PROGRESS 辻HIR様」から橘さん絵ゲットだぜ!
きゃー!かっこいすぎ!!!



 カシャ。
 カシャカシャ。

「俺なんかを撮ってもつまらんだろう」
「つまらないものを撮るために、わざわざ呼び出したりはしない」
「専属モデルはどうした」
「思春期というヤツだ」
「ふぅん」

 見上げた空は水色。
 薄桃色との対比が美しい。

 しゃがみこんだり、寝そべったり。
 泥だらけになりながら、相川始がシャッターを切り続ける。

「最近は写真雑誌に投稿もしているだろう?ウェイターは卒業か」
「俺は天音ちゃんの側を離れるようなことはしない」

 変わったようで変わっていない。
 相川始という名は、近いうちに写真家として世に広まっていくだろう。
 穏やかな愛を映す人間として。

「橘も、変わらない」
「変わったよ」
「この陽気にスーツを着込んでくるところが変わっていない」
「…陽気、なんてお前に理解できるようになったのか」
「お前の方がアンデッドみたいだ」

 そのひと言が、俺たちの時間を止める。
 望んでアンデッドになれるのならば、俺も。

 風が、強く吹いて、惜しげも無く花を散らす。
 終わってゆく命。
 終わってしまった命。

 終わらない想い。

「ギャレン」

 振り返ると、忙しなくシャッターが瞬いた。

「いい表情だ」

 今はもう、橘と呼ばれるのが普通なのに、それでもギャレンと呼ばれれば自分以外だとは思えない。
 俺がギャレンであったことは、友人たちの記憶にしか無い。
 俺の命が終わってしまえば、終わってしまう。

「永遠に残しておいてやる」
「だったらもっと男前な写真を撮ってくれ」
「橘が笑顔だったら別人だろう」

 憎まれ口を叩きあいながら、麗らかな春の日は過ぎてゆく。
 永遠を切り取りながら。



しまい。








おそまつさんですー。(汗)
橘さんは小夜子の墓参り中に呼び出されたってコトで。
ムリヤリな感じで…。 一生死ぬまでうだうだ後悔してればいいんだ!橘さんなんてー!
大好きだー!(笑)

HIRさん、ステキ絵ホントにありがとうゴザイマシタ!!


2005.03.22


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