日記log 11 スマブラXでスネソニ…なんだけど、
某ぽさうねさんの「高校教師とベルボーイで針蛇針」があまりに楽しかったので便乗ですw
んで、3年程過去を遡り、「高校教師と高校生」という俺得ver.でしつれいしまふ!
「ハイハイ!先生、オレが学級委員やる!」
「お前が?」
あまりの元気良さに他のクラスメイトが引いてる。
「それならスネークと一緒にいられる時間が増えるだろ!」
「先生と呼べ!馬鹿ハリネズミめ」
教室が爆笑に包まれた。
こうして本気でぶつかってるソニックを茶化してかわす。
俺は最低の教師だな。
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下校時間を告げるチャイムの後も、ソニックは英語教官室に居座ったまま。
次の授業の準備で構ってやれないと言っても、俺が持ち込んだ洋書を勝手に読みふけっていたりする。
「もう暗いぞ。さっさと帰れ」
「オレ、金曜日って嫌いだな。二日もスネークに会えなくなるし」
俺もだ、なんて言えるわけがない。
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先生…。
かすれた声で抱きついてくるソニックの、額を弾いて突き放す。
「色仕掛けもダメか。枯れてんのか?スネーク」
「お前みたいな子供に欲情しないだけだ」
ケラケラと笑っているが、今、彼は傷ついた。
「俺みたいなオヤジのどこがいいんだ?」
「そうやって…」
人を寄せ付けないところ、なのか。
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初めて顔を合わせたのは、2年生になったばかりの4月だった。
桜の花を散らす、強い風の日。
彼は窓際の席で教科書を枕に眠っていた。
昨年の教科担任から彼の話は聞いていた。反抗的というほど激しくはないが従順でもない。
俺はしばらく授業を続けて、何人かの生徒に教科書を読みあげさせ、そして彼にあてた。
「Wake up Sonic.」
「…ん、ふわぁぁあ!オレを起こした? Mr. Snake. Nice to meet you.」
「続きを読め」
教科書のどこから、など教えない。ちゃんと授業を受けていればわかることだ。
謝罪をするか、ふてくされて反抗するか。反応を待っていると気だるそうに立ち上がり教科書をぱらぱらと捲り。
続きの場所から読み始めたのだ。
流暢な英語はネイティブなのか、よどみが無く張りのある声で謳うようだ。
俺だけでなく、他の生徒たちもあっけに取られてしまう。
「…この話はココで終わりだけど、なんだったら教科書の最後まで朗読してやろうか?」
そういって、楽しげに笑う。が、退屈なのだ、とわかる。
こいつには、特別な授業が必要そうだ。
「後で英語教官室へ来い。ミステリーのペーパーバックがお前の宿題だ」
「つまらない本だと読まないぜ?」
・・・
そんな感じで、俺たちの付き合いは始まった。
教師と生徒の、なんでもない日常が、とんでもない非日常に変わっていく、これがその起点だったのだ。
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「進路調査票を提出してないのはお前だけだぞ」
「スネークは俺に大学行って欲しいか?」
教師としては安定した未来を提示してやりたいが、決めるのはソニック自身だ。
「今、外国語スクール行ってるんだけど」
「それは、知っている」
「高校卒業したらバックパッカーしたくてさ。先生もやったんだろ?」
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「サボるなら保健室へ行け」
「お断りだね」
水泳の授業中に溺れかけ顔色を悪くしたソニックは、苦笑する俺をよそに、教官室のソファーでうたた寝を始めた。
静かな寝息と、まだ青白い頬に、緩やかな欲が頭をもたげてくる。
狂う程の暑さのせいだ。
目覚めてくれるな、と願いながら少年の冷たい息を奪った。
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「なんで終わってすぐそれなんだよ」
共有した甘さも熱も湿り気も、焼いて消してしまうみたいに。
軽い嫉妬のつもりだろうが、俺には酷く縛るように思えるその腕。
ほどけない拘束。
指にはさんだ煙草を未成年の口元にくわえさせ、その先端に火をつけた。
「お前も苦いキスができるようになればいい」
さーせん!
2010.04.09〜10.04.14
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