オレのモノだろ
ランスロットさま、その節はありがとうございました。
古城に住まう姫君が頬を赤らめて二人の騎士を迎えた。
食事の世話をする時も、その後の歓談の間も、明らかに片方に媚を売っていた。
笑顔で受け流しつつも、迷惑だと言いきれなかった黒鎧の騎士と、その様子を 飄々とからかっていた籠手の騎士。
けれど、籠手の騎士の態度は、案内された一部屋に入った時に一変した。
「お前っていつもそうだよな。言ってやればいいのに」
「姫君に?僕の恋人はそこにいる王だと」
「いっそお触れでも出してやろうか。お前に手を出すヤツはたたっ切るとかさ」
そんな非道なことが、王にできるわけがない。
しかし口調がかなり真剣だった。まさか本気でさっきの姫君に手を出したりしないだろうか、そうランスロットが王を見遣ると。
酷く怒った瞳の色で、ランスロットにぐいと迫る。他の騎士ならいざ知らず、彼のその視線だけは正面から受け止めることができない。
「王、あ、ソニッ」
「ランスロット、お前はオレのものだ。…だろ?」
はい、と返事をする前に、その口が塞がれる。
中をさぐる王の舌が、強くて、でも時折震えるのがわかる。
ああ、この王にも不安というものがあるのか。
ランスロットの姿勢が崩れた。そのまま床に落ちるのを、王が素早く支えて、それでも金属音は石の壁に痛いほど反響した。
鎧のまま床に転がされれば、姿勢を変えることができない。脇にある留め金を外そうとして、その指を王が封じた。
「そのままでいーじゃん」
「しかし、あなたが傷ついてしまう」
くつくつと王が笑う。
性急に足を開かされると、またカチンと金属が鳴る。
ランスロットの鎧にのしかかる王の胸が細かな飾りに当たって引き攣れるのが見えた。
年越しえちゃにて、某梟氏がソニランソニラン!と言うのでwwww
2010.01.01
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