Welcome Home!
4機のGが撤退していくのを確認して、先にストライクを帰投させる。
眼下に見下ろすアークエンジェルは目立つ損傷も無いようだ。
さっきの戦闘内容は中々のモンだった。
MSに取り付かせない装備を整えた戦艦、それを扱う人員は若干経験不足のようだが、一旦戦場に出てしまえば慣れるのは早い。
ナスカ級への追撃も見事だったし、その後のストライクへの換装の指示も的確だった。
それに、坊主もなんとか踏ん張って帰ってきた。
この調子なら…なんとか月までは持つだろう。
ストライク着艦完了のシグナルが点灯。
続いてドッグに侵入する。
オレンジ色のライトが、今日はやけに暖かく見えた。
整備クルーの振るシグナルが着艦位置を示す。
ガコン、と大きな金属音。
「ん?」
突然、今まで見たこともなかった電文が前方モニターに表示されている。
『Welcome Home, -Mebius ZERO-』
自分にではなく、MAに挨拶か。
つい苦笑してしまった。
この艦を、クルーを信じたから帰ってこられた。
俺を信じてくれたから、帰ってこられた。
危ない場面もあったはずのに。
この艦は信頼に足る。
返答を送ろう。
『Hello, I'm home back, -Ark Angel- Thanks』
home
いいね。帰って来る場所か。
「ムウ・ラ・フラガ、帰投した。周辺、ザフト艦の動きは?」
end
んで、この後にキラをストライクのコクピットから引きずり出すワケですねん。
1話からこの話まで、お客さんだったムウがAAのクルーになった、
そーんな話にしたかったんですがー(汗)
2003/12/18 UP
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