――アニメ版「ラブひな」第22話「そんな」を見て。

 物語も佳境へとさしかかり、最近は「番組の終わりを告げる女」として大活躍の白鳥由
里さん
が、満を持しての登場。

 わたし的にも、いきなりやってきた彼女には、最近の著しいちびっこへの浮気行為をと
がめられたようで(誰だ、密告した草の者はー?(笑))、内心びくびく(笑)。

 ま、つまんない冗談はともかく、あまりに豪華なキャスティングにすごく注目してたん
ですけど、まさかこれほどまでに凄いとは……。まさに、「そんな」。

   が、がお…。
   あそこで白鳥さんの「泣き」を使うのは、卑怯すぎるよ。
   どうして、「そんな」ことするかなぁ…。
                        by 神尾観鈴@Air(cv.白鳥由里希望(笑))


 近年では、ポポロクロイスシリーズのナルシア役、過去にはガルキーバの天宮詩織役、
セイバーマリオネットR及びJのチェリー役と、哀愁漂う薄幸少女役声優の白眉として、
余人を寄せ付けない抜群の技量を発揮してきた、白鳥由里さん。

 こないだ、お誕生日を迎えられましたが、また着実に演技に磨きがかかっているようで
すね。まだまだ、より高みへと、ぐんぐん成長していってるみたい。これは、次のアルバ
ムも楽しみだぞ……。(*^^*)

 今回、脚本もすごいけど、白鳥さんもすごい。思わずもらい泣きしてしまいましたよ…
…あのシーン。ひなた荘のベランダでの。見ました?けいたろも上田祐司さんも、さすが
だね。しっかり、優しくフォローしてあげてる…。

 そうでなくても、「Air」でかなり涙腺ゆるんできてるから、もう箸が落ちても泣き
そうなすごいセンチメンタル状態です、わたしってば。……秋よね〜。(笑)


 しかし、白鳥さんがひとり入るだけで、あれだけドタバタだった夏の楽しい雰囲気が、
一気にドラマチックな秋の哀愁に変わるとは……。なんとも不思議な感じです。(そして
、ちょっと淋しい…。)

 「そんな」雰囲気のなか、雪乃さん(むつみ)や堀江さんをはじめとして、レギュラー
陣が魚が水を得たように冴えた演技を連発……。こころなしか、ちょっとひいちゃって(
感嘆のあまり?)、影が薄くなっちゃったキャラもいるようでしたけれど……。(^^;

 我らが「ちびっこ部隊」も負けずにがんばれ!元祖ちびっこに、追いつけ追い越せー、
抜かしてやれぇ〜〜。(笑)

 でもでも、くらちゃんもれいれいさんも、自らを脅かす強力なちびっこの出現にもかか
わらず、しっかり自分のポジションを維持して、本分を全うしてたと思いますよー。

 スゥはキャラ自体あんなだし(笑)、その上役者さんがれいれいさんだからだいじょぶ
と思うし、実際だいじょうぶだった。状況の変化にぜんぜん動じてませんね、スゥちゃん。
でも、言葉のはしばしに、なるたちを気遣う細かい配慮や、寂しさが感じ取れます。(参
謀はきっと見えない努力をしてる。でも、「努力してるのよ」とい
う感じをちらっとでも
垣間見せないとこが、きっと
「参謀のすごいとこ」なのだ。)

 だけど、な
るなるとメイとむつみさんの3人の間の難しい位置で、直接しっかりとお相
手しなきゃいけないしのぶちゃんは、ものすごく役とし
て難しかったろうな、って思いま
す。(役を演じるにあたって考えなきゃいけない、台詞
にはでてこないキャラの内面があ
まりに多すぎる。)


 でも、しのむはしのむで、しっかりとした位置に立っていたと思いましたよ。それをや
り遂げたくらちゃんは、すごいです。キャラといっしょに、きっちり成長していますね。
今回は、くらちゃんに拍手。ぱちぱちぱち。「ちびっこ助演女優賞」を進呈…。(^^)


 もちろん、白鳥さんは良いんだけど、わたしはスゥのやさしさ(この娘も内面はいろい
ろある…。それを隠してふざけたふりして、人を励ましてあげることのできる、すごく優
しい、いい娘なのだ。外国人だけど、大阪人らしい人情を持っているよ)、しのむのあわ
あわ
(やっぱり、かわいさはこの娘が一番ね♪)、サラのドタバタむつみのあらあら
なんかがいろいろあって、初めてメイちゃんの演技も引き立ったんだと思うのです。


 お互いをお互いで引き立て合っている、ひとつひとつの食材がそれぞれうまみをだしあ
って、ひとつのおいしい料理ができあがっている、そういうようなイメージでしょうか?
どれが欠けて
も、きっと味気ないお料理になってしまうのでしょうね。

 「お肉」とか「香辛料」とか、「つけあわせのパスタ」とか……。キャラやひとにはそ
ぞれ与えられた役割があるのでしょうが、どれかひとつが偉い、というわけでは決して
なくて、
たとえ誰も食べない「パセリ」でも、それがひとつでもなくなっちゃうと、「完
成した料理」
とはいえないのだと思います。

 わたしなんかは、「パセリ」もみーんな食べちゃい
ますけどね。(笑)

 わたしの好きな言葉に、「無用の用」というのがあります。これは、中国の思想家、荘
子というひとの言葉で、「役に立たないとされていたものが、かえって大きな役に立つ

とがある」といった意味の言葉なのですが、わたしは
「役に立たないものなんか、何もな
い」
というふうに解釈しています。

 その言葉のように、あのキャラが話の中では重要だ、ということはなく、どんな キャラ
にも役割はあるし、大事なのです。キャラは、声優さんに同じ。そして、ス
タッフさん、
見ているファンにも同じことがいえるでしょう。アニメは、みんなが
「参加」してこその
「総合芸術」だと思うのです。(ちょっとおおげさ、かな)


#だから、世界に誇れる「日本の文化」なのだと思う。


 しかし、これで林原さんが本格的に(セリフ少ないからなぁ…。確かに、はるかさんは
使いどころが難しいキャラだけど)参戦しだしたら、どうなっちゃうんだろ
う?そう考え
ただけで背筋がぞくぞくってします。


 これだけの役者さんがひとつの作品で競演するってのは、今後難しいでしょう。「ラブ
ひな」はそれを実現しただけで、価値がある。わたしにとっては
「ちびっこ部隊」へのナ
ビゲーターでもあったわけで、感謝、感謝。


 それにしても、白鳥さんはやっぱり「ちびっこ」やなぁ〜。メイのこの「だーく&ぶら
っく」
小悪魔ぶり、キャラ自身が持っている性格だけのものとは到底思えません。白鳥
さんが魂いれちゃってますね。いつものようになりきっちゃってます、
きっと(笑)。

 たんたんと策を練り、たんたんと実行してく様子。そして、たんたんとし
た口調がまた良
い。なんだか、くらくらしちゃいます♪

 わたしもこういう、憎たらしいけど憎めない、かわいい「ちびっこ」になりたいな。(笑)


  「白鳥さまには及びもないが せめてなりたや ちびっこに」
                        by ぴこぴこ あるふ

#歌の元ネタ〜。ちょっと雑学♪

 秋田県の酒田には、日本一白鳥の集まる、スワンパークがあるらしいです。
 鳥好きの
わたしとしては、すごく行ってみたい。
 鹿児島の出水(いずみ)の鶴は見にいっ
たこと、あるんだけどね。
 にしても、庄内は米どころだし、新米とか食べれたら
しあわせなんだろうな…。

酒田について
 http://www.ques.co.jp/syonai/kanko/sakata/index.html
出水の鶴について
 http://ww5.tiki.ne.jp/~bird/izumisi_no_turu.htm


 途中あった、「リッドくん演じわけ勝負!」は、甲乙付けがたし。だけど、わたし的に
は、ほっちゃんに軍配かな。(こっちのが好み。)


 ラブひなの作者・赤松さんの書き込みによると、雪乃さんはあまりにもうますぎてリテ
イクをくらったそうなので、ホントは雪乃さんのがうまいのかもしれない…。

 声優じゃなくて、キャラが演じてるっていう設定にするなら、雪乃さんに軍配、
なので
しょう、きっと。(笑)


赤松せんせのぺーじ→わいわい掲示板→アニメ版ラブひなの感想
 →第22話「そんな」感想(1)
 http://www.ailove.net/

p.s.
 作画が……。
 忙しいのはよくわかるけど、DVDで商品として売るのなら、やり直しだよ♪(笑)