送別会

はじめに話すのは、これは私の送別会の話ではありません
もちろん、私の送別会の話もするんだけど

私が一番恐れてる、最恐の先輩の送別会です

うちの病棟で、一番技術・知識は優れてるし
その知識・技術は今まで培った経験に裏打ちされてるものだから
みんなからの信頼も絶大でした
口はそこらのやーさんよりも怖いけど


その方が、異動で内科病棟の方に行かれるということで
送別会が行われた。

私も、行くのは嫌だったけど、行くことにした
その会の途中、その先輩に挨拶しにいった

儀礼的ではあったけど

「今までありがとうございました」

すると先輩は
「akkiy君、ほんとにがんばりや、いろいろと大変だと思うけど
なんや、手に書いたりして、ちょっとは勉強してるんやな・・・」


そんな先輩の
「がんばりや」と言う言葉に・・・・
僕は居心地が悪くて仕方なかった・・・・


先輩は知りません
わたしがやめるということを・・・
それが決定しているということを・・・


確かに怖かった、

頭が真っ白になるくらい

震えが止まらないくらい
病院に行く前には必ず下痢していたくらい

だけど、怖かったけど、
いろいろと指導してくれたのにはかわりありません。

僕は滅多なことでは煙草は吸いません

でも、何か落ち着かなくて
胸のもやもやが取れなくて・・・・
3年ぶりに煙草を吸った・・・・



さて、私の送別会なんですけど・・・・
今までの状況から考えると送別会はされるはずありません

だけど、私だけではなかったのです
婦長も異動になるので
私はついでということで送別会が行われることになった

そうすると幹事の先輩が
「3000円くらいでほしいものない?」
と聞かれたので、それならベストシリーズ・・・・


「あ、akkiy君ゲームはあかんで」

と、先制攻撃・・・うー、もちろんモンコレのカードなんてのも
だめだろうし・・・じゃぁー実用的なもので
ということで・・・・
「MOがいいです640Mのやつ」
と答えたのですが・・・・

「は、何それ?」
と答えられたので・・・間違ってFD買ってこられても困るので

「じゃぁ、浜崎あゆみのベストでいいです」
そう話すと先輩は馬鹿にしたみたいに大笑いされてしまいました


つーかしゃーないやん、お前らが無知なんだから・・・


さて、送別会当日・・・実は友達と遊んでまして・・・
終わり次第すぐ帰るということで私の部屋で遊んでもらってました


でも、その送別会は婦長がメインでして私はおまけでした
婦長にはスタッフ全員お酌するためにそばに行って話していましたが

私には誰も来ませんでした

だから、私自身が全員のところに回りましたけど


それが何となくさみしかったですね

送別会を終えて・・・自分の部屋に帰って

友達に
「おっしゃー、やめてきたぜーっ、
いぇーい」
と満面の笑みだっただろうね
たぶん

だけど、笑いは止まらなかったですよ