こんな執事はいかがですか



「ご主人様、いかがですか?」

 真昼間からカーテンを締め切った部屋の中は、夏の湿気だけじゃない熱さで気が狂う。
 ボクが焚いて差し上げた香炉もよく効いている。

「シャド…そ、の、呼び方やめ…あ、ああっ!!」

 オイルの助けを借りて差し入れた指で刺激すると、奥は柔らかく温かく、確かに彼はボクが愛する人だったのだと理解できる。
 だが、宿敵なのだ。

「まだいかせない。…ひとりでは、いかせない」
「ひぁああっ!! イヤだっ、もっ、…執事だろ、お前!オレの命令聞…!!!」
「残念ながら、ボクをあなたの執事に仕向けたのはあなたの大伯父だ」
「くそっあのヒゲジジイ、が!!! シャドウ! いかせ…あああっ!!!!」

 中を探りつつ、大きく太った肉塊を強く握ってやる。とろとろの液を零す先端は指の腹でつぶすように撫でてやる。
 強烈な刺激に全身を震わせるご主人様だが、射精はできない。
 かわいそうに。
 身をよじって逃げ出したくても、首を絞めるようにご主人様の根元を抑えつけられれば、毒のように痺れてしまう。

「ううぅあっ…!! 嫌、だっ! なんでこん!! 嫌だあぁ!」

 ドライで何度も絶頂に導いてやる。
 涙と涎と汗で濡れた肢体に、立ち昇る体臭と麝香。
 緑色の瞳だけは曇らないままに光を湛えて。
 ぐったりと力の抜けた足を大きく開かせる。その中心をだらしなくみだらにひくつかせ、ボクを誘ってる。

「酷い格好だな。ご主人様が男好みだったなんて、取り巻きのお嬢様方が聞いたらなんて言うだろう」

 屈辱に歪む唇。
 けれど、ボクの凶器をほどけた中心にあてがうだけで、洩れる吐息には期待が多分に混じっている。
 ボクはおそらく本心で笑いかけただろう。
 そして、声に出さずにささやいた。

 殺してやる。

 驚きで見開かれた緑の瞳にキスをして、蕩けたご主人様の躯を犯し始めた。
 背中に隠したナイフが、ボクを正常に繋ぎとめている。
 ボクに組み敷かれ、声を枯らして啼くボクのご主人様。
 もっと、もっと、と絡みついて離れない。

「あふぁっ…ぃい、や、…シャド…シャドウ…、いや…た、すけ」

 ボクの背にも汗が伝い、冷たい金属との温度差で切れてしまいそうだ。
 殺してやる。
 だが、それは今でなくてもいい。

「愛してやるよ、ソニック」

 ぐちゃぐちゃに掻きまわして、絶頂から突き落とされる悲鳴を聞いて、心地よい余韻の中に、ボクは快楽を注ぎ込んでやった。



 それでも、
 ご主人様の緑色の瞳だけは、曇らないままだった。








おわる







梟さんち(異国の血)のアンケ企画「ソニックとシャドウの呼び方変えたら 萌 え な い か ? 」に答えるうちに、ナニかが激しくヒートアップしてしまいましてwwwww
またまた梟さんのSLG風ソニシャで鼻血で出血多量で死にそうになったので、
ついつい逆ver.をやってしまいました。すいません、ホントすいません!!

設定とか、借りたり足したりしました。
ソニックは大富豪のおうちの子で、シャドウさんはそこの執事です。
シャドウさんは当主(ひげじじい→エッグマン?)に騙されてwww、ソニック暗殺計画の一端を担っておりますが、どーせこのあとデキちゃうんでチャラですね。笑

詳細とか何にも考えておりません。続きもきっとありません。きっとね。wwww

2009.08.17


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