予感
ジェネシスの一撃で大混乱に陥った地球軍に紛れるように一時撤退を決めたAA・クサナギ・エターナル。
大きめのデブリの影で、大至急でMSの整備をしている。
ムウも、ストライクのコクピットに出たり入ったり。
「フラガ少佐!なんでランチャーなんて装備してんですか!?」
マードックの声に「んー?」と適当に返事をしながら外に出る。
「最後かも知れねぇなーと思ってさ」
「何スか?それは。縁起でもない」
冗談で返そうとするマードックにムウはいつになく真剣な顔で。
「なあ曹長…。宇宙空間で被弾して…てか、コクピットぶっ壊れた時に生き残れる方法って無いかなぁ?」
「はぁ?…無理でしょ?そうなったら普通は死にますよ?」
「それが困るんだよなぁ…何か考えてよ」
「何か、ですか…。うーん」
考え込む二人。
そこにAA所属、もう1人のパイロットがやってきた。
「おっさん達、何やってんの?」
「おいおい少年、いい加減、口の利き方憶え……あ、オマエも考えろ」
「え?何を??」
数分経過。
「よっしゃー!ソレでいこう!そっか、その手があったか!…曹長、ストライク、エールに換装変更頼むわ。もういいだろ。見納め〜」
「おっさん、上機嫌だな…でもそんな脱出方法なんて考えて意味あんの?」
ディアッカが不思議そうにムウを見遣る。
「ヤな予感がしてるんだよ。なーんか、こう…適当に殺されそうな予感が。そんでそういう予感は大体当たるんだなぁ」
「この状況で、MS戦以外で何に殺されるって言うんですかぃ?」
「フク●監督」
「「誰それ!?」」
マードックとディアッカが同時にツッコミを入れた。
「そうだなぁ…M1の連中には連絡しておくか。あ、ドミニオンにはノイマンに連絡させて…」
つぶやきながら、ムウの手は各所へ連絡する為に重要機密用レーザー通信のオープンキーを弾いていた。
中途半端にEnd…
UNOFFICIAL-SEEDへの布石です!
生き残れよ、みんな!
2003/10/05 UP
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