お帰り僕の、お帰り俺の、



 最近、彼は中世イギリスへ冒険に行っているらしい。
 それを確かめるすべはないが、大きな切り傷を作ってきたり、棒で打たれたような痣があったり、 右手の手袋を外せば豆を潰して赤く染まっていたこともある。
 その、本の中の世界で、何が起こっているのか、僕は知らない。
 けれど。

 任務から戻った僕の部屋は、鍵が開けっ放しになっていた。
 またか、と思う。こんな不用心は彼しかいない。
 ドアをくぐり、中へ入ると、異臭がする。これはここ最近のことだ。
 つるりと滑らかな廊下に点々とこぼれている汚物。
 タオルでそれを拭い鼻に寄せてみる。下痢便に男精が混じったものだ。
 ひとつずつていねいに拭いてゆくと、脱ぎ棄てられたドロドロの靴にあたる。シャワールームの前だ。
 タオルをゴミ箱に捨てると、僕は水音のするシャワールームへ入る。
 空気が流れ湯気が薄らぐ先に、ソニックがだらしなく足を広げて座り込んでいる。

「起きろ、馬鹿」
「おかえり、しゃ、ど、…へへっ…好きだ、ぜ?」
「今日は何人としたんだ?」

 湯が流れるままシャワーヘッドを取ると、ソニックの顔を上げさせる。口の端が切れているのは殴られたからなのか。
 その中へ無理矢理、強いシャワーを流し込んでやる。いきなりのことに驚いて咳き込むのを僕は許さない。
 溺れそうなほど湯を口の中に入れ、シャワーを外すと、むせながらも胃液をゲーゲーと吐く。それも精液臭かった。

「待ち切れなかったのか」

 そう言うと、ソニックの肩がびくりと震えた。
 本の世界から帰ってきて、僕がこの部屋にいないとわかると。
 以前は僕の帰りを部屋で待っていたのに、今行っているという冒険から戻ると、ダメなのだ。
 満たされない餓えを、身体だけ、どこかで…。

「シャドウ、して、くれ」
「まだ足りないのか。どうしようもない馬鹿だな」
「…あ、う…ぁ、はや…」

 ボロボロに傷ついた身体はシャワーの湯が染みて痛むはずだ。
 その痛みで正気、いや狂気を保たせ、僕に背を向けのろのろと立ち上がり、尻を突き出した。
 物欲しげにひくつく穴に、僕はまたシャワーヘッドをあてる。悲鳴は無視する。中がいっぱいにな るまで湯を注ぐと、汚物が小水のように噴き出してくる。
 3度程繰り返すと、もうソニックの背は、痛みではなく期待に震えている。
 このまま放置して焦れる彼を観察できれば楽しいのだけれど、今の状態ではまた外へ行ってしまうのだろう。

「ソニック…君は今、どこで何をしている?」
「あいして…シャド……おま…じゃないと、ダメなん…」

 緑色の瞳は、僕だけを見ている。
 他の誰かの面影を追っているのなら、捨ててしまえるのに。
 僕も、欲を抑えきれなくなる。


 そうして、狂った夜が続いていくんだ。











シャソニ、だけど裏にランスロットがいますww
ソニックとランスロットもエロエロしてればいいんですが、それで微妙に求めきれない部分が増幅して、帰還ソニが変になればいい。
うちのシャドウさんは優しいなーwww

2010.01.13


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