スキだから



「ねえ、ソニック。昨日の夜、エミーと何してたの?」

 そう聞いたら、ソニックは何にもないところで盛大につまづいて、砂の中にダイビングした。
 わあ、お顔が真っ赤。擦り剥いて血が出たのかと思ったくらい、真っ赤。

「な、なん、もしかして」
「うん、見てたよ。こわーいお顔のソニックがすっごくやさしい顔して、エミーとおくちをくっつけてた!」

 がしゃんがしゃんがしゃん、エッグマンのメカが近づいてきた。
 いつもは走りながらぶっ飛ばしていくのに、今日はゆるやかなスライディング(しかも頭から)で倒していくなんて、痛くないのかな?
 力が抜けちゃった?

「アレはな、キスって言って」
「聞こえたよー! スキならキスするんだよね。エミーが言ってたよね。スキならキスしてよーって」
「どこまで見て聞いてたんだ…チップ」
「キスしてるところまで! そのあとふたりでどっか行っちゃったでしょ?」

 ソニックが砂の上にパッタリ倒れちゃった。まだライフもいっぱいあるのに。
 ころんと転がして仰向けにしたら、ちょっと怒った顔してる。

「そこに座りなさい、チップ」
「はい」

 ソニックのしろいお腹の上に降りて正座する。チュンナンで教えてもらったお説教のポーズ。

「アレは、大人のやることだから、子どもは覗いたり真似しちゃいけません」
「なんで?」
「子どもはキスなんかしなくても、笑ったり泣いたりするだけで愛されるから!」
「でも、でも、」
「チップにはまだ早いよ」
「でも、ボクも! …ボクも、ソニックのことスキだからキスしたいよ」

 びよーん!
 とソニックの全身がバネみたいになった。
 気付けば高い空の上に弾き飛ばされてた。ずっと下の方に、黄色の砂に埋もれるように青い身体が横たわってる。
 小さく小さく見えるけど、色はわかるんだ。ソニックのお顔がまた真っ赤になってコーチョクしてる。
 ぱたぱたと羽ばたいて、またソニックのお腹の上に、今度は寝そべるように降りた。

「ねえ、ソニック。ソニックはボクのことキライ?」
「嫌いじゃないよ。好きだけど! でも、」
「じゃあ、キスしていい? スキだから、キスしたい」
「…しょうがないな」

 ソニックがはにかむように笑った。いちばんスキな顔。
 青い瞼がソニックの目を隠してから、そっと、もっと近づいて、閉じたおくちにボクのおくちをくっつけた。
 それから、
 エミーはこうしてたっけ?

「…ん、んんんんん!?」
「さっきいっしょに食べた、チョコレートの味がするね」
「…んくっ…ぁ…チッ……なん…で…」

 ごめんね、ソニック。
 ホントは昨日の夜のソニックとエミー、全部見てたんだー♪
 ボクも真似していい?

「ねえ、いいでしょ?ソニック」

 ソニックのこと、ダイスキだもの!







おわる







あらあらまあまあwww
どこまでやったんでしょうね?(知らんw
子供攻め好きです。でもチップがオンタかメンタかわからない!

それよりソニエミ書けよ〜ってハナシよね…

2009.08.12


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