「待ってよ〜ポポ〜〜!置いていくな〜」

必死で飛んで追いついて、やっと小さなオレの場所(ポポの頭)にたどり着いた。
毎度毎度、赤い目のヤツらと戦ってるとき、ちっちゃいオレのことはみんな全然考えてないんだ。
じっさい、ちっちゃいオレも何かがぐりんとうらがえるみたいな感覚の後で、よくわかんないこともあるんだけど。
それにしたって、今日もツノが痛いや。

「チビってさあ」
「チビキングって呼べ」
「チビっていつも迷子になってるの?」

ば、ば、ば、ば、
ばれた?
ま、いいけどさ。

「いつも戦ってんだよ!オレサマは甲虫王者だぞ!」
「あっはっはっは」

・・・本気で笑われた。
ま、いいけどさ。

「ぼくもがんばって戦うからさ。迷子になるなよ、チビキング」

迷子になんかならないよ、ポポ。
お前を迷子にもさせないよ。

「いて、いててて!ツメ立てるなよ、チビ!!」
「だから、オレはチビにチビって呼ばれたくないんだよ!」




18.迷子




安易っすか??(汗)

2006.04.07


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