病棟勉強会(生徒編)

うちの病棟・・・つーか病院には「病棟勉強会」というものがあります。
それぞれの病棟の特徴のある疾患や、検査を
新人さんに教えるというものなんですけどね

私、この勉強会、やなんですよね

まず、基本的には休みの日に出てこないといけないし
さぼることなんかまずできません


今回はこの話をします

時間はだいたい夕方の5時からですね、
公式ではもう仕事は終わっているんですけど
んな、わけないですから。まだカルテをさわっていません

さて、勉強会会場にはいると先輩が上座に座っています
私ら新人さんたちはその先輩を囲むようにして座ります

先輩は
「そんなに緊張しなくてもいいから」っていうけどね

緊張するんですよ

だって、僕らの後ろに怖い顔した先輩たちがギャラリーとして座っています

怖いっちゅーねん

勉強会の形式としては・・・その先輩が一方的に授業のように話すのではなく

「水頭症の症状、akkiyいってみろ」

水頭症
頭蓋内に過剰の液がたまり、それを流すことができないため
脳を圧迫し意識障害や失禁、歩行障害、失見当識などがみられる
とにかく、外科的手術が必要

と質問される形式です

クイズみたいで楽しいと思ったやつ、一歩前へ(笑)

これが怖いんです。もし答えられなければ・・・
「あんた、なに勉強してきたん。調べてきて当然やん、
勉強会なんか勘違いしてるんちゃうの。教えてもらう会やないで
そんなの知っていて当然やろ」
とめちゃくちゃいわれます

教科書的なこというと・・・
「そんなのは誰でもが知ってること。
この病棟に合わせた答えが出せないの
なに勉強してるのよ。」

といわれます

確かに寝たきりで、痴呆があって、意識もしっかりしてない患者さん
が多いため、ほかの見方が必要になってきます

「あんたら、ほんとに勉強していないの」

そうなんです
この病棟の勉強会は
この病棟で、すぐに使える知識、手技を問う会なのです


教科書的なことは学校で習って知っていて当然
として見なされます


しかし、経験して知っているなら答えられるけど
経験できなければ知らないんですけど

経験していないと答えると
「積極性が足りない、やる気あんの」
なんて言われますし
「他の人に聞けばいいじゃないの、同僚とかなんで情報を共有しないの」
といわれても別に会うことも少ないですから

とにかく、おこられっぱなし
あまりにも答えられない場合だと
まぁ、先輩の質問があまりにもマニアックな場合が多いんだけど
「あんたら話にならない、レポート提出して」
といってまたレポート提出です


その指導者役の先輩だけじゃなくてギャラリーの先輩たちも
いろいろといってきます

和やかな雰囲気の全くない勉強会
日勤でヘロヘロでそんな中で行われる勉強会


はっきり言って拷問でしたよ

終わってからもカルテ書きとか部屋の片付けとかいろんなことあるし
結局帰るのが9時とかになるんですよ日勤で・・・

こんな気持ちになるのなら勉強会
それこそ意味ないじゃん