食事介助

うちの患者さんはぼけぼけなので
自分で食べられない人がいます
その為にしなくてはいけないのが
食事介助という作業
通称「食介」!

普通学校で教えてもらうのは・・・
「相手のペースを考えて」
「自分が普段食べているように」
って教えてもらったと思う
しかし
なんてきれい事はなしにしましょうよ

もしそういう患者が1人とか2人で
他の患者が歩いて自分で食器を片づけてくれるのなら
「さて、何から食べようか」
「ゆっくりかみや」
「こんなペースでいい?」

なんて聞くだろうな、声かけするだろうな

でも、今こう書いてる自分自身
すごい自己嫌悪に陥った

実際に看護職員同士でやったんだけど
ゆっくり食べさせるなんて、余裕があったらできることなんで



実際はそりゃ、10人以上
食事介助の人がいれば
言ってる暇はないって

今日も、ひとりで3人、一度にやってました
さすがに眩暈がしたけど・・・
そうなると人にあげている
感覚が薄れます

そうですね、親鳥が雛に食料を与えているような
光景だったでしょう

そして患者さんによって
食べない人もいるんですよ
それがもし食事介助の場合
無理矢理、スプーンをつっこむときがあります

「いらないわよ」
といいつつ
スプーンを口に入れたら
食料食べる人もいるからね


それでも食べない人がいます。
そんなときに最終兵器となるのが
注射器なんですよ


この注射器は先が針になっていなくて
口が広いんですよね
そんなのをカテーテルチップというんですけどね

そういった患者さんのご飯は
やわらかいもの・・・ゼリーとかヨーグルト様のものですから
それを注射器に入れます

そして、食べないと意思表示して固く閉じた口に
つっこんで注入


そこまでしないと食べない人もいるんですよね

あと、うちらしいのが
患者さんが患者さんのごはんを
盗み食いするのです
それもかなり堂々と


ふと見ると・・・
患者一人に一つしかないミカンが
その人には10個くらいあるときがありましたね
それと他の人が残したパンを

見えていないと思っていたんですよね、たぶん。

ポケットにつっこんでいる患者がいたり


それも監視しなくてはなりません
食事は患者さんにとっては
楽しみな時間かもしれないけど
僕にとっては戦争です