怖いほど、好…
叫びすぎて疲れた喉に、温い水がそそぎこまれる。
唇から洩れた分は、熱い舌が舐めとった。
「へい…、陛下、何故僕だけを」
「それを事後で言うかねえ?今さらだろう」
頬が熱くなる。視線を感じて目をそむけた。
何故僕だけを、このように愛してくださるのか。
ガウェインもパーシヴァルも、何も言わない。
パーシヴァルなど、陛下を憧れ以上の感情を持って見つめていることなど周知だというのに。
「偏った寵愛は、国を傾けます。僕のことなど忘れ、早く元の世界へお戻りに」
「やだね」
そう言うと、またキス。僕のすべてを奪うような。
むしろ、すべてを差しだして、陛下の中に埋もれてしまえればいいのに。
そう考えてまた怖くなる。
「い、嫌だ…いつかは帰ってしまう貴方を、僕は…失いたくない!」
「馬鹿だな、ランスロット。俺がお前を愛する理由を教えてやろうか?」
陛下の瞳が、すっと細くなる。
優しい、捕食者の眼。僕は、その眼が、とても好きなのだ…。
こっそり、ひっそり、同盟さまに捧げますwwww
2010.01.13
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