焦らすなよ
◆一夜目◆
キスして、キスして、キスして、遊び半分から熱に溶かされるようにシャドウにしがみついた・・・ってところで、通信機の着信音。
互いにスイッチを切っておけばよかったと後悔しつつも、気付いてしまえば応答しないわけにはいかない。
ソニックをベッドの上に放置したシャドウは、GUNとの通信を終わらせると身支度を始めてしまった。
「・・・んだよ。こんな夜中に誰かのお迎えにいくのかい?」
「他の者が行くよりも、無駄な時間も血も流れない。ボクが適任だ」
「ハイハイ、わかってるさ。オマエを必要としてるヤツはいっぱいいるってコトだ」
「先に寝ていろ。朝までに帰れるかわからないからな」
部屋を出ていくシャドウに、手のひらだけを高くあげヒラヒラと振る。
扉が閉まり、ロックの電子音がだだっ広くなった部屋にさびしく響いた。
「オレだって」
言葉が続かない。
助けてくれ、今すぐそばに来てほしい、そう願えばシャドウはどうするだろう。
真っ白な蛍光灯の下で、うつらうつら眠ってみる。そのうち窓の外と部屋の色が同じになってきた。
シャドウは帰ってこなかった。
太陽から逃げるように走れば、気持ちが巻き戻せるかもしれない。そう思って、ソニックはシャドウの部屋を出た。
◆二夜目◆
シャドウの部屋の明りが灯っていた。帰っている。
うれしくなって部屋のカギである手のひらを玄関脇のセンサーに当てようとすると、その前に内側から扉が開いた。
「あれ? シャドウ、ドアあける前にオレってわかった?」
「・・・どこへ行っていた」
焦りの混じった声、そのまま抱き寄せられた。
シャドウからは汗と消毒液のような匂いがする。任務から戻ったばかりで、まだシャワーも浴びていない。
「オレがいなくて心配したか?」
「キミはいつもボクの部屋を散らかして、楽しんでいるものだと認識していた」
それは喜ぶべきなのか、怒るべきなのか。抱きしめる腕は正直でも口からはトゲばかり。
頭から背にかけて、優しく撫でられるが、ソニックが抱き返そうと腕を伸ばすとそれを抑えられた。
「タイムリミット・・・もう、行かなくてはならない」
「えー!? 今日もヤらねーの?」
ストレートな物言いに、シャドウはクスリと笑ってソニックに口づけた。
軽く触れて、舌先で探り合って、与えあうように、また貪るように。
離れて、銀糸が切れるのを、二人は物惜しげに、見た。
◆三夜目◆
その日、ソニックは自分でも驚くほど大人しく待っていた。
いつもなら、待ちきれない時間をゲームをしていたり、冒険物語の本を読んだり、太陽の光を求めてどこまでも走ったり・・・するのだけれど。
ただ待つことが楽しい、そんなことも時には、あるのだ。
「どーしたんだよ、シャドウ」
戸惑う相手に手を差し伸べるソニック。その手をとって、シャドウは自分の頬に添えた。
ほんの少し笑う。
確かに、これではあまりに据え膳すぎるな、と。
「GUNの通信機、スイッチ切っておけよ」
「3日間は天地がひっくり返っても呼ぶなと言っておいた」
「えー? 3日だけかよ」
責めるようなソニックの言い様に、シャドウも頬に笑みを浮かべる。
3日で足りるわけがない。
ソニックがベッドに引っ張り込むのと、シャドウがソニックを押し倒すのと、どちらが先だかわからなかった。
「早く、シようぜ! 待ってた分、ぜーんぶシャドウでいっぱいにしてくれよ」
「ボクは、焦らして焦らして、気の狂いかける程求めてくるキミが見たいが」
「I can't wait. Shadow...」
切なげなソニックにキス。
そして、互いがひとつに組み合うようにぎゅっと抱きしめ合った。
「どうなっても知らないからな」
「望むところだ」
はい、こっから先は18禁ございますwwww
え?書けって?
「あ、うあっ、んん!! は、早! 焦らすんじゃなかったのかよぉ!」
「待ちきれないって言ったのはキミだろう? 力を抜け」
「このサディスト! ha...Ouch!!! や、・・・でもっ、ひ、・・・イイっ・・すご・・・」
「フッ・・・ローションがすぐに馴染む・・・熱すぎるぞ、ソニック」
あ、なんか聞こえました??
空耳、ソラミミ♪
かわとげ
の、にじさん日記にえらい可愛らしいソニックさんの連画がありまして。
(焦らされるソニック、のヤツ!!)
ついつい連動小話ですwwww
やらかしちゃって、すいませーんっ
2009.10.08
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