アルプス スポルティーフ
 
1977年ごろに京都のヤマネサイクルでオーダーした自転車です。
すこし錆びていますが現在でもバリバリの現役の愛車です。
 
使用部品
 フレーム       石渡クロモリ022
 チェーンホイール  TA 48−42−34(仏) (48はパターンレスからの自作)
 クランク        TA(仏) 
 フリー         5段
 リム          チューブラー/マビック チューブラーリム(仏)     700C/スパーチャンピオン(仏)
 ハブ          チューブラー/カンパニョロ ヌーボ ラージフランジ(伊)     700C/カンパニョロ レコード ラージフランジ(伊)
 タイヤ         チューブラータイヤ      700C
 ディレーラー     ユーレー ジュビリー(仏)
 サドル         ユニカNo.3(伊)
 シートピラー     スギノマイティー (ナガサワ刻印入り)
 ハンドル       日東ランドナーバー
 ステム         日東パール
 ブレーキ       マハック 2000センタープル(仏)
 ブレーキレバー   マハック ギドネット(仏)
 ヘッド         カンパニョロ レコード(仏)
 ペタル         三ヶ島ユニークロード
 ポンプ         シリカ カンパアダプター(伊)         
                      部品名は正確ではありません。あまりに昔に作ったので良く覚えていません。
                           1977年にオーダーしたときは700Cのホイールにマッドガード、フロントキャリャーを付けていました。
 
    (アウターチェーンホイールは国産プロダイのパターンレスから切り出した自作です。)


ホイールはチューブラーと700Cと二組あるのですが
チューブラーを好んで使用しています。
 
タイヤはチューブラーにヴィットリア ラリー。700Cにパナレーサー パセラ32cを使用しています。
2007年ごろからレストアと言うほどでもないのですが、錆びて痛んだ部品が多くあるので新品の部品を集め交換をすることにしました。
 
 
フレームの塗装の剥げたところは、プラモデル用のラッカーを何色か混ぜ合わせて調合した物で塗っています。3〜4色ほど混ぜ合わせると近い色に調合することが出来、お値段も安上がりです。
 
 
今回、交換した物は
 
マハックのブレーキスプリングをレプリカのステンレスのスプリングに交換。
ハンドルを日東ランドナーバーB136 420mmに交換。 
ステムを日東ハイクラウン90mmに交換。ステム、バーを幅の広い物に交換したことでアウターケーブルの取り回しがやり易くなりました。
錆びたユーレージュビリーのフロント変速機を新品に交換。
錆びたユーレーの変速レバーをユーレージュビリーの新型に交換。 ジュビリーの変速レバーはサクセスタイプの物がセット物だったのですが、レバーに飾り穴が開いた新型の物にしたことでより洗練されてジュビリーらしくなりました。
錆び錆びだったハブのクイックレバーをカンパレコードの新品に。ヌーボのハブでもレコードのクイックレバーを好んで使用しています。
ひび割れしたユニカのバックスキンのサドルをブルックスのチームプロに交換。
フリーはケルビムランドナー用に取ってあったサンツアーウイナープロ、14〜26の5段です。
チェーンはイズミチェーンの5段用。イズミチェーンって良く知らなかったのですが、シルバーと黒の仕上げの綺麗なチェーンです。
 
 
 
今回の交換以外にTAのクランク、ユーレーの後変速機、スーパーチャンピオンの700cリムなども昔に交換しています。
 
部品の中でナガサワ刻印のシートピラーですが、これは、1978年に大阪見本市会場で行われたサイクルショーにナガサワが出店していて、そこで作製してもらった物です。お客の目の前で大型のカッティングマシーンを使って彫刻してもらいました。 78.4.21と製作日付が入っています。
 
私のランドナータイプの自転車ではお決まりのブレーキレバー、マハックのギドネットですが、峠越えの自転車ではこれほど楽なブレーキレバーはないと言っていいのではないでしょうか。 乗車姿勢を変えることなく強烈なブレーキングが出来るので本当に楽です。また、レバーにはワイヤーアジャスターが付けてあり、ブレーキ調整が出来るようにしてあります。ブレーキ本体の割りにM5のタップを切ってあり調整ネジを入れてあります。
チューブラータイヤにギドネットのブレーキレバーの組み合わせはどうみてもミスマッチですが、峠越えの自転車としては私流にベストマッチです。
 
チェーンホイールはプロダイパターンレスから切り抜いた自作です。ハートの切抜きとイニシャルのTKを切り抜いています。これは2面作ってあり今はこのアルプスと片倉シルクランドナーに付けてあります。 
製作は型紙を作りギャー板にケガキを入れ、ドリルで穴を開けてヤスリで少しづつ仕上げていきます。表面仕上げは耐水ペーパーで根気よく磨き、コンパウンド、ワックスで仕上げます。ここまで仕上げるのに数ヶ月掛かりました。
6ピンのネジはシートピンを加工して使用していますが、ネジ位置の工作精度が悪くて若干インナーギャーが偏芯してしまいました。まあランドナーなら大した問題ではないでしょう。 
大昔、若い頃に作ったギャー板で今ではそんな暇と根性はありませんが、今でも磨いてやると製作当時の輝きを取り戻せます。
 
変速機のワイヤー先端の処理ですが、アルミのワイヤーキャップを被せるのですが普通ですが私は接着剤を使用しています。2液を混ぜる硬化剤型の接着剤を使用して先端の数ミリを固めています。透明の接着剤で樹脂コートをしたみたいに綺麗に仕上がります。ハンダ付けみたいに失敗が無いのでいいですよ。剥離も簡単ですしメンテナンスする場合も便利です。
 
 
 
 
製作から約35年ほど経ったアルプスですが、少し離れて眺めると新車かと思うほど綺麗に仕上がっています。 
 
35年前のオーダー時の話ですが、フレームの色について山根さんに相談するとランドナーに一番良く似合う色は緑ですよと。 迷わず、緑でとお願いしました。
変速レバーがバンド締めなのは山根さんのオーダーミスです。カンパの直付けをお願いしたのですが、出来上がってみるとこんな感じに仕上がっていました。そんな失敗談も今ではいい思い出ですけれど。
 
スポーツサイクルヤマネ、山根徳太郎さん組み立てのご自慢のアルプスです。 これからも、よき相棒になってくれそうです。
 

戻る
我が愛車  アルプス スポルティーフ
 
2010/7/4