バンクーバー/スノーカプセルギャラクシー



「ねえねえ、ぼくらとおにごっこするピョン」

 粉雪でまっしろな小さな星で、耳の先を光らせたウサギが三羽。
 ドリームスキージャンプのコースから少し離れて、不時着した場所だ。

「れんしゅうしてたんでピョン?」
「エッグプラネットはかぜをよむだけじゃだめピョン」
「ひきあうじゅうりょくをかんじるピョン!」

 ぴょんぴょん跳ねる。
 まあいい。星の間に帰り道が見えないんだから、迎えを待つしかないだろうし。

「いいぜ、おにごっこしよう。ただし、音速で走るからすぐに捕まえちまうぜ?」
「あはは」
「あはは」
「つかまえるピョン!」

 小さく揃った足跡が3方向へ散ってゆく。
 ウサギを追って、捕まえられると思ったら、急に重力が変わる。軽くなったり重くなったり、走っても走っても、なかなかつかまらない。
 ああ、そうか。
 このギャラクシーには、たくさんの重力点があって、小さな星の間を風が駆け抜けるんだ。このウサギたちのように。

「つかまえた!」
「あーんっ!つかまちゃったピョン」
「しょうがないからヘンシンするピョン」
「みんなまってるピョン」

 三羽のウサギが耳の先を輝かせると、星型の輪がぽかんと浮かんだ。
 輪の中央から、薄く光柱が宇宙に伸びている。

「これが、帰り道?」
「またあそびにくるピョン」

 星の輪の中央に入ると、ウサギたちはくるくると回りだした。
 また、遊びに。
 返事をする前に、ロケットのごとく勢いよく打ちだされた。
 真っ黒な宇宙に粉雪の様な星。全方位に眺めながら、上なのか下なのかわからない場所に、スタートの星が見えてきた。まったく不思議な重力場で面白い。

 失敗ジャンプで飛んでもない場所へ行ったけど、これで1位が狙えそうだ。
 本番を待ってろよ、マリオ、ルイージ!










スノーカプセル、かなり鬼だよねえwwwww
マリオギャラクシーは神ゲです。1号にーちゃんが小2のときに全クリしました。
でもわたしにはできませんでした。むずかしすぎて。

2009.11.11


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