WAオージーのお気に入りマーガレット・リバー
オージーは、ワイン好きのせいか、パースから3時間ほどで
行けるワイナリーで有名なマーガレット・リバーに行く。
レジャーのTV番組で、ワイン作りのために、
はだしでの”ブドウふみ”なんかも紹介している。
夏休みには、避暑にパースから行く観光客も多く、
コンサートなども催される。
そこで、話のたねに、大学のちょっと長めの休みを利用して、
花子と太郎は、マーガレット・リバーに。
冬には、シーズンオフになるので宿泊料金が安くなる南部。
ただし、この時期は雨が多いからあまりお勧めはできないが、
この時期、ウイークデイに、2泊すると、もう1泊分無料になるという
ウィンター・パスポートを得たので、急遽午後出発。
初めヤリンガップに泊まるつもりが、
あまりにも山の中だったので、少し足をのばし、
大雨のなか夜に、マーガレット・リバーについた。
ここはオージー達の好きな街だが、
花子も太郎も ワインは飲まないのであまり期待していなかった。
が、以外と小さなかわいい街でどこに行っても食べ物がおいしかった。
たまたま、次ぎの日の朝はいったカントリー・キッチン
という小さな店のヘルシー・フードぽいハンバーガーが
太郎も花子も気に入り、そこで2日続けてブランチをたべた。
リベンデールぶどう園では、山小屋風のベランダで
広々とした農園をみわたしながら手作りのジャム、
お茶、ワインをたのしめる。
ここは、メインロードより少し、中に入り、まわりに何にもなく、
花子も太郎も場所をみつけるまで、少々不安になったが、
明るい雰囲気でゆったりしたい人には、是非、お勧め。
マーガレット・リバーの河口と海の接点はサーファーには有名なポイント。
確かに、波は高い。が、寒い!!
マーガレット・リバーのすこし北のヤリンガップというところには、
石灰石の鐘乳洞がたくさんあり、花子と太郎は、オーガスタ近くの
その中のひとつJewelly Caveに鍾乳洞探検にはいってみた。
ちゃんとガイドさんがいて、いろいろ説明してくれる。
鐘乳洞は だいたい1時間ぐらいのコースだったが、
階段の多いこと。
日本の鐘乳洞とは、つららの感じが違う気がした。
花子には、名前のように宝石というかんじはなく、ガッカリ。
鍾乳洞に行ったことのない太郎は、探検隊みたいとはしゃいでいた。
この鐘乳洞で結婚式をあげるカップルもいるというのがオージーらしい。
そして、オーストラリアの南西最端のオーガスタにある
ヒルサイド・ルックアウトに登ると、
南氷洋とマーガレットリバーの蛇行がみえて爽快!
燈台の近くの岩場にいってみると
なんかオレンジ色の生き物が動いている。
よーくみると、オレンジ色と茶色の手のひらより少し小さい
カニがうようよいる。
(あとで、パースのコテスローでも冬に小さめのカニが
桟橋の岩場にたくさんいるのも発見するが・・・。)
この時は驚いた。
じっと見ていると、カニさんたちはハサミで岩のりをたべている。
タカやフクロウなど家禽類を間近にみたい人には
フォーク・ヘリテージはがお勧め。
怖がりのくせに好奇心の強い太郎は、
タカ使いのお兄さんの指示にしたがって、鷹匠体験。
タカ使いのお兄さんは オージーにしては、小柄で温和そうな人で
とても狂暴そうなタカを手名づけている鷹匠にはみえなかった。
タカは、80cmくらいの大きさで足が太く、かなりの迫力。
そばでみていると、太郎は平気な顔してたが、
タカと目をあわせないよう内心ドキドキだったらしい。
WAの地図の西南オーガスタは、ウインドサーフィンのワールドカップが
おこなわれたという湾がある。どうってことない入り江で、ガッカリ。
オーガスタは、すごく小さな街だった。
オーストラリア人は、「旅行をするなら南がいいよ。」と言う。
たぶん、パースからそんなにドライブして行ける距離で、
宿泊設備などは充実していて快適だからだろう。
が、花子と太郎にとっては、
オーストラリアらしさという点では いまいちという感じだ。
WAで唯一、山らしい山があるのが南部だが、
山国の日本で信州などを知る人には、あまり魅力ないかもしれない。
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Copyright (c) A. Yamaoka 5/20/2000