなど一切関係なしの状態に・・・。
ただ本格的に酔ってはいなかったようで沢の準備をしているうちに治り、さぁ出発!

先ず神崎川に入り仙古谷出合いを目指す。  出合いは下流にあるので川の流れに従って下って行く。
出合いまでの区間は沢登りというよりも沢歩きで丁度良いウォーミングアップとなった。
印象はとにかく全てが綺麗だった  石も苔が付いてなくてほんとに歩くやすく気持ち良かった。
ずっと歩くと飽きるが、沢靴を履いてちょっと歩くにはとても良い場所だと思う。
写真を撮るとかなり爽やかな写真が撮れるんじゃなかろうか。  赤木沢を小さくしたような雰囲気を持つ川だった。

出合いからが本日のメインである沢登り。 水は冷たかったが泳ぎとシャワークライミングの連続で非常に楽しかった
一部の人はシャケの如く釜と滝に突撃し、一部の人は濡れずに安全に岩のルートを選んで進んでいった。
私はできるだけ泳いで濡れて直登するコースを選んだが、ここは無理だと思った所は岩のルートを進んだ。
コースを選べるのは赤坂谷の魅力の一つに感じた。
チャレンジコース、安全コースの2つを用意してくれているようでとても気に入った。

さて核心部ゴルジュ斜6M滝だがいまいち覚えていない・・・・。
ねこさんに頂いた写真(添付します)もここだと思うがあんまり記憶が無い。
その後の核心部ゴルジュ10M滝ははっきり覚えている。
トップをやっていて「こんなんどっから行くねん」と思っていると、早速チョッパー&しほっちさんから助け舟が。
チョッパーさんがしほっちさんのアドバイスを聞き左から取り付く。
私にとっては取り付き後の1、2手目がやらしかったがその後はスムーズにクリア。  この滝は後でお世話になることになる。
この核心を過ぎてからは難所も特に無く綺麗なナメと上が開けた沢歩きとなった。
雨が降り始めなければとても気持ち良かったのだが、雨が降り始め、このまま進んでもつまらんということで、550M地点分岐まで
戻ろうということになった。
下り始め私はまた張り切ってトップで下っていったが、その張り切りもあっという間に終了。
下り始めて5分くらいはスルスルと降りれた(つもり)が、突然登った記憶が全く無い崖が登場。
もと来た道を戻っているのだから当然登っているのだが、下から見るのと上から見るのはこんなに違うのかとつくづく思った。
上からホールドらしきものは見当たるのが上からはとても踏む気にはなれないものばかり。
沢登りの逆、沢下りは非常に恐ろしいもんだと思った。
私の怖いランキング2位タイにランクしよう。

  首位 泥壁
  2位 高巻き、沢下り
  3位 沢登り

警戒しつつ沢を下り550M地点分岐まで辿り着いたときに、はっきりとは聞いていなかったが、しほっちさんが「・・・滝壺・・・飛び込める・・」と言いながら下に下って行く。  それについて行く。
戻ってみるとさっきの核心部ゴルジュ10M滝でしほっちさんがジャンプ。
続いてM木さん、チョッパーさん、きよへーさん、さぁ次は私の番、実際に立つと「えらい怖いぞ」。
かなり怖かったので少し下にも立つ場所があったのでそこに下りると周りから凄まじいブーイングが起こった。
仕方なく元の場所に戻りジャンプ!  ジャンプしてから着水までは一瞬だった。
ただ着水してから沈み、浮上するまでは長く感じた。  沈んでいた時間、沈んだ深さともに分からないがとても長く感じた。
かなり沈んだにも関わらず足がつかないことに恐怖を感じたが、浮上してからはなんとも言えない高揚感があった。
ジャンプして良かった。  次からブーイングを受けることは無いだろう。

その後、分岐から少し急登しちょっと危ない杣道を使って1時間で駐車地点に戻った。
今まで経験した沢は遡行後がかなりつらい感じがしたが今回の沢はすぐに終わってとてもありがたかった。

<感想&反省>
今回交代で一部でトップをやらせてもらったが前回トップをしたときよりもコースが見えたように思う。
理由は分からないが楽しもうという気持ちと経験が重なってそうなったのかもしれない。
ただちょっと角度&高さのある滝になるとチョッパーさんに登ってもらった。
チョッパーさんが登り切ると「よし!俺も」と気合入れて挑戦するのだが、チョッパーさんが「ここはアカン」となると
あんまり気合を入れずにちょっと登ろうとして、「あ、ほんまや」とすぐ投げていたような気がする。
これは思い返して気付いた反省点で改めようと思う。
実際に無理な場所ももちろんあったが、来シーズンからはもっと真剣に自分の体ではかってから判断を下そうと思う。
じゃないといつまで経ってもトップにはなれない。  来シーズンの課題にしよう

<皆様へ>
結論から言うと来年も沢に行きたいと強く思っています。
講座が始まった当初は遡行後の急登や、高巻き、泥壁etc、沢の嫌な部分ばかりに目が行っていてあまり好きにはなれませんでした。
「聞きしに勝る3K(きつい、危険、汚い)や!」と思っていましたが、回を重ねるうちに楽しい部分も見えてきていつの間にか楽しみになっていました。  私はこれだけバリエーションに富んだスポーツはあまり無いと思います。
今シーズンはほとんどできていませんが、読図、ロープワーク、クライミング、ルートファインディングetc、色んな技術に触れることができました
沢をやっていなければこんなに色々経験できなかったはずです。
アルパイン友の会の講師、実技補助、生徒の方々に深く感謝しています。  ありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いいたします。
                                             (記;一休)

 沢登り入門講座・実技Y(修了山行)神崎川・赤坂谷(鈴鹿) <野猿>
(山行日)    9月13日(日)
(参加者)    きよへー、JD、しほっち、あや、チョッパー、 ねこ、野猿 <受講生7名>
           H郎、T生 <リーダー陣2名> M子 <補助1名>    合計10名
(報 告)
沢登り入門講座の修了に相応しい清流の赤坂谷にて、大人の真剣な水遊びが終わった。
沢足袋を踏み込んでも瞬時に清流が蘇る。  木々で沢を覆い隠すことなく、天空と直結した明るい沢であった。
今回はザイルのお世話になることはなかったが、岩登りの技術があればクリアできたと思うところもあった。
最後に、5mからの釜へのダイブは圧巻であった。
子どもが崖から跳び込む車のTVコマーシャルを思い出して、童心に帰った。
大沢さん、生さん、草地さんから「みんな上達した。」とお褒めを頂いた。
もちろん、ご指導のお陰。  そして、メンバー構成も良かったと思う。
岩登りに熱中の新進気鋭のチョッパーがみんなの気持ちと身体を引っ張る。
若さという宝を引提げて参入したきよへー・JDも挑戦意欲を発揮。
水遊びの天才娘「しほっち」が遊びの極意を披露。
山の艱難辛苦を知り尽くした姉御あやさんが注意報を発令。
おじさんトリオのねこ・ふの字・三木が年を忘れてクソッ!と滝を攀じる。
ときには、お互い意識し合って、ときには、助け合う。  きっと向上に繋がったのだろう。
神出鬼没の読図の達人Sinaさんによる下山指導もあった。
良き指導者、良き仲間に恵まれて、素晴らしい沢登り入門講座であった。
そして、引続き冬山入門講座に参戦します!(申込済)
次回からハンドルネームを使います。
「野猿」
これからもよろしくお願いします。
                                             (記;三木)

 沢登り入門講座・実技Y(修了山行)神崎川・赤坂谷(鈴鹿)<チョッパー>
(山行日)9月13日(日)
(講師陣)H郎、T生、M子
(受講生)きよへー、JD、しほっち、あや、ねこ、野猿、チョッパー
(報 告)
早いもので、9月も半ばになり朝夕は寒さを感じるまでになった。
また、今年は梅雨が長引いたせいか、盛夏日が少なく、週末からの沢山行に恵まれた日もあまりなかった様に思う。
それでも、6月から沢実技を着々とこなし本日で最後の講座となりました。
実は今回も2日間の日程で沢山行を計画していましたが天候不良により変更となってしまった。
沢の楽しみ方が少し分かりかけていた僕は、1日目のしほっちさん提案による渋川に焦点を合わせていた。
と言うのも、ネットで調べるとクライミング要素が多く、核心部ではみんなが楽しそうに岩に取り付き挑戦している。
「落ちてもドボン!で、どーって事はない。」ここに、沢の醍醐味のひとつを見出そうと考えていた。
ところが、ビックリする事に、その日だけ雨予報。  この2週間程の晴天続き降水確率10%以下の中、そこだけ降水確率80%以上。
「どーやねん!、どーなってんねん!、このパソコン壊れたか?」子供のパソコンで再確認したが、結果は一緒。
パソコンは壊れてなかった。(当たり前か。) 
仕方なく2日目の赤坂谷をネットで検索。「そこは直登。ここは高巻。キレイな沢である。」といつもの言葉が並ぶ。
キレイと言う言葉は、飲みに行ってはヒドイ目に遭わされ続けているので、すっかり信用しなくなっている。(笑)
という訳で結果は「どーって事はない沢」と僕の中で結論がでた。(意気消沈。)
前日からの雨も止み、当日朝は晴れ間も見えていた。
それでも、そんなに気合いが入らない中、朝7時にいつもの場所へ集合、そこに僕の携帯に電話が...。
「もしもし、Sinaですが今起きました...。」  「...。えーーー!」なんと、僕より気合いのない人が、もう一人いた...。
しかも、講師陣ではないか...。(今日は少し肌寒く、他にも何か起こりそうな予感が...。)
各自色々な想いを胸に車3台で杠葉尾町方面へ出発。
とりあえず高速道を八日市へ、あや号に僕ときよへーが乗り、車中の雑談にも花が咲き、そろそろ高速道にも飽きた頃、
「八日市ICってまだですかねー。」  「彦根の向こうやし、まだまだやでー。」という無責任な会話を信じ、少し飛ばそうとアクセルを開けた。
「この車、良く走りますねー。」「140km/時までは一撃やでー。」(何も知らず、アホな会話は続く...。)
「スピードを緩め、そやけど、生号が中々来ませんけど...。  200 km/時で飛ばしてても、ここまで差はつかないと思いますよ...。」
「300 km/時位出てたんちゃう?」(アホな会話はまだまだ、続く...。)
少し心配になりJDに携帯で連絡すると答えは、「もー高速道は降りてますよ。」「...。しばし沈黙。」
「八日市ICって過ぎたか?、まだですよねー、彦根の向こうですもんねー...。...。」
(しかし、現実を受け入れるまでにさほど時間は掛からなかった。僕が運転、あやさんが行程管理、きよへーが言い訳工作。
立ち直りは早い方だ!)
彦根まで、ゆっくり飛ばし、カーナビを駆使しながら一般道もゆっくり飛ばしながら、ようやく合流。
言い訳が通用する筈もなく、皆さん苦笑。(スイマセンでした。どれ位、待たせたかは聞ける雰囲気では無かった...。)
そんなトラブルを早く忘れるべく、気を取り直して入渓。
そこで、目にした光景は何とビックリ!とても綺麗な場所でした。(キレイという情報が真実であった事は久しぶりだ!)
イメージは「白」、岩肌が白く輝き、多様な形を見せる石の隙間から限りなく透明に近い癒しの水が溢れ、
沢登りを始める時にイメージしていた『沢』がそこにあった。
「んー最後にして、やっと沢に来れた。」ようやく、気持ちに熱が入り、意気揚々と神崎川本流から仙古谷へ入ります。
水の濁らない沢は、とても気持ちがいい。  気温は低かったが、時には水に浸かりながら沢を登ります。
この3ヶ月でメキメキと腕を上げた皆さん、特に問題となる様な所はなく、核心部もサクサク越えた。
残念なのは、季節が変わった事である。  水に浸かった後はとても寒く、ほぼ全員がカッパ等を着用し防寒対策を行った。
二股から赤坂谷に入り難所をすべてクリアした辺りで休憩中に風に吹かれ、雲も出始めた。
皆で相談し、残す所はナメ滝が数ヶ所という事で寒さがピークとなる前に、今回はここで終了とした。
下山道は核心滝手前(滝上流)の枝谷から登山道へ抜ける道を選択し核心滝まで戻った時、しほっちが言った。
「滝に飛び込んできます。」  「...。?」
訳が分からず付いて行くと、エメラルドグリーンの深い滝つぼに怖さを感じる位の高さから「ザブーン!」うひゃー、面白そうやん。
僕も挑戦、高さに少し躊躇したが覚悟を決めて「ザブーン!うひゃひゃひゃ!」それを見ていた、三木さんも「ザブーン!コンタクトずれたー(笑)。」
あまりの楽しさに、2回目「ザブーン!うひゃひゃひゃ!」上で見ていたJDときよへーも、たまらず降りてきて「ザブーン!」
計5人が「滝つぼダイブ」を楽しんだ。  沢の醍醐味をやっと堪能でき、「気分は最高潮!」寒さはどこかに行ってしまった。
というより、楽しさで、体が熱り寒さはない。  それより、しほっちが「沢マスター」だと気付いたのが遅かった。
沢山行については、「マスターしほっち」に沢ディレクターをお願いすれば、沢が楽しくなると感じた。
核心部を攻めるだけでなく、足を止めての沢山行の楽しみ方を文字どおり沢山知っておられる様だ!
(すべてパクってしまえー。(笑))
それに、楽しければ核心部を上がる事など何でもない事も確認できた。
ダイブした後、決して簡単ではない岩に水中から簡単に取り付き登っている(笑)。
目標がダイブに変わると濡れた岩を登る事など、朝飯前という感じだ。
岩登りを意識し、あれこれ考えて取り付くより自然に取り付いた方が楽勝である事は間違いない様だ。
「頭で考えるより、まずやってみよう。」この精神を実践している(笑)。
ひとしきり楽しんだ後は、やはり全然楽しくないズルズル道の下山が待っていた。
「最後まで楽しい沢はないのかなー。」との問いにマスターしほっちが、「ありますよー。」と答えたのを、僕ははっきりと覚えている。
来期の沢は「マスターしほっち」を沢ディレクターに迎えハイパー沢登りと行きたいものです。
今期の沢講座はこれで最後となり、多くの宿題も残す事となりましたが、それより、僕の財産がまた一つ増えた事が嬉しかった(笑)。
沢登りスキル?  イヤイヤ人脈です。  この繋がりは何ものにも代えられません。
これから、冬山をご一緒する方、冬は室内に閉じ篭る方と色々おられると思いますが、これからも楽しく、信用しあえる山仲間として、
お付き合いの程よろしくお願いします。

(追 伸)
車での帰り道、見覚えのあるチェック柄のシャツに、あさってを見つめる目。
「もしや!...。」やはりSina講師でした!あれから、電車、バス、タクシーを乗り継ぎここに来ていたらしい。
不思議オジサンの登場に皆さん爆笑!山行が終ってから地形図を貰っても...?
また、山行には関係ないところで、ありえないハプニングの連発に思いっきり笑わせて貰いました。
ありえない事態の多さに、このメンバーの運命的な出会いを感じます。
アル友現リーダー陣が持て余すのに、さほど時間は掛からないでしょう。(笑)
                                             (記;チョッパー)

 沢登り入門講座実技『赤坂谷(鈴鹿)』<しほっち>
(山行日)2009年9月13日(日)
(参加者)きよへー、あや、チョッパー、三木、北岡、岡本、草地、しほっち       H郎、T生(講師陣2名)
(コースタイム)
? 09:30 駐車ポイントスタート
? 09:50 仙香谷出合
? 10:45 2段10m滝
? 11:55 ナメ滝(赤坂谷)
? 12:15 昼食、遡行打切りポイント
? 12:40 下山開始
? 13:40 鬼女谷出合。休憩、2段10m滝でダイビング大会
? 14:05 仙道へ上がる
? 14:35 神崎川本流出合
? 15:05 駐車ポイント
(報告)
6月から途中参加させていただいた沢登り講座も、とうとう修了山行。
八日市IC近くの24時間スーパーに8時集合だったが、なぜか彦根ICまで遠出した車1台あり…。
そして、いつも受講生に詳細な地図を提供してくださるSinaさんが欠席とのこと!!
すっかりご好意に甘えきっていて自前の地図を用意していなかったことを深く反省した。
前日に降水確率100%だった天気も今日は晴れ予報。
ところが永源寺を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなり、現地ではポツポツと雨が…。
これが山沿いの天気かなぁ。気温は20℃の表示。  沢登りにはちょっと肌寒い気候となった。
まずは神崎川本流に入渓。「きれい〜」という声が上がる。

       

   

エメラルドグリーンの水に白く大きな花崗岩の岩肌が、比良の沢に比べ明るい渓相だ。
仙香谷に入り早速ザブザブと水の中を歩く。
こんな気候なのに淵が出てくると皆積極的に泳いでるじゃありませんか!!やる気マンマンやなぁ〜。
もちろん私も続いて泳ぐ。  仙香谷は小滝から大滝までテンポよく現れる楽しい沢だ。
滝が現れるとまずはチョッパーさんが切り込む!  その成功に続き男性陣が続々トライ!!
いつの間にか皆バリバリのシャワークライマーになってる〜。と、あまり進歩のない私は感心しきり。
逃げないでトライする姿勢が大切かもしれない。
さて本日の核心部、巨大プールに続く7m斜瀑と10m滝。  プールはヘツる派と、寒さにもひるまず泳ぐ派に分かれた。
ここでなんとT生さんが泳ぐ派に参戦!!  これは逃してはならないと写真に収める。  7m斜瀑は足場が良く簡単に登れる。
10m滝は淵を泳いで滝直下からアプローチする方法と左側のテラスから登る方法がある。
チョッパーさんが直下コースを取り、私は泳ぐことは泳いだが少し手前からテラスに上がった。
こちらは足場が良いのでザイルなし。  テラスの方は今回唯一ザイルを出して確保の準備をした。
10m滝を上がるとそこが鬼女谷の出合。  ここで皆カッパ等の防寒具を着用しだす。
この先はもう泳ぐところもないが体がすっかり冷え切ってしまった。
赤坂谷に入ると美しいナメ滝が現れる。  私は行ったことはないが、北アルプスの赤木沢に似ているという。
遠出しなくても手軽に楽しめるのが赤坂谷の良いところかな。
ナメを過ぎ、いくつかの滝を越え、沢が左に大きく曲がる手前で昼食となった。
今日は日が差したり曇ったりなので出来るだけひらけた場所を選んだつもりが、日当たり以上に風当たりが強く寒くなったため
ここで遡行を打ち切ることに。
今までの沢ではすぐにヤブコギで登山道に上がっていたが、今回はそのまま沢を下降し鬼女谷出合から仙道に上がることになった。
さぁ、下降開始!!ところがさっき簡単に登ったはずの滝がすごく高く怖い場所に思える。  こんなとこ登ったっけ?という感じ。
慎重に慎重に沢を下降する。突然北岡さんの悲鳴が!何が起こった!?と思ったらマムシだという。
  (マムシが居るぞ!)
マムシがどくまで皆で立ち往生。  枝で振り払われたマムシは淵をスイスイ泳いで去った。
ごめんね〜。  マムシちゃん。  その後約1時間で鬼女谷出合に到着。
ここで心残りがあってはならない!!と休憩中に数人を誘って核心10m滝の淵でダイビング大会!!
もちろんテラスまで降りて4mほどの高さから。  やっぱり沢はこうでないと!!
2回のダイブに満足して仙道へ。  この仙道が一歩間違えると沢まで数十mマッサカサマ系の恐ろしさ。
ここが本日一番の核心部だったような気がする…。  派手にコケてしまって恥ずかしかった。
本流に出るとボルダリングに来ている人たちで賑わっていた。  沢登りにボルダリングにと本当にいい沢だな〜。
本流上流部は今年ゴルジュが埋まってしまったりと変わりつつあるが、いつまでも美しい楽しめる沢であってほしいと思った。
そうそう、最後にサプライズが!!
着替えも終わり解散後車を走らせていると何もない林道で前の車が停車。
一瞬幻かな〜、と思ったら、そこには本日欠席のはずの品部さんの姿が!!!!!!!!!
何が起こった理解できないまま一人車で帰るのはある意味辛かったです。
修了式では謎の解説よろしくお願いします。アル友最高に楽しいです!!

なんだか今回で沢講座が終わってしまうのが本当に寂しく思います。(個人的には9月一杯は沢に行く気ですが)。
講師の皆さん、受講生の皆さん、本当にありがとうございました。  沢の怖さ、楽しさをたっぷり満喫しました。
また目的を同じとした仲間ができたことがなにより嬉しいです。
来年は沢山行を企画できたら良いな〜と思っています。  これからもよろしくお願いします。
                                             (記;しほっち)

 アル友・沢登り入門講座を終えて <ねこ>
T生さん、H朗さん、Sinaさん、この4ヶ月間大変お世話になりました。
先生方の事前の入念な計画や下見など大切な多くの時間を我々受講生の為に使っていただき心より感謝しております。
 若い時からこの年齢まで殆ど無雪期の縦走ばかりでした。
いつからかそんな縦走に心躍ることが無くなり何か物足りなさを感じ自分の知らない領域に入ってみたくなってきていました。
「そうだ、沢と岩の技術・知識を身につければ今までとは違った山歩きが出来る!」
そんな思いから短期間だけの府岳連の岩と沢の講習会に申し込みました。
その直後に山仲間からアル友の講習会のことを聞きなんと無料で教えてもらえるという。  そんなうまい話はなかろうと耳を疑いました。
早速そのHPを見ますとやっぱり無料、しかも年齢性別経験を問わず迎えてくれるという。
しかし営利目的ではない以上、指導は厳しそうだしそれによく考えると沢登りや岩登りは怖いし…。
(だったら申し込むな、なんて突っ込みが入るかもしれませんが)でも挑戦してみたい…。
ということで思い切って申し込んだのでした。
 初めは読図講座、講師は日本でもこれほどの読図技術を持った方はそうはおられないだろうSina氏。
ご自身がおっしゃるように名字に口が四つ付いているほどだから非常によく喋られます。
地形図が、読図が三度の飯より大好きといった感じ。
さて僕自身地形図をこれほど真剣に見つめたことはこれまでありませんでした。
ただ単に登りがきつそうだとか平坦に近いから楽だな…とかいったことぐらいにしか読み取っていなかったのです。
講義で耳にすることは初めてのことばかり。
読図力のない者には一枚の小さな地形図に過ぎませんが実はびっくりするほどの情報量が書き込まれているのですね。
今回は沢登りの為の読図ということで現在地確認の方法を教わりました。
進行方向の沢の方位と枝沢の方位そして遡行してきた沢の方位というこの三つを測ると間違いなく現在地がつかめるという魔法のような話。
これまでシルバーコンパスを持っていても「北はどっちかな?」といった程度の使い方。
リングダイヤルを回して方位を読み取るなんてしたことがありませんでした。
しかし事実、実技の沢登りの際にこの方法を試してみると結構使えるのには驚きました。
特に沢の屈曲点で確認すると簡単にわかります。  といってもまだまだ初心者ですから首をひねる場面も多々あるのですが…。
まっすぐに伸びた沢の部分では枝沢を特定するのが難しくてもっと地形を読む練習が要ります。
この講義を受ける前と今とでは確実に地形図の利用の仕方が変わりました。
エアリアマップの赤線を辿る山歩きから一歩抜け出せたような気持ちです。
 次は実技山行、といってもまだ沢には入れてもらえません。
初回は六甲蓬莱峡の大屏風岩で上方からのロープにプルージック結びで自己確保をしながら登下降の練習です。
これは初心者コースを選んだため怖い思いもせず楽しく一日を過ごせました。  講師はT生氏とH朗氏。
T生氏は一見怖そうな面構え。  H朗氏は時折女性的なしぐさを見せる優しそうな感じ。
しかし両氏ともヘルメットを被れば実にかっこいいクライマーに変身するのです。
技術はいうまでもなく包容力と責任感がありそして受講生たちに沢登りの、いやそれだけに終わらず
スポーツとしての登山を楽しんでもらおうというサービス精神もお持ちなのです。
ひいてはそれが「登山」の発展につながるとお考えのようです。  信頼できるリーダーです。
6月28日ついに沢に入ります。  京都北山の毘沙門谷。  僕の記念すべき遡行第1弾目。
僕の沢デビューを祝ってくれているのか梅雨の最中だというのにいい天気でした。
その後比良のヘク谷、奥の深谷、口の深谷、最後は鈴鹿の赤坂谷。
途中天候不良で何本かの沢は中止になりましたがどの沢遡行もハイキング道を歩いていては絶対見ることのできない素晴らしい景色。
淵を立ち泳ぎしながら見上げる滝はわくわくさせてくれます。  無心です。  難しい理屈は要りません。  ただ単に楽しいのです。
水とも思いっきり戯れました。
それまで怖い怖いと思っていた沢登りでしたが講師の方がたの徹底した安全に対するご配慮のおかげで一度も怖い思いもせず
今は幾つかの打ち身のあざが楽しかったことの証のように残っています。
最後まで無事に楽しくそして自身の少しのレベルアップも成し本講座を終えることが出来ました。
今回楽しくご一緒していただきました同窓生のみなさん、また誘いあって沢に行きましょうね。
最後に講師のT生さん、H朗さん、Sinaさんには心より御礼申し上げます。
                                             (記・ねこ)