退職シリーズその壱
〜みちのく一人旅〜

私が退職を決意するまでの出来事を
そこはかとなく書いていこうと思う
これが「退職シリーズ」という企画なんですけどね

その第壱回です

毎回毎回、先輩から怒られるし
同じミスも何回も何回もしてました。
業務をこなさなくちゃと思い続け・・・かなり限界に近い状態だった

そうなってくると、頭は真っ白になって
ぼーっとすることが多かったし、言葉も詰まるようになった
やらなくちゃ、やらなくちゃ
それが呪文のように続いた
がんばらなくちゃ、がんばらなくちゃと
それが呪文のように続いた


目も焦点が合わなくなったし、患者からも
「大丈夫か」といわれる始末だった。
まともに食事も取れなかったし、胃の調子も最悪
頭痛もあったし
何よりも笑えなかった


その時だった、婦長に神経科に連れて行かれた

診察を受けた・・・まぁ、神経症と診断された
しばらくの休息が必要だということだった


でも、僕は「大丈夫です」と答えた

これ以上、休んだらまわりの目が怖いと思った
やらなくちゃ、がんばらなくちゃと思ってたから
休めない、ただそれだけだった


婦長は「ちょっと休みなさい」といった
私は最後まで「がんばりますから」といった
目からはなんでか知らないけど・・・涙が出た

準夜明けから休みになった

でも、心ないこともいわれたのは事実なんだよね

「そんなに休んだら、もう今まで通りにはいかないかもよ、
それは覚悟しておきなさいね」


でも、この機会に気晴らしをしようと思った

で、思いついたのが「原点回帰」ということで

学生時代を過ごした・・・東北に行こうと思った。
駅に着いたとき、先輩から「看護研究のデータなんだけど・・・」
なんて電話があったけどね

宿はどうしようか・・・友人のうちに泊まることにした
この「居酒屋混沌」の兄弟の杯を交わした「ホテルケイオス」管理人なんですけどね

友人も快く、受けてくれたし、そのために有休まで取ってくれた
ほんと感謝してます


そんなに滞在はできなかったし、ゲームとかで遊んでいたんだけど
すごく気晴らしができた。

学校にも行って来た。孤独だったという思い出が色濃く残る場所だけど
いなくなった人もいるし、懐かしい人もいた

いろいろと話はしましたね

また、がんばろうと思ったよ

一人旅から帰って、また、病院に行った
データ処理のためにね。

その時に病棟会議にも出た
「もう大丈夫」とか「おかえり」とかそういう言葉ってなかったよ

期待もしてなかったけど

ただ、儀式的に
「今まで休んですいませんでした」
といいましたけどね
病棟会議のときにね


いわれたことといったら
「患者は大幅に変わっているからちゃんと
情報収集しておきなさいよ」

って感じですよ

同僚から電話がかかってきた
「あんた、やめる気なんか?」とね
「そのつもりはない」と答えたよ
そうするとね、その同僚はね
「やめんといてや、今は
私がやめるんだから、あんたにやめられると
わたしがやめにくくなるやん」


もっともな話です

がんばろうと思ったときに
こんなこと言われましたよ

「何で神経科受診するのよ〜。胃が悪くなってるんだったら
内科でもいいやん。ただでさえ、遅れてるんだから」


それをいったのは主任さん・・・

もう、反論しません・・・もういいです