受光面の大きさの検討
太陽電池を光電力計に使うにあたって、受光面の大きさを決める必要があります。
受光面が大きい程、光をしっかり受けられますが、価格は高くなります。
なるべく安価な太陽電池を購入したいので、
必要な結果が得られる受光面の大きさを見積もってみました。
以下が、計算に用いたモデルです。
LEDは砲弾型とし、太陽電池の幅の中心に配置するとします。
また、
LEDの直径をD[mm]、
太陽電池の受光面の幅をW[mm]、
LEDの先端から太陽電池の受光面までの距離をL1[mm]、
LEDのチップとLEDの先端までの距離をL2[mm]、
LEDの先端から放射される光が太陽電池の受光面で受光される角度の全角をθ1[度]、
LEDのチップが位置する側面から放射される光が太陽電池の受光面で受光される角度をθ2[度]、及びθ3[度]、
とします。
LEDの放射光の測定は、LEDを太陽電池に押し当てることにします。
すると、L1=0ですので、受光面の幅Wに依存せず、
LEDの先端から放射される光が太陽電池の受光面で受光される角度の全角θ1は、180度になります。
実際には、LEDが太陽電池の幅の中心からずれて配置される場合がありますので、
その分太陽電池の幅を広くする必要があります。
次にLEDのチップが位置する側面から放射される光が太陽電池の受光面で受光される角度を見積もってみます。
LEDのチップとLEDの先端までの距離L2をLEDの直径Dの1/2と仮定します。
また、LEDは太陽電池に押し当てることにします。
角度θ2及びθ3は、それぞれ、tan−1((W/2−D/2)/(D/2))となります。
θ3+θ4を受光角θ4として、受光面の幅Wとの関係を計算してみました。
LEDの直径Dは、φ3とφ5を想定しています。
私が使う可能性のあるLEDの半値全角は、通常30度以下で、大きくても60度までです。
60度の2倍までの角度を受光できれば良いとすると、
太陽電池の受光面の幅Wは15mmあれば十分なようです。
この結果から、太陽電池は、秋月電子通商で販売されている受光面の幅Wが15mmの
を選ぶことにしました。