ハッピーシューズ





「すっごいなー!モニカばあさんの発明!!」

 ポポが飛び跳ねている。
 最初は着地もおぼつかなかったけれど、すぐに慣れ持ち前の運動神経で森の中を自在にジャンプする。

「靴が履きたいだけじゃなかったのか」
「そうだったんだけど、まさかバネが仕掛けてあるなんて思ってなかったし」

 そう、底にバネが仕掛けてあるその靴は、脚力130%アップらしい。パム談。
 ポポがあまりに嬉しがってはしゃぐので、周りは感心を通り越し呆れてる。ソーマは呆れを通り越してつい苦笑してしまう。

「競争しようよ」
「イヤだ」
「ソーマの方が速いでしょ」
「お前、逃げ足速いだろ」
「じゃあソーマもこの靴履く?」
「履かない」

 ソーマの隣をポポが歩く。
 違和感に、ソーマは戸惑い、ポポは満足する。

「…なんで、靴なんだ?裸足で不都合なかったんだろ?」
「だって、遠いでしょ?」
「何が?」

 ポポが軽く跳ねると、たったの一歩でソーマの真ん前に立つ。
 目線の高さが同じ。
 靴のせいで。
 そのままの勢いで、ポポは軽くソーマにキス。

「背伸びするのイヤなんだもん」




おわり。



フライングピョンピョン。
コレだ!
単にベタ甘が書きたかったのでしたー。

2006.05.15


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