レクリエーションシリーズその1
踏んだり蹴ったり

うちらの精神科では、毎月担当者を決めて
病棟レクリエーションという物をします。まぁ、建前を言えば
患者同士の交流を図って、入院生活に刺激をって感じだけど

普段の生活でも充分刺激はあると思いますよ
だって、喧嘩や怒号は耐えませんからね(笑)


でも、この当番になると憂鬱になります。

だって、盛り上がらないんですよ

初めて担当したときは、悲惨でしたよ
体調は扁桃腺炎のピーク時で
39度代の熱が出ていても、パートナーは使えないから
休めない

その時はカラオケ大会をしたんだけど
機械は動かない、出るはずの患者は急にいやがって出てこない
しかも、パートナー動けないから、
ふらふらの身体で机を動かし会場設営
司会もやらざるを得ないからのどが痛くて、
意識飛びそうだけど
やりましたよ、なるべく盛り上げるようにして
でも、盛り上がらない、患者は居眠りしている

・・・やばい、寒すぎる・・・
悪寒もあるけど別の寒さが僕にはきつい

そんな記憶が僕にはあった。今回のパートナーも仲が悪いAさん
極力話したくない人だ。
ここでチームワークでしょとかつっこまないで
僕だって、人間だから、やなもんはやです。


何も話されず、相談もされず、話さず、相談もせず月日は流れていった
「akkiyくんに任せたしな」とかいって
自分からはアイデアも意見も出なかったら

こっちで考えるしかなかった。

アイデアは主任からいただいて、OTの人の協力を願って
休みの日にでてきて計画書を出して、レクリエーションで行うゲームの
テストプレイを行うはずが
人数が足りないからといって、そのまま日勤突入
テストプレイではまずまずの反応が見られたので
このゲームで行くことを決定した。

おやつを用意するんだけど。それはプッチンプリンにすることにした


ここまではよかったんだよ。これからっすよ、
私がぶちぎれそうになったのは


レクリエーション当日
朝にやることを説明したんだけど
ちょうど、これがクソ忙しい日でして
転棟や入院、検査などさまざまなことがあった

ここで、やるゲームを説明すると
風船とうちわを使って行うポートボールなんですよ
机を2つ並べて、両サイドに患者を座らせて端にキーパーを座らせる
うちわを使って風船をすすめてキーパーに渡すゲームです

そのために昼休みに会場設営するんだけど
私は患者の危険を考えて、極力机を片づける方向で考えていた

ここで、今まで何もしなかったAさんが口を出してきた

「どうせあとで、おやつになるんだから片付けて、あとで出すの大変やで
できるスペースあけるだけでいいやん」とのたまいました


あ”ん、我何言ってるの、こら!
テストプレイにも顔を出さず。誰に命令してるんだよ


動きが多いから、なるべく
机などつまずく危険性のあるものはのけることを
朝に言ったんですよ。それ聞いてないのかよ


それを、説明しましたよ

「ここは年上の言うこときいときって!」

の一言・・・


無理です。方向転回させることは・・・
始末の悪いことに頑固ですから


一通り、準備を終えたあとに
また別のおばさんが・・・・
「akkiy君、お菓子の量が足りないのじゃないの」とクレーム言ってきました

僕の考えとしては過去のレクリエーションでは用意したお菓子が
余ると言うことが多かった。その処分はスタッフが食うんだけど
何で余るかというと食べない人がいるんですよ
それを見越して、その量にしたんですよ

でも、おばさんたちは頑固者です。言っても聞きませんよ

仕方ないので、そのに買いに行くことに・・・
怒り心頭だったけど・・・

そして、レクリエーション本番・・・
おばさんたちは詰め所に籠もりっきり
出てこないし、、まぁ、忙しかったのもあるけど

結局レクで動いたのは私と数名のヘルパー、OTさんだけです
あとは、さらっと見てただけです


僕は必死でしたよ。以前、寒い記憶があったから
盛り上げるために必死でしたよ・・・


そんなときに事故起きたんだよね
ゲーム中に患者が転倒したんですよ
その状況はチームメンバーを変えているときに机に脚をひっかけてしまって
転けたんですよね
もっとスペースをあけていれば防げたはずです


一通り、レクが終了して・・・後に反省会というのが行われます
でも、参加していたのは数名です。
反省点もわかっています
反省会すること自体が無意味だと感じていました

だから、僕的には全くするつもりはなかったんですよ

ところが・・・

婦長・・・「16時から反省会しよ」

おい、こら、われ!
その場にいたのか!
詰め所で忙しさで
おろおろしてたやないか!


それでも、逆らえません

結局、反省会行うことに・・・・

ここで、婦長やおばさんから、わけ分からない発言が・・・
「ちょっと見てたけど、
盛り上がってないし。
準備もできていない
指示もしてないし、
おやつも貧弱やなぁ」


なんて、発言が飛び出したんです。

おまえら、現場に出てきてみてたんか
あるていど、やっている人たちは盛り上がっていたし
笑顔も見られていた。それをみたんか!

おやつに関してもプリンにしたのは
羊羹や団子にしたら喉に詰めるとかいって
却下してたやん。

ケーキにしたら予算オーバーするんだよ

それ解れよ、マジで。


おまえら、部屋に籠もりっきりで病棟の仕事してたやないか
部外者やないか!
なんで、
部外者に言われなあかんねん。


かなりきれそうでした。

そして、パートナーであるAさん

「もっと机を動かしていれば、転倒などの事故は防げたよね」
おのれは言う資格はねーよ
机を動かさないと言ったのはあんたやないか
よくもそんなことが言えたものですよ


さらにきれそうでした


ここで、OTさんが
「akkiyさん一人でがんばって盛り上げようとしてたし
それなりに患者も楽しんでいたと思いますよ」
と援護射撃
参加していたヘルパーさんも援護射撃してくれました

そして、僕が意見を言う機会が回ってきました
かなりきれていたんで、言ってやろうと思ってました

下手すると怒鳴ると思いました

ところが・・・・ここで婦長が・・・・
「こんな時間だし、意見も出ているし、
反省会はこの辺でお開きにしましょう」


なんて仕切り出しました。

まてや、こら!
司会を僕にやれっていったの
お前やん

そのお前が何で最後しめてるんだよ

それに、一番関わったの僕やないか
その意見も聞かずに終わるのって
あんまりだと思いますよ


結局、僕の意見を言う機会は与えられず反省会は終了しました

詰め所で怒り爆発寸前の状況で
婦長は話しかけてきました

「今回のレクは失敗だったけど、
またがんばればいいやんか
まだ若いんだし」




自分をほめたいと思います
この婆を天に送りたいと思った衝動を抑えられた自分を




自分をほめたいと思います
「おのれらは、見てもいないのによくもそんなことが言えるな
大きな声出していたのは聞こえないんか!この耳は飾りか!こら!
二度とレクリエーション担当なんかやるか!ぼけぇ
今度やるときはおのれらでやれや!」

と怒鳴らなくて・・・


この婦長では話にならんので
部長に話はしましたよ。

反省会レポートでは僕の言いたかったことをてんこ盛りにして書きましたね