チェンマイは古都?!


BKから約700キロくらい北にあるチェンマイという古都(北部でいちばん大きな都市)
をめざして寝台車にのった。
マレーシアの寝台車より遅く(バスはもっと最悪らしい)、
ディーゼル車なのでガソリンの匂いが鼻につく。
12時間ほどかかり、チェンマイ到着までもうすぐになると、
山間部をとおり日本の出舎の景色に似ている。

チェンマイには、一週間滞在。
古都というから 伝統的な京都のような街を想像してたが、
車も店も多いし、近代的な街だ。

BKの駅構内にある観光案内所で、
「ホテルの宿泊予約はここでしておいた方が、
個人で交渉するより値引き率がだんぜんいいですよ。」という、
そこに働いていた親切そうな(だと花子も太郎も思った)
日本人の女性を信用し、前もってBKでチェンマイのホテルの予約を入れていた。
クーポン制ということなので お金も支払い済み。
ところが、いざチェンマイについて、現地ホテルの部屋に通されると
「えー、パンフレットと違うやん!!」
あんなに こだわって聞いていた お風呂の浴槽がない!!
さっそく、フロントで文句を言うが、
相手の対応が良いから、あまりきつく言えない。
フロントは気をきかして、わざわざ、
日本語のわかる人に電話で連絡をとってくれたが、埒があかない。
予約をいれたBKの女性への電話もなかなかつながらないし、
電話代も高いのであきらめた。
あとで、街をぶらぶらしていると、
地元の旅行社の方が もっと安い値段を出しているのを知り、
よけい頭にきた花子と太郎。まあ、いい教訓になった‥。

ここでは、ゆつくりとお寺を見たり(BKと違い、
古くて特徴のあるお寺が多く、皆それぞれ違う趣きがある)、
地元の市場に行ったり、チェンマイ大学の山岳民族(厳密には丘民族?!)
の博物館に行ったり、夜には毎晩縁日のようなナイトバザールに出むき、
値切って買い物したり…。
ナイトバザールは観光客用だけと、山岳民族の人達も
それぞれの民族衣装で民芸品を売っていて 見るだけでも楽しい。
何かを買うときは、交渉が得意な太郎の出番となった。
ナイトバザールで あの大きな象が道を歩いていたので驚いた。
観光客はお金を払ってエサをあげる。
花子も、お金を払って、こわごわ夕ロイモのような工サをあげた。
このエサ代が、貧しい農村の現金収入のたしになるという。

昼食のお楽しみは屋台での麺類。
いろんな味付けがあり毎日食べてもあきない。
また、夜店で売ってるココナッツ入りとか
いろんな味のタイばん羊羹も花子の楽しみだった。
ちょっとリッチに一日は、カントク料理と呼ばれる
北部の郷土料理を食べながら、タイ舞踊と山岳民族舞踊を見た。
料理の味は いまいちだったが、
かがり火の中での舞踊と華麗な衣装やメークは楽しめた。
せっかくのショーなのに、日本人観光客の団体は、時間がないせいか
あわただしくやってきてショーを最後まで見終えないで
潮がひくように一度に帰っていった。
となりの席で、お坊さんが ビジネスマンらしき人に
接待をうけていたのは、どこか日本の官僚の接待を思わせるものだった。
チェンマイの市内が一望にみわたせる山の上のキンキラきんの
お寺に行ったが、お坊さんがお金がもうかるというのがわかる気がした。

街での交通手段は 歩きか、ソンテウと呼ばれるうしうに乗れる小型バンのようなもの。
ソンテウも慣れてくると、料金も交渉次第というのがわかった。
ソンテウの中で 気位が高いと思っていたお坊さんに
花子は、突然、「どこから来たの?」と英語で気軽に話しかけられ驚いた。

観光客の行きそうなお寺やナイトバザールの広場では、
小さい竹籠の中にスズメを入れて売っているおばさんがいる。
スズメをはなすと幸せになれるらしい。
どうりで、街にはスズメがたくさんいるわけだ。

地元の人達が行く市場に行くと、
ブタの肉(頭)やにわとりのぶつぎりとかが並んでいて生々しかったが、
乾物やら、野菜、くだものなど土地の特徴がでていておもしろい。
でも、となりにはちっちゃなスーパーがあり、
私達が日常目にするインスタントコーヒーやヤクルトまで売っていた。


A.Yamaoka 23/11/99
Home