退職シリーズその四
〜空気抜き〜

毎日、怒られ、笑顔もなくなり
食事も取れず、行く前には腹痛に襲われる
精神科にもいって夜は薬を飲んでも熟睡感がない

休みの日は次の勤務まで
24時間とか考えるような生活だった


そして、感情が邪魔だった・・・つらいとか哀しいとか感じなければ
コンピュータのように正確に仕事ができるなら
機械的に発言できるんならどれほど楽だろうと思っていた

いっぱいいっぱいだった・・・・

いろんな人にも相談した
まずは家族に相談したんだけど・・・・

医療関係を知っている家族だから
母は
「そんなんどこ行っても一緒、
あんたがいい加減やからそんなことになるんやろ
がんばったらいいやんか。

と言われ
姉には
「そんなのどこ行ってもいっしょやし
はじめの頃は誰だってむちゃくちゃ言われるものやんか
がんばったらいいやんか」


「いらいらしてるのは脳が疲れてるからやで」
といって脳のリラクゼーションの本を送ってきた

つーか、もうそういう問題ではないんだけど

同僚たちにも・・・
「なにか悩み事あるの?こういうときの同僚やん」
と言われたんだけど・・・

どうしても相談できなかった
自分の問題だったから、それにみんなに迷惑かけていたから
言おうと思っても言えなかった

「ごめんな・・・いろいろありすぎて何が悩みなのかわからへんねん」

涙が出てきた・・・わかんないけど・・・みんなよりもずっと年上だけど
恥ずかしいけど涙出てきた


私はどこかに救いを求め、たどり着いたのはインターネットだった

相談をやっているサイトに正直な相談を投稿した

「忙しさのあまり、患者を障害物としてみることがある」と
「人が嫌いになった」と

そこに反論がいろいろあった

「医療者として無責任じゃないのか」
「それならやめた方がいいんじゃないの」

そんな簡単にやめられるんだったら、とっくにやめてる

そんなときであったあるページに出会った

そこの管理人は同業者で、同じような悩みを抱えた人が相談していた
なんか、自然と今まであったこと、思ったことをぶちまけれた

病棟でなんかあっても、そこで相談した

婦長に面接を求めても
「忙しいから、そんなのみんないっしょよ」
なんて言われたし
指導者の主任にも
「何回同じこと言わせるの」
なんて言われましたから

相談する方が間違ってるという感じです


そのページで言われました

「休んでもいいよ、がんばったよね・・・
自分のために休んでもいいよ」



別にこの職場だけが職場じゃない、やめても挫折じゃない
そう思わせてくれて・・・いろいろと決心をつけてくれた・・・