ついのべ(ツイッターで小話)その6、シャソニ他、イロモノw




ソニ・シャシルw


「後は頼むぜぇ?」

眠たげに毛布に顔をこすりつけるソニックに、苛立ったため息をついた。
未成年はアルコール禁止とかっておまえたちもじゃないか、オレだけ仲間はずれにしやがって。
床を這うシャドウをPKで持ち上げ、ベッドへ運ぶと座りきった眼がオレを捕らえた。

「お前、僕と一緒に寝るのら!」


お題、chororisuが書いたSSは 男先輩「お前、僕と一緒に寝るのら!」 2010.06.06


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まっすぐに前だけを見つめて走る、すべてを振り切るスピードで。
追いつけるのはボクだけだ。

「ついてくるな」

そんなつぶやきが3歩前から聞こえる。
絶対に涙を流さないキミの、痛みを忘れる方法だから。
だけどボクはキミを捕まえる。
そして強く抱きしめる。
心を分け合え、と教えてくれたのはキミだろ?


2010.06.08


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「今のはちょっとイタかったかな」
「仕掛けたのはキミだ」

性急すぎた行為の後でも、キミは満足そうに目を閉じる。
一度手にしたら離せない存在を強く抱く。
一瞬震えるのは恐怖のせい。
すぐに弛緩するのはそれでもボクを受け入れるから。

「もう一度」
「優しくやってくれるなら、何度でも」


事後スマソ 2010.06.08


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雨宿りに飛び込んだ公園の遊具には先客がいた。
冷たいコンクリートの小さな穴にハリネズミふたりはちょっとキツイ。

「もう少しこっちに寄れ」
「お前が狭くなるだろ」
「キミの尻が濡れる」
「バッ…濡れてるのは靴だ!」

頭上の苦笑に頬を膨らませれば、宥める温もりが降ってくる。
甘い雨のように。


キスお題 2010.06.15


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ひじの内側に何度も強く吸いついて赤を残す。
キミは困った顔で笑っているが、ボクにとっては重要な所有印だ。

「ずるいぜ、シャドウ。オレにもお前に傷をつけさせろよ」

キミがそう言うと、甘噛みではない強さで唇に痛みが走った。
鉄錆味が頬を伝って、ボクのベッドに赤の印を染み込ませてゆく。


キスお題 2010.06.20








過去日記とツイッターからのサルベージ
日付は初出か、だいたいそのへん。

2010.06.06〜10.06.20


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