リーサルウェポン

前に書いたように、婦長では話にならないことが判明した

と言っても、他に手段は見つからなかったんだけど

ある日、「看護部長と看護士の面談」というイベントがあるということがわかった

これはチャンスだ
看護部長は以前2週間、神経症を理由に休んだとき
「またゆっくりと話をしましょう」ということを部長から言われているんで
別に嫌な人ではないからね・・・・

さて、その当日・・・・そのときはね・・・・

病院全部の看護士が集まっての話し合いだったんですけどね・・・

ところが・・・その話の内容というのが
「今後、こういった救急病棟では看護士の必要性が出てくる」
「しっかりと教育されて行かなくてはならない」
「他の病院では看護士をとらない病院もある」
「君たちが他の病院に行くにしても、きちんとしなくてはならない
『うちの病院の教育はどうなっているのよ』と言われないように」


と部長が言い出す・・・・

そして、この状況で
「皆さん、なにか意見ありますか?」
と部長が切り出す


この状況ですよ〜
言えるわけねーじゃん
どのつら下げて
「わたし、今限界なんです」なんて・・・
言える根性があったらなら
手紙を使って婦長に話すなんてことせず


「こんだけ押さえつけられるし、委員会や病棟会議で
せっかくの休日を取られるし、
いつも帰る時間はおそい
人をなんだと思ってるんだ!!
思った通り休みも取れない・・・やってられるか〜
貴様らみたいにはじめから看護が
好きでやってるわけちゃうねん!
やめてやるわっ!」
って怒鳴り散らせるっちゅーねん



そして・・・期待はずれ全開の部長との話し合いが終わった

病棟にもどり、いつも通り・・・怒られて・・・我慢して
やっとの思いで仕事から解放された
着替えにロッカーに向かった


ロッカーの途中に看護部長室がある
そして、電気がついていた・・・

たぶん疲れていたんだと思います
もう完全に限界を迎えていたんだと思います

部長室のドアをノックし、中に部長がいるのを確認した

勇気を振り絞っていった
「部長すいません、お話があるんですが」

泣きが入りそうな声で、今までの出来事を話した
限界だということを・・・

婦長や主任のように
「そんなの気のせい、がんばりなさい」
なんて言わず
じっと、私の話を聞いてくれた

そして部長はいった
「もうちょっと早く話し合えたらよかったわね
あなたの話を聞いていると、自分のことばかり攻めているような感じだけど
至らなかったんじゃなくて、この場所が合わなかっただけなの
私があったところを探してあげる」

それからはトントン拍子で話が進んでいった
ほんとは1ヶ月前にやめるという意思表示が必要だけど
私はその月までということでいいということだった


トントン拍子に進んだのにも裏事情というものもある
婦長が次の月から異動になるのだ
だから阻止するものは何もなかった


話に聞くと、ある病院では

婦長に辞表を渡すと
その場で破り捨てたとか・・・