レクリエーションシリーズ其の2
欠席裁判

うちの病院の勤務形態は2つあって、日勤と夜勤専従というものです
日勤だと夜勤の回数は4回、
夜勤専従だと日勤はなく夜勤のみ8〜9回です
要するに夜勤ばっかりなんです。

しんどいかと思われる人もいるかもしれませんが
夜勤だと特典あるんですよ。土日の回数や祭日の回数にもよるんですが
4〜5連休という大型連休があるんですよー。
ひゃっほーい


今回する話は夜勤専従の話ではなくて、そのうれしい連休中に起こった話です。

以前の話は病棟レクの話でした。
これは毎月行われる病棟スタッフが行う小規模なものです
ところが全病棟対象の全体レクというものがあります。
春の花見、夏の納涼祭、秋の運動会がそれにあたります

全体レクを仕切るのは全病棟から集められたレクリエーション委員会が
仕切っていきます。

ただ、このレク委員会・・・仕事があるときはマジで大変です
まず、この患者さんたちを外に連れて行くんです
これだけで大変です。
しかも、病院全体で全病棟スタッフの協力を得ないとどうしようもないです
病棟スタッフの方は、
一癖も二癖もある百戦錬磨経験豊富なお姉様方です


前の読んでいただければわかると思うんだけど
わがまま全開です。言わなきゃやってくんないし、
任せっぱなしだけど
その時になって口を出すような感じですから。


ストレスたまります。
気を使います。
裏で何言われてるかしれたもんじゃないです


だから、このレク委員会は数ある委員会の中で一番不人気です。

私だってこの委員会はさけます。全体レクだって言われりゃ協力しますよ
がんばりますよ。だけど仕切る立場になるのはぜったいやです。

ある時、私は夜勤で病院に出てきました
しかも、5連休明けの夜勤でした。
かったりー気持ちでいっぱいだったけど(笑)

すると、主任(その時には看護長になってました)が僕を呼びました

「akkiy君、明日レク委員会あるし」

あ”ん、何それ・・・

僕はその時は褥創委員会でした。
それがいきなり、また、なんでレク委員会?


「え、なんですか。僕、褥創委員会ですよ。」

看護長は言いました

「あ、知らんかったね。あんたの休み中にレク委員会あってね。
前の担当の人やめちゃったでしょ。で、レク委員会って男手いるでしょ
それでやめなさそうな人ってあんたしかいないのよ

異議あり!!

裁判長!看護長は全く同意なしに、
連絡なしにレク委員に決めております。
いくらやめる気がないからって
独身で暇人だからって、あんまりだー


裁判長「却下」

断れるはずないんですよ。
うちの病院の委員会なんて看護婦の出入りが激しいものだから
形骸化されてしまっているのは事実ですね。
まぁ、誰かがやんなくちゃいけないだけど・・・
断れる代物ではないですね。

まだ、これだけならよかったんだよね。これだけなら
ネタにもなりません。

しばらくすると隣の病棟からT君(看護師)がやってきました

衝(笑)撃の事実が判明
「レク委員会になったんやてなぁ。
じつはakkiy君副委員長
やで、わし委員長だし
よろしく」

ちょっとまてや!病棟に知らせるのだけでもいやなのに
なんで、レク委員会までしきらなあかんのや

異議あり!

裁判長、本人の出席しないのをいいことに
男性で、年齢も若く、独身だからって役職を決めるのは
あまりにひどくありませんか!
本人に意見を聞くべきではありませんか!
これが許されることなんか!
メンバー見てる限り、
委員長と副委員長がいかに大変か
目に見えてるだけに


裁判長「却下」

あとで、看護部長が来ましたよ。
当然文句言いましたよ。勝手に決められてるって
そうすると看護部長は

「そうやでぇ〜これからもいろんな役職あげるさかい」
といって笑って去っていきました


あはっ・・・あはははははっ
もう笑うしかねーよ


ええ、本当に欠席裁判でしたよ
学級会当日に風邪で休んでしまったために
勝手に美化委員とかろくでもない役職に推薦で決められて
翌朝、学校に来て役職表を見た気分ですよ


まったく

逆転裁判なんて滅多にないもんだなぁ・・・って
遠い目をして想いふけってました。